人間界最強の男 拳闘王
今回は人間の中で最強の男と戦います
第二回戦を勝ち抜いた俺は次の試合に集中するのだった
『さぁ!いよいよ準決勝の始まりだぜ!!』
会場が元に戻り司会者は大会を再開するのだった
『早速だが選手に入場してもらうぜ!!まずはこの方!拳闘王の側近であり
このセレスの警備隊長!アンチェン!!』
紹介されたその男が出てくるなりすごい歓声が響いていた
(なるほど・・・どうやら相当な実力者みたいだな・・・大方優勝候補の一人ってところか・・・)
俺はそう思いながら自分が紹介されるのを待つ
『対するは今大会のダークホース・・・最年少ながらその強さはまさに一騎当千!アルバ!!』
司会者に紹介された俺は会場に上がっていく
『これは面白い戦いになるぞ!勝つのは我らが警備隊長か?!それともアルバがこのまま勝ち上がるのか?!』
司会者が勝手に盛り上がっている中でアンチェンが近づいてきた
「初めましてアルバくん・・・お互いにいい試合にしよう!!」
アンチェンはそう笑顔で俺に握手を求めてきた
(うわぁ〜・・・スゲェありがちな熱血漢だよ・・・こういう人苦手なんだよな・・・)
俺は自分の苦手なタイプであるアンチェンに対して険しい表情をしていたが
「・・・ああ・・・よろしく・・・」
俺はその握手に応じるとアンチェンはすぐに元の位置に戻った
『それでは試合・・・開始!!』
司会者が開始の合図をした瞬間にアンチェンが突っ込んできて蹴りを放ってきた
(早っ?!まぁでも躱せない速度じゃない!!)
そう思って俺はアンチェンの蹴りを躱そうと身を屈める
(?!)
しかしなぜか避けたはずの蹴りが俺に命中した
「チィ!!」
俺は体を捻ってその蹴りを受け流し相手に拳を振るうが躱されてしまう
(あっぶねぇ〜・・・鎧がなかったらやられてたな・・・やっぱり警備隊長というだけあって強いな・・・)
俺は鎧に感謝しながら相手の出方を見ていた
「ほう・・・やはりその鎧の防御力は今日ですね・・・ですが私にも秘策があるのですよ!!」
アンチェンが突っ込んでそのまま顔面に向かって蹴りを放ってきた
(これはさすがに避けれるだろ!!)
そう思って俺は横に避けたのだが
「?!」
頭の後ろに衝撃が走り後ろを見てみると
(まじかよ・・・避けたはずの蹴りを後頭部に命中させるってありかよ・・・)
なんとアンチェンは外れた蹴りを無理やり軌道を変えて後頭部に命中させたのだ
『おお!さすがは警備隊長!変幻自在の蹴りで相手を追い込んでいるぞ!!』
会場は警備隊長の応援でいっぱいになっていた
(しかしあの警備隊長・・・どうやって俺を倒すつもりでいるのかと思ったが・・・
結構えげつないこと考えるな・・・まさか俺の頭を狙ってくるなんて・・・)
俺は警備隊長の狙いがわかり警戒を強めた
確かに頭ならば鎧の上からでも脳を揺さぶられてしまうので勝てる方法の一つなのだ
(まぁ・・・普通の鎧だったらの話なんだけどな・・・)
そう思いながら今度は俺がアンチェンに突っ込んでいった
他の人から見たら格闘家相手に無謀だと思うだろうだが
(距離さえ開けなければ蹴ることなんてできないだろ!!)
