深海の神秘
最後の方で何やら不穏な人たちが出てくるぞ?!
モーリアルと一緒に船を手に入れることができたので俺たちは魔法陣がある場所に向かっていた
「しかし深海に魔法陣ってのあるなんてな・・・それを描いたやつはどうやってそこに行ったんだろうな?」
モーリアルは船を操縦しながらそう聞いてきた
「おそらくはこの船と同じ魔道具を使って深海に行ったのだろう・・・
おまけに海は海帝のテリトリーだからな・・・灯台下暗しというやつだろうな・・・」
ウインレチアはそう言いながら地図を確認している
「どうやらここで間違い無いようだな」
どうやら俺たちは目的についたらしい
「それでは深海に潜るぜ!」
モーリアルはスイッチを押すと船が変形して海に潜りだした
「すごいですね・・・古代の人はこんな物を作れるなんて・・・」
プレシカは船の機能を見てすごく驚いていた
「確かに古代の人たちは凄かった・・・しかしそのあまりに高い技術力のせいで戦争が起こってしまった・・・
そして・・・滅んだ・・・古代の技術は破壊をもたらすものだったのかもしれないな・・・」
ウインレチアはその発言を聞いて古代の人々の末路を話した
「そうでもないでしょ?確かに技術って言うのは破壊をもたらすかもしれないけど
結局はそれを使う人の心次第よ・・・それを私たちはたくさん見てきたはずだけど?」
しかしアウレアは古代の人たちが滅んだのは技術力ではなく人の心のせいだと言った
「そうだな・・・人には悪い奴もいれば良い奴もいる・・・争うこともあれば助け合うこともある・・・か」
それに対してウインレチアは微笑みながらそう言った
「良いこと言っているところ悪いだけど・・・ちゃんと探せよ」
俺はそう言って喋っているアウレアとウインレチアに言った
「なかなか底に着かないね〜・・・」
辺りを見渡しながらルーブルムがそう言っていた
実は潜行してから結構な時間が経っており未だに底が見えなかった
(これ・・・戻ってこれないなんてことないよな?・・・)
俺は更に下に潜っていく船の中でもう地上には戻れないのではと不安に感じていた
するとようやく底が見えてきた
「ここが底らしいな・・・あとは地道に探していくだけだな・・・」
そう言って俺たちは底を進んでいきながら魔法陣を探しているのだが
「・・・・・」
初めて深海の底に来たみんなは大はしゃぎだった
(・・・まともに探せよ・・・)
俺はみんなを見ながらそう思っていたのだが本当に楽しそうにしていたので言わないでおいた
そのまま俺は一人で探していると
「・・・!見つけた!」
ようやく魔法陣を発見することができた
モーリアルはその魔法陣に船を寄せようとしたその時だった
「待ってたぜぇぇぇぇぇ!!白銀騎士ぃぃぃぃぃ!!」
すごい勢いで人影が突っ込んできた
「!オラァ!!」
俺はなんとかそれを弾き飛ばして船への攻撃を防いだ
「一体なんなのよ?!ってまぁ言わなくてもわかるけどね・・・」
アウレアはそう言って突っ込んできたやつを見るとそいつは魚のような顔をしていた
「俺は十頭将の一人!ザギン様だぁぁぁぁぁ!!」
(・・・また面倒くさそうなのがきたな・・・)
「ここでこの俺様がてめぇを倒してやるぜ!!」
ザギンと名乗ったその男はまたも突撃してきた
奴は海中とは思えないくらい凄まじいスピードで攻めてきた
「あいつなんてスピードだよ?!これじゃあやられる一方じゃねぇか?!」
モーリアルはなんとか船を操縦して避けているがあまり追いつけていなかった
これでは沈むのは時間の問題になってしまう
「こうなったら俺が出て行くか!!」
俺は船から一人単独で出た
「わざわざ俺の得意な戦場に来てくれるなんてありがたいぜ!!」
船から飛び出るとすぐにザギンが突っ込んできた
「チィ!やっぱり海の中だと不利か!!」
俺は何度も攻撃を喰らってしまっていた
「だけど・・・あんまり調子にのるな!!」
しかし俺は攻撃してきたザギンの拳を掴み
「オラァ!!」
そのままその腕を切り裂いた
「チィ?!やってくれるじゃねぇか!!」
片腕を失ったザギンは一旦距離をとった
「さすがに一筋縄じゃいかないか・・・だったらこれでどうだ?!」
ザギンは高速で俺の周りを回り始めた
それにより渦潮が発生して身動きを封じられてしまった
(なんて攻撃だよ?!これじゃあ一歩も動けないじゃないか!!)
