十二の魔方陣
今回はルーブルムの意外な面が見れます
家に帰ってきた俺たちはウインレチアの地図を見て魔方陣の場所を確認する
「しかしあと十一個もあるなんてさすがに多すぎる気がするんだけど・・・」
アウレアは地図に示された場所の数を見て驚いていた
「それほどまでに海帝と呼ばれるものが強いということでしょうか・・・」
そしてプレシカは数の多さに驚くよりもそれほどまでの対策を講じられている海帝の方に驚いていた
「確かにそれもあるだろう・・・だが本当のところは何かあったための予備だろうな・・・」
ウインレチアは海帝の強さというよりも他の魔方陣が壊れた時の予備だと言った
「なるほどな・・・どうやらこの魔方陣を作ったやつはよほど海帝のことを恐れていたらしいな」
それを聞いた七瀬はその対策が海帝を恐れてのものだと言ったが
(果たして本当にそうなのか?俺にはまるで海帝を高く評価してるようにしか思えない・・・)
俺はむしろ恐れているのではなく海帝をそこまで認めているようにも思えた
(もしかして・・・この魔方陣を作ったのは海帝と戦ったことがあるのか?)
俺は魔方陣を作ったのはあの時言い争っていた二人のうちの一人ではないかと判断していた
「とにかくそれを全部やれば海帝と戦わなくていいわけだし早めに終わらせちゃおう!」
ルーブルムはそう言って張り切っていた
俺たちはそれに和まされる感じで暗い雰囲気から解放された
「・・・次・・・どこ?・・・」
ヴィリディが早速次の場所がどこ何かを聞いてくる
「そうだな・・・ここから一番近いところだと・・・ここだな」
ウインレチアがそう言って指を差した場所はここから北の森だった
「そこに行けば魔方陣があるんだね!それじゃ早速行こう!!」
ルーブルムはそう言ってすぐに家を出て行った
「ルーブルム殿・・・さすがに急ぎ過ぎだと思うのでござるが・・・」
颯爽と行ってしまったルーブルムを見て咲間は呆れていた
「まぁ・・・そこがルーブルムさんのいいところですよね・・・」
カエルラは苦笑いをしながらフォローしていた
「私も早く刺激が欲しいです!!」
するとエレウムが全てを台無しにする発言をした
「あんたのそこは直すべき点よ・・・」
「どうやらここらしいな・・・」
ウインレチアの案内のもと先ほどの森に着いた
「ですがこの森・・・何か変ではありませんか?・・・」
森に着くとすぐにプレシカが異変に気がついた
「そうね・・・この森には生き物の気配が一つもしない・・・」
アウレアはそれに同意見だったらしく警戒していた
「だがここで待っているわけにもいかないだろう・・・さっさと行くぞ・・・」
ウインレチアにそう言われる形で俺たちは森の中に入っていった
警戒しながら森を進んでいくとそこに待っていたのは
「これは・・・何てひどい・・・!」
無残に切り捨てられていた動物たちの死骸だった
「先ほどから生き物の気配がしなかったのはこれが理由だったのか・・・」
七瀬はその光景を見て先ほどまでの違和感に納得した
「そしておそらくこの奥にこれをやった元凶がいるということでござるか・・・」
咲間はそう言いながら血の跡が続いている場所を見る
「ああ・・・それと残念なことに私たちの目指す場所もそっちだ」
するとウインレチアは俺たちの向かう場所はその先だと告げた
「やっぱりそうなるのね・・・なんとなくそんな予感はしてたわよ・・・」
それを聞いてアウレアはさすがに予感していたと身構えていた
「まぁ・・・このパターンはお決まりですからね・・・」
それに対してカエルラは苦笑いで微笑んでいた
「だったら早く終わらせるぞ・・・」
俺たちはそう言って森の奥に入っていく
(まぁ・・・すごい嫌な予感しかしないけどな!!)
そう思ったがさすがに不安になってしまうと思ったのでみんなには言わないでおいた
先ほどの血の道を進んでいっているのだが
「なんだろう・・・長くない?」
進んでも進んでもなかなか目的地に着くことができずにいた
「本当だね〜・・・まるで迷子になったみたいだね〜・・・」
とルーブルムはお気楽そうに言っていたが
(生憎だったなルーブルムよ・・・迷子になったみたいじゃなく今現在迷子なんだよ・・・)
迷子のようではなくなんと我々はもう迷子になっていたのだ
(参ったな・・・これじゃあどこに進んでいけばいいのかわからないぞ・・・)
周りを見ながらなんとかできないかと探っている時だった
「あ!あそこに何か見えるよ!!行ってみよう!!」
どうやらルーブルムは何かが見えたらしくそのまま走って行ってしまった
「ちょっ?!少しは罠の可能性とか考えろよな!!」
俺はそう言ってルーブルムのところに走って向かう
「私はたとえ罠でも突っ込みます!!」
すると隣にいたエレウムが余計なことを言った
「お前の場合はもっと酷いわ!!」
俺はそうエレウムにツッコミ急いで走る
「大丈夫か?!ルーブルム!!」
何とかルーブルムに追いついた俺が見たのは
「ほへ?」
なぜかゴリラと一緒に果物を食っているルーブルムだった
「・・・何してんだ?・・・お前・・・」
俺はルーブルムに対して静かにそう聞いた
「何かね〜この森にきた理由を話したら歓迎されちゃった〜!」
とルーブルムは笑顔で言うのだが
(どうやって言葉が通じないのに伝えたんだよ!!てかゴリラも何で伝わってるんだよ!!)