そう思った俺はあえて接近戦を挑んだのだ
「なるほどそうきましたか・・・ですがそれも計算のうちです!!」
俺がアンチェンの懐に入り込む前に蹴りを放ってきた
「悪いな・・・俺もそれを待っていたんだ!」
俺は蹴りを放ってきたアンチェンの足を掴む
「オラァァァァァ!!」
そしてそのまま会場の外まで投げ飛ばした
『なっなっなっなんと!!まさかの勝ったのはアルバ選手だぁぁぁぁぁ!!』
会場は驚きに満ちていたそれもそうだろう相手は優勝候補の一人だったのだ
そんなのが子供に負けたとなっては驚くに決まっているだろう
「さすがは白銀の騎士だ・・・完全に私の負けです」
すると後ろから無傷のアンチェンが近づいてきた
どうやら投げ飛ばされてもちゃんと着地できたようだ
「だが気をつけろよ・・・次に相手は強い・・・そして残忍だぞ・・・」
そう言い残してアンチェンは会場から降りていった
(ハァ・・・どうせならアンチェンとあいつが当たってくれたらよかったのにな・・・)
そんな叶わなかった事を思いつつ俺も会場から降りていった
その後すぐにもう一つの準決勝が行われた
もちろん勝ったのはベイジーだった
しかし問題はその後で起こった
「?!」
なんと試合に勝ったベイジーは拳闘王のいる席に向かって斧を投げたのだ
「ハァ!」
なんとか俺がその斧を弾き飛ばして俺はベイジーの方を見る
「おいおい・・・一体何の真似だ?・・・」
ベイジーは獰猛なまでの笑みを浮かべながらそう聞いてきた
「お前こそ何のつもりだよ・・・次に戦うのは俺だろ?・・・」
俺が挑発混じりでそう言うと
「悪いがお前みたいなガキと戦ってやるほど心が広くなくてな・・・それに俺の勝ちは確定している」
ベイジーは自信満々でそう言い放った
その後しばらく俺とベイジーの睨み合いが続く
『おおっと?!試合が始まる前から両者の間に火花が散っているぞぉぉぉぉぉ!!』
その後ちょっとの休憩が終わり決勝戦が開始されようとしていた
『さぁて!・・・いよいよ大詰め!決勝戦だぁぁぁぁぁ!!』
司会者はそう言って会場を盛り上げる
『それでは選手の紹介をしていくぞ!!まずはこいつだぁぁぁぁぁ!いろいろな武闘大会に出場して
相手を完膚なきまでに叩き潰すことから惨劇の二つ名がついた男・・・ベイジー!!』
司会者が紹介すると奥からニヤニヤしながら会場に登って行った
『対するは今大会のダークホース・・・そして改めて入った情報によると
あの白銀の騎士ということがわかったぞ!!アルバ!!』
俺も紹介されて会場に登っていく
「ほう・・・お前があの白銀の騎士だったのか・・・どうやら噂はデマのようだったらしいな・・・」
ベイジーは俺が白銀の騎士と知るとなぜかがっかりしていた
「さぁな?お前が何に対してがっかりしているかは知らないが・・・戦ってからもう一度考えるんだな」
俺がそう言うとベイジーは怒りの表情を浮かべていた
『さぁて!!どうやら選手の二人は待ちきれないようだ!!それじゃあ早速試合・・・開始!!』
司会者の試合開始と合図を出すがお互いに動きだすことはなかった
「お前は先に攻撃されないと鎧を身に纏う事ができなんだろ?だったらこうして何もしなければいいだけだ」
ベイジーは俺の弱点に気づいたらしくそこをついてきた
「だったらどうやって攻撃するつもりなんだ?」
しかしそれでは俺を倒せないだろうと思って聞く
「安心しろ・・・ちゃんと手は打ってある・・・」
そうベイジーが言った瞬間に斧で地面を叩いた
「?!」
すると俺の足元が急に崩れ出して俺はその穴に飲み込まれてしまった
どうやらベイジーは先ほどの戦いですでに罠を張っていたらしい
