全てを破壊する巨像
今回はちゃんと巨像を出します!後十頭将も出てくるけど・・・あっさりやられます
新しい馬車に乗って砂漠を進んで行く俺たちだったのだが
「・・・やっぱり目的地がわからないんじゃさすがにきついか・・・」
砂漠の明確な地図がないために魔法陣探しは難航していた
「でもこの馬車すごいね〜!みんなで乗っても余るなんてすごいよね〜!」
しかしみんなは快適に変わった馬車の居心地に満足しているらしくそこまで苦ではないらしい
「どうやらこの魔道具は改造もできるようにしてあるらしいな・・・これならもっと広くすることもできそうだ」
ウインレチアは馬車の構造を見て改造することも考えているらしい
「へぇ〜そんな簡単に改造なんてできるんだ?」
アウレアが驚いたようにウインレチアに言うと
「まぁ改造にそれなりの魔力が必要になってくるがそこはアルバの魔力で代用するさ」
どうやら改造には結構な魔力が必要になるらしい
しかもウインレチアはさらっとその魔力を俺で代用するとか言っていた
(こいつら・・・後で覚えてろよ・・・!)
そう思いながら俺は馬車を引っ張っているルクスに向かった
「この熱い砂漠の中を馬車で動き回って大丈夫なのか?」
俺はルクスの体調を心配してそう聞くと
「大丈夫です・・・どうやらこの馬車には引く動物も守護するための魔法陣もあるようです」
この馬車には他にも魔法陣があるらしくそれによってルクスは守られているらしい
「なるほどな・・・確かにそれなら安心か・・・」
そう思った俺は再びみんなのところに戻った
しばらく探し回ってみたのだが今日は見つからずに夜になってしまった
「仕方あるまい・・・今日はここで野宿することにしよう」
ウインレチアはそう言って馬車を降りた
「お前たちもさっさと出ろ・・・でないと巻き込まれるぞ?」
ウインレチアに言われる形で俺たちも馬車の外に出た
「それじゃあ早速馬車を改造するぞ」
ウインレチアはそう言って魔法を唱えながら俺の方に手を置く
「えっ?!ちょっとまっ?!ギャァァァァァ!!!」
俺が許可を出す前に改造のために必要な膨大な魔力を吸い込まれてしまった
「お前・・・せめてやる前になんか言えよ・・・!」
ウインレチアを睨みながらそう言うと
「すまないな・・・だがこれで馬車の改造も成功したわけだ
みんな!中に入ってみろ」
俺たちはそう言われて馬車の中に入ると
「「「「「「「「「「おぉ〜!!」」」」」」」」」」
そこは先ほどまでとは違い結構な広さをした簡易的なホテルのようになっていた
「すご〜い!これならみんなちゃんと寝れるね!!」
みんなはこれを見て大いに喜んでいた
だが肝心の俺はウインレチアを睨んでいた
「なぁ・・・もしかして・・・このサイズにするために俺はあんなに魔力を抜き取られたのか?」
俺は眉間にしわを寄せながらウインレチアに言うと顔をそらされてしまった
「いや・・・まぁ・・・なんだ・・・お前の魔力を信じていたからできたことであってだな・・・」
ウインレチアなんとか機嫌を直そうと繕っているが俺の機嫌が収まることなどなく
「ウインレチア・・・後で俺の部屋に来い・・・」
「はい・・・」
ウインレチアへのお仕置きが終わった後で部屋を出ると
みんなが何やらホールに集まっていた
「どうしたんだ?」
俺はみんなに何をしているのか聞く
「実はあそこに何やら小さな影が見えるんです・・・」
プレシカにそう言われて俺は窓の外を見ると確かに小さな影が見えた
「もしかしてあれが噂の巨像なのでしょうか?」
プレシカはその影を見て例の巨像だと思っているらしい
しかしそれにしてはあまりにも小さすぎる
その理由としては二つ挙げられた
一つ目はあの影が例の巨像ではないということ
二つ目はそれほどまでに巨像との距離が離れているということだ
(しかし後者の場合は・・・ここまで見えるくらいに巨大というわけなんだが・・・)
俺はそう思いながらもみんなを不安にさせない為にあえて黙っていることにした
そして翌日になり再び俺たちは魔法陣を探す為に出発した
しばらく道なりに探していると
「?!」
急にアルバが止まった
俺たちは何事かと思い外に出てみると
「なるほどね・・・早速出ましってわけか!」
そこには大量のモンスターがいた
「これも全て海帝の僕ってことなのでしょうか?」
プレシアが剣を構えながら聞いてくる
「多分な・・・それよりも来るぞ!」
俺がそう言った瞬間にモンスターたちは一斉に襲いかかってきた
「ハァァァァァ!!」
モンスター自体はあまり強くなく結構な勢いで倒しているのだがなかなかに数は減らなかった
「いやぁ〜!さすがにやりますね〜!」
声のする方を見るとそこにいたのは両の手からモンスターを生み出している奴がいた
「初めまして・・・私は十頭将が一人ウェット・・・能力は見ての通り
両の手から溢れるほどのモンスターを作る出すことができます!