俺はこの攻撃により全く動けないでいた
「ひゃひゃひゃ!動けないまんま海の圧力で死んじまいな!!」
ザギンは勝利を確信したのか笑っていた
「あんまり俺を舐めんじゃねぇぇぇぇぇ!!」
俺は渦潮とは違う方向に回転をかけて渦潮を止めた
「嘘だろ?!そんな力技で俺の技を打ち破ったっていうのか?!」
自身の渾身の技を打ち破られてザギンはショックを受けていた
「言っただろう・・・あんまり俺を舐めるんじゃねぇって」
そう俺がザギンに向かって言うとこちらを睨んできた
「だったらこっちも力技だぁぁぁぁぁ!!」
ザギンはそう言って突っ込んできた
しかし馬鹿正直に突っ込んできても今の俺には通じない
「ハァ!」
俺はもう片方の腕を切り飛ばした
「ガァァァァァ!!」
両方の腕を失ったザギンは岩に叩きつけられた
「まだ・・・まだ・・・俺は・・・?!」
ザギンは再び立ち上がろうとしたが目の前には船が迫っていた
「突撃ぃぃぃぃぃ!!」
モーリアルの指示によりザギンのいる岩場に突撃をかました
「グァァァァァ?!!」
それによりザギンは押しつぶされて倒された
「やっぱり海の中での戦闘はきついわ!」
俺は鎧が解除される前に船に戻って座り込んでいた
先ほどの戦いで完全に疲れ切っていた
「とにかく船を寄せるぞ!」
モーリアルは再び魔法陣に船を寄せてくれた
(これは・・・ここに魔法陣を書き込んだ時の記憶だな・・・これって・・・この船か?!)
新しい魔法陣に触れてみた記憶にはなんと俺たちが乗っていた船でこの魔法陣を描きに来ていた記憶だった
「まさかこの船を使っていたとはな・・・これもある意味運命なのだろうか・・・」
俺の話を聞いてウインレチアはそう思っていたが
「いや・・・多分この船が残っていたのは偶然じゃないだろうな・・・
おそらくこの魔法陣を描いたやつはその時点で海帝が人々にとって脅威だと判断していたんだろうな・・・
だからこそこの船を残しておいたってところか・・・」
俺はこれは偶然ではないと思っていた
(そして・・・俺という存在も偶然ではないということなんだろうか・・・)
そして俺という異例な存在も予測されていたのか疑問に思っていた
「とりあえず一旦アジトに戻ることにするか・・・」
とりあえずの目的を達成した俺たちはモーリアルのアジトに戻ることにした
「お頭!おかえりなさい!」
アジトに戻ると傷ついていたモーリアルの子分たちが待っていた
「お前たち?!もう起きても大丈夫なのか?!」
モーリアルは心配しながら駆け寄る
「はい!カエルラさんの治療のおかげでだいぶ楽になりました!!」
どうやらカエルラの回復魔法が効いたらしくすっかり元気といった感じだった
「それに早くアジトを直さないとお頭もここを出て行きにくいでしょ?」
そう子分に言われたモーリアルは驚いていた
モーリアルの気持ちは子分の人たちに見透かされていたらしい
「行ってください・・・俺たちはお頭がいなくてもやっていけます!」
そう子分たちに言われたモーリアルは目に涙を溜めながら
「わかった・・・でもこれだけは忘れるな・・・どんなに離れていてもお前たちは私の子分だからな!!」
「「「「「お頭ぁ!!」」」」」
その頃・・・とある場所にて・・・
「どうやらすでに十頭将の半数はやられてしまったらしいな」
そう大人しめの男が言った
「チィ!あの馬鹿どもが!これでは人間たちに舐められっ放しではないか!!」
その男の右隣にいた巨漢の男は悔しそうにしていた
「別にいいではないか・・・どうせ海帝様がここに来るまでの一時だけだろ?」
すると今度は左隣にいる不気味な男がその巨漢の男を宥めていた
「けどよ兄貴!俺はその一時ですら与えたくないんだよ!!」
巨漢の男は不気味な男に対してそれすらも嫌だと宣言していた
「ならば今度は私たちがその白銀騎士と戦うことにするか?」
不気味な男は自分たちが戦おうと提案した
「おお!それはいい案だぜ兄貴!!」
その提案に巨漢の男は乗ろうとしていた
「・・・ダメだ・・・我々は海帝様が来られるまで戦ってはいけない」
しかし真ん中の大人しめの男がその提案を却下した
「だろうな・・・仕方ない弟よ・・・残りの十頭将に期待することにしよう・・・」
不気味な男は諦めて残りの十頭将に任せることにした
「・・・わかったよ・・・その代わり!海帝様が来た際には俺が一番に奴と戦うからな?!」
巨漢の男は一旦諦めることにして海帝が来てから戦うことにした
「私に聞くな・・・それを決めるのはあくまで海帝様だ・・・自分で直訴することだな・・・
まぁ止めなどしないだろうがな・・・それに十頭将が倒してしまうかもしれんぞ?」
大人しめの男は自分ではなく海帝に聞くように言いながら巨漢の男が戦うことを認めていた
「へっ!会うのが楽しみになってきたぜ!!」
巨漢の男は最後の言葉を全く聞いておらずアルバと戦うのを楽しみにしながらそこから消えていった
「ハァ・・・あいつはつくづく人の話を聞かないな・・・」
大人しめの男は呆れていた
「まぁそこが弟の良い所だと思って諦めてくれ」
不気味な男は大人しめの男の方に手を置いて諦めるように言った
「それに紅の魔王を倒してほどの男だ・・・お前だって戦ってみたいと思っているはずだろう?」
不気味な男はそう言いながら同じく消えていった
「残念だったな・・・もはや私にはそんな感情は持ち合わせてはいない・・・あるのはただ一つ・・・」
「怒りという名の炎だけだ・・・」
果たして最後に現れた三人は一体誰なのだろうか?!
次回、流氷