あまりのことすぎて俺にツッコミが追いついていなかった
「ハァ〜・・・あんたのその誰でも友達になれるスキルはある意味尊敬するわ・・・」
アウレアはその光景を見て呆れながらそう言った
それを聞いてルーブルムは照れていたのだが
「生憎だけど・・・褒めてないわよ・・・」
「ガァァァァァン!!」
ルーブルムは見てもわかるくらいに落ち込んでいた
「あはは・・・それでルーブルムさん彼はここで何があったのか知っているのですか?」
カエルラは話をそらすようにこの森で起こったことについて知っているのか聞く
「えっとね・・・何か大きな怪物が森にやってきて動物たちを殺して行ったんだって!」
するとルーブルムは何事もなかったようにゴリラから事情を聞く
(・・・ゴリラに言葉を伝えるだけじゃなく言葉も理解できるのかよ・・・
人間じゃないな・・・あっ・・・そういえばサキュバスだった・・・)
あまりのスムーズさに思わずルーブルムが動物なんじゃと疑ってしまった
「かわいそうだよね・・・それからはずっと一人でここに住んでるんだって・・・」
しかもルーブルムはそのゴリラに感情移入してしまっていた
「そうか・・・ならばすぐに私たちは行くとするか」
するとウインレチアがこの場所から離れようとした
「そうだな・・・そこまで危険ならすぐに行って帰ってこないとな・・・」
七瀬もそれに同意してウインレチアに続く
「いいの?!この子がかわいそうじゃないの?!!」
それに対してルーブルムはかわいそうだと抗議するが
「私たちの目的はあくまで魔方陣の発動であって動物の保護じゃない・・・それに」
「「実際に見てもいないものに対しては信用できないのでな」」
「グァァァァァ?!!」
そう言って二人はルーブルムを襲おうとしていたゴリラを攻撃した
どうやらモンスターがゴリラに化けていて油断したところを襲うつもりだったらしい
「ああ・・・やっぱりそういうことだったわけね・・・」
俺はそれを見てやっぱり罠だったと思っていた
「まぁな・・・というか・・・なぜルーブルムは毒の入っている果物を食っていて平気なのか知りたいのだが」
ウインレチアはそう言って今も平然としているルーブルムを見る
「えっ?なんでだろう?・・・サキュバスだからかな?」
なぜかルーブルムは疑問系で解答していた
(((((((((そんな理由でいいのかよ?!!)))))))))
それを聞いた俺たちは心の中でそうツッコんだ
「まぁ・・・別に大丈夫ならいいんじゃない?」
アウレアはそう言って雰囲気を元に戻した
「そうだな・・・ここに伏兵がいたということはこの先にはおそらく大量にいるだろうな・・・」
ウインレチアはそう言いながら奥へと続く道を見ている
その道を進んでいくと案の定先ほどと同じモンスターが待ち構えていた
「まぁ・・・普通にいますよね・・・やっぱり・・・」
俺はそう言いながら剣を構える
すると奥から一回り以上大きなモンスターが出てきた
「どうやらあれが親玉らしいな・・・」
そのモンスターを見てウインレチアはあれが親玉だと判断した
「ってことは俺の相手はあいつか・・・それじゃあ他の有象無象はよろしく」
そう言って俺は奥にいる親玉に向かって突っ込んでいった
「よくも私の純情な思いを利用いてくれたな〜!お返しだ!スクリームサイス!!」
ルーブルムはまだ先ほどのことを引きずっていたらしくお返しとばかりにモンスターを切り裂く
「それは騙されたあんたが悪いはずなんだけど・・・まぁいいか・・・インテンススマッシュ!!」
アウレアはただの八つ当たりだと思っていたがそこはあえて伝えずに攻撃していた
「それですませるあたりお前も酷いと思うがな・・・クリスタルカッター」
それに対してウインレチアはアウレアも大概だと言いながら魔法を放った
「・・・シャドウ・・・トリック・・・」
逃げようとするモンスターの影からヴィリディが出てきて攻撃する
「ローズストライク!!」
プレシカが一列になったところを一直線に貫いた
「ブレッシングゲイザー!!」
カエルラはモンスターを宙に浮かばせて一気に叩きおとす
「アコウスアロー!!」
エレウムが放った矢が枝のように敵を拘束する
「一刀流・舞枝!!」
そして七瀬がその敵に対して突きを放つ
「忍法・真空飛針!!」
咲間が空気の針で敵を一掃した
「これで全部だな・・・」
ウインレチアはそう言って周りを見渡し確認する
「そういえばアルバは?」
アウレアがそう言って俺を探すと
「あっ!あそこにいるよ!!」
ルーブルムが指をさした方向には魔方陣に触れている俺がいた
実はみんなが戦っている間にもう倒してしまっていたので魔方陣を探していたのだ
そしてそれを見つけて起動させていた
(これは・・・手を繋いでいる子供?でも今度は三人いる・・・どういうことだ?)
そして例の記憶を見ていた俺だったのだが前回見たのとは全然違うものが見えた
(どうなっているんだ?全くわけがわからないぞ・・・)
とりあえず俺は考えることをやめてみんなと合流した
残る魔方陣は十個果たして主人公たちは無事に回ることができるのか?!
次回、カンフー少女は・・・弱気?!