そう!まるで溢れ出てくる水脈のようにね!!」
ウェットは自身の能力を自慢するように言っていたが俺たちは別のものに目を奪われてしまっていた
「おや?・・・何やら辺りが暗くなってきましたね・・・一体?・・・?!」
ウェットもようやく気がついたようである自分の後ろに巨大な像がいることに
(おいおい・・・もはやでかすぎてロボットにしか見えないぞ?!!)
巨像は想像以上の大きさを誇っており顔すらまともに見えないと言った状況だった
そしてその巨像は大きく腕を振り上げて
「グァァァァァ?!!」
ウェットもろともモンスターを一掃した
「噂通りの暴れっぷりね・・・あれだけいたモンスターを一撃で全部倒すなんて・・・」
アウレアはそう言いながら頬に汗が伝っていた
もちろん巨像はこれだけで満足などするはずもなく今度は俺たちの方に目を向けてきた
「やばっ?!」
巨像はこちらにも拳を振り上げてきた
「このぉぉぉぉぉ?!!」
俺はなんとかその一撃を受け止めることができたのだが
その威力はあまりにも強く地面に足がめり込んでしまった
「こんのぉ・・・いい加減にしろや!!」
俺は拳を振り払って巨像に向かって剣閃を放つ
「・・・マジかよ・・・」
しかしその一撃でも巨像にはちゃんとしたダメージを与えられていなかった
「これはさすがにまずいな・・・」
「仕方あるまい・・・アルバ!私たちが時間を稼いでいるからお前はその間に魔力を溜めろ!!」
ウインレチアにそう言われて俺は一旦巨像から距離をとった
「さすがにこんなの相手だと長くは持たないわよ・・・」
アウレアは隣に立ってウインレチアにそう言うと
「別に長く持たせる必要はない・・・アルバの魔力が溜まるまでの間持てばいい」
そう言ってウインレチアは魔法を唱える
「ストームジャベリン!!」
ウインレチアが凄まじい突風を引き起こすが巨像は関係ないと言わんばかりに進んでいく
「行かせません!!エンジュアロー!!」
エレウムが数本の矢が束になった一撃を放つがゴーレムに弾き返されてしまった
「・・・させない・・・バインド・・・シャドウ・・・!」
ヴィリディがすかさずに影で巨像の右足を拘束する
「私も行くよ!アイアンソーン!!」
ルーブルムも負けじともう片方の左足を拘束するが
「「ぐぐぐぐぐ・・・!」」
それでも巨像を抑えることはできず少しずつ巨像は近づいてきた
「ならばこれでどうでござるか忍法・沼地獄の術!!」
咲間が巨像の足元を沼にして沈めさせようとするが
「嘘っ?!」
深さが足りなかったのか巨像は簡単に沼から出てきた
「止められないのでしたら道を塞ぐだけです!ホーリーシールド!!」
カエルラが巨像の前に出て進路を塞ぐ
「私もお手伝いします!バーベナガーデン!!」
プレシカも花の壁を作り出して巨像の進路を塞ぐのだが
「「キャァァァァァ?!!」」
巨像の拳一発で二つの壁は粉々に砕かれてしまった
「こうなったら力ずくよ!!バーサークインパクト!!」
アウレアが巨像の胴体に目がけて突っ込む
「では私も行くとしよう!!一刀流居合・綺羅星!!」
七瀬は目に見えないほど早い一撃を叩き込む
「でででは私も行きます!虎砲一勁!!」
そして最後にティタンが二人の打ち込んだところに拳を打ち込む
だがそれでも巨像にはちょっとひびが入っただけだった
「さすがにこれ以上は限界か・・・みんな!下がれ!!」
それを見た俺が限界まで魔力を込める
俺の声を聞いたみんなはすぐさま俺の前から離れた
「ウォリャァァァァァ!!」
特大の剣閃が放たれて巨像に向かっていく
しかし巨像もただでやられるわけもなく両手でガードしていた
「チィ!いい加減にしやがれぇぇぇぇぇ!!」
俺はもう一撃特大の剣閃を放った
それにより耐えきれなくなった巨像は真っ二つとなり倒れた
「ハァ・・・ハァ・・・さすがにもう無理・・・!」
疲れた俺はその場に寝っ転がった
「あんた・・・勝ったのはいいけどこれどうするのよ?」
アウレアにそう言われて俺は巨像の方を見ると
大地が二つに割れていた
(・・・さすがにやりすぎたか・・・)
そう思っていると
「アルく〜ん!巨像さんの後ろに魔法陣があったよ〜!!」
ルーブルムが魔法陣を発見したと言ってきた
俺は急いで起きてその場所に行くと本当に魔法陣があった
「なるほど・・・あの巨像はこれを守るための番人だったというわけか」
ウインレチアはそう分析していた
俺は魔法陣に触れて起動させる
(今度は・・・また三人の子供・・・でもなんか一人に二人が叱られているな・・・)
いつも通りに記憶を見る俺
しかし今回の記憶はあまり役に立ちそうにないものだった
(もしかしてあの中で大人の姿になっていない奴が関係あるのか?)
そう考えながら俺はみんなのところに戻った
巨像を倒し魔法陣を起動させたアルバたち果たして次に待ち受けるのは?!
次回、山を統べる王