『オイオイオイ!まさかベイジーの野郎!最初から罠を張っていやがったぞ!これはルールとしてありなのか?!』
司会者はこの行動に抗議しているがやった本人はまるで当然かのごとく立っていた
「まぁ・・・別に負けてないからいいんじゃない?」
『「?!」』
その声が驚く会場とベイジー
なぜならそこには穴から出てきた俺がいたのだ
「馬鹿な?!どうやって這い出てきやがった?!いやそれよりも・・・どうやって助かったっていうんだ?!!」
ベイジーが怒りながら聞いてくるので俺は種明かしをした
「別にそんな複雑じゃないよ・・・俺の鎧は俺の意思とは関係なく発動する・・・
だからたとえ不意打ちであっても発動して俺を守ってくれる・・・そういうわけだ」
俺は種明かしを終えてゆっくりとベイジーに近づく
「やっやめろ・・・来るな!!」
ベイジーは俺に恐怖して無造作に武器を振ってくるが
「ヒィ?!」
鎧の前に武器は粉々に砕け散った
「これで・・・終わりだ!!」
俺はそのままベイジーの顔を殴り飛ばした
ベイジーはそのまま宙に舞い気絶した
『おっしゃぁぁぁぁぁ!!勝ったのはやはりこの男・・・白銀の騎士アルバだぁぁぁぁぁ!!』
司会者はよほど俺に勝って欲しかったのか嬉しそうにしていた
『それじゃあいよいよ拳闘王との対戦が待っているぜ!!』
いよいよ拳闘王との戦いが始まるところまできた俺は悩んでいた
(この先の展開を考えてなかったぁぁぁぁぁ!!)
そう俺はここまでくると思っていなかったのでどうするのか考えていなかった
「ハァ・・・まぁいいや・・・勝ってから考えよう・・・」
考えるのが面倒くさくなった俺は勝ってから考えることにした
『さぁ!いよいよ拳闘王との試合が始まるぞ!!それではお互いに選手入場!!』
司会者の合図とともに拳闘王と俺が会場に上がる
「念願の白銀の騎士と戦えるとは楽しみだな!」
拳闘王はまるで子供のような笑みを浮かべていた
『それでは試合・・・開始!!』
開始の合図とともに突っ込んできた
俺はその攻撃を受け止めたのだが
(重っ?!)
あまりの威力に後ずさってしまった
(おいおい・・・本当に人かよあの人・・・)
あまりの威力に俺は目の前にいる人物が人ではないんではないかと思っていた
「さぁ・・・まだまだ行くぞ!!」
拳闘王は俺に近づいて拳の連打を浴びせてくる
しかも威力は先ほどと同じなので徐々に俺が追い込まれていた
(マジで強すぎるだろ?!何なのこの人!!)
俺は慌てて殴り返す
「「オラァァァァァ!!」」
お互いの拳がぶつかり吹き飛ばされる
「ははははは!やはり戦いは楽しいな!!」
拳闘王は嬉しそうに笑っていた
それを見て俺も思わず笑ってしまう
「さぁ!続きをやろうか!!」
その言葉を合図に俺たちは再び殴り合いを開始する
しかし殴り合っている最中にティタンの顔が見えて俺はあの時のことを思い出した
「!オラァ!!」
そこから俺は殴り合いをやめて摑み合いを始める
「そういえば俺も思い出したことがあったんだよね・・・」
俺はそう拳闘王に言う
「ほう?・・・それは一体なんだ?」
気になった拳闘王は何を思い出したのか聞いてくる
「絶対に勝つってことだ!!」
俺はそう言って拳闘王の顔面めがけて拳を振るう
「何の!!」
拳闘王も負けじとその拳をガードする
「ハァァァァァ・・・」
だが俺の力が強くなっていくのか徐々に拳闘王は押され始めた
「オラァ!!」
そして最後はガードを突き崩し俺の一発が顔面をとらえた
拳闘王はそのまま吹き飛ばされる
『・・・はっ!何と勝者は・・・アルバ選手だぁぁぁぁぁ!!』
無事に拳闘王に勝利したアルバだがこの後のことはどうするのか?
次回、王家の墓




