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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
蒼の海帝編
102/200

海帝の帰還

新しいヒロイン登場!でも主人公たちに加わるのは最後です・・・

鏡の向こうにいる女性は何やら不思議な雰囲気をかもし出していた

「私の名前はラクテア・クールス・・・深海の神殿で巫女をしてます・・・」

その女性は深々と頭を背げて名乗ってきた

「深海の神殿だと?まさかお前・・・蒼の海帝に連なるものか?」

ウインレチアはラクテアと名乗った女性の言葉を聞いて驚いていた

「蒼の海帝?それって一体誰のこと?」

ルーブルムがその名前の人物について聞く

「あいにく私も詳しくは知らないが魔王と同じく恐れられた伝説の存在だ」

ウインレチアがそう言った瞬間にみんな驚いていた

「ちなみに強さは紅の魔王を超えております」

するとラクテアは衝撃の事実を述べる

「嘘でしょ?!あいつより強い存在なんて実在していたの?!!」

アウレアは驚きのあまりに叫んでしまう

「・・・・・」

だが俺はそれを聞いてもあまり驚いてはいなかった

(なるほど・・・マルムの言っていたあいつってのは蒼の海帝のことだったのか・・・)

俺はマルムを倒した時にいずれ来るであろうその人物を聞いていた為狼狽えていなかったが

(・・・できれば・・・その人とは戦いたくないな・・・)

最近マルムと戦ったばかりの俺にはその海帝とは戦いたくないと思っていた

「それで?その海帝の手先が一体何の用なんだ?」

俺は話を戻す為にラクテアに何の用なのか聞いた

「残念ですが私は海帝の手の者ではありません・・・ですが忠告と協力をお願いしたいと思っております」

ラクテアは自分が海帝の仲間ではないと言い俺たちに協力をお願いしてきた

「協力って・・・一体何をすればいいんだ?」

俺はラクテアに具体的な内容を聞く

「実は近々・・・その海帝がこの地に再び戻ってきます・・・」



「「「「「「「「「「?!!」」」」」」」」」」



俺にとってはこれまでにないくらい絶望的な内容だった

(おいおい・・・フラグ回収するの早すぎませんかね?・・・)

俺は先ほど自分が心の中で言ったことを後悔していた

「ですが海帝が戻ってくるまでまだ時間があります・・・

 その間にあなたたちにはとある結界を張ってほしいのです・・・」

とラクテアは俺たちにお願いしてくる

「結界?そんなもので本当にどうにかなるの?」

アウレアは疑問に思ってそう聞くと

「その結界はとある者が海帝のためだけに残しておいたもの・・・効果のほどは信用できるかと思います・・・」

ラクテアはその人物のことについて詳しくは言わなかったが信用できるものだと言った

「まぁそれについては信用するとして・・・俺たちはどうすればいいんだ?」

俺たちは自分たちが何をすればいいのか聞く

「あなたたちにはこれより示す場所に行ってもらいます・・・

 そこには結界を発動するために必要な魔法陣が隠されているはずなのでそれを起動してもらいたいのです」

ラクテアは俺たちにしてほしいことを話した

そしてその場所を映してくれたのだが

「・・・何で地図に手書きなんだ?・・・」

なぜか鏡に映るのは地図に手書きされたものだった

「すいません・・・この鏡石にはそういった機能はないもので・・・」

するとラクテアは申し訳なさそうにそう言った

(この子・・・もしかしなくても・・・ちょっとずれてるわ・・・)

俺はそのラクテアの反応を見てそう思うのだった

「・・・よし・・・書き写したぞ」

そうこうしてる間にウインレチアが書き写したらしい

「では皆様・・・どうか・・・よろしくお願いします・・・」

そう言ってラクテアとの会話は終わった



「・・・それで?本当にこの話を信じるの?」

アウレアはまだこの話を信用していなかった

「確かに情報としては不確定なものが多すぎる・・・果たして全部信用していいものか・・・」

それに七瀬も同意して頷いていた

「二人の言い分もわからなくはないが・・・ここは信用するべきだと私は思っている」

しかし意外にもウインレチアがこの話を信用していた

「俺もウインレチアに賛成だ・・・ラクテアという女性がどうだとしても何もしないよりかはマシだろ」

そして俺自身もラクテアの話を信用することにした

「ハァ〜・・・わかったわよ・・・付き合ってあげる・・・」

すると俺に言われた二人は折れて話を信用することにした

「それでさっき地図に書いていた場所ってどこなの?」

ルーブルムが魔法陣のある場所を聞く

「ああ・・・それなんだが・・・そうやらひとつではないらしい・・・」

そう言ってウインレチアが見せてきた地図には複数の場所が示されていた

「・・・もしかしなくても・・・これって全部行かなくちゃいけないやつ?・・・」

俺がみんなを見ながらそう言うとみんなは静かに頷いていた

(やっぱり信用しないほうがよかったかな・・・)

俺は先ほどの自分が言った発言を深く後悔していた

「まぁ今更なかったことにもできないわけですし近場の場所から向かいましょう!」

するとカエルラが雰囲気を和ませようとそう言っていた

確かにカエルラの言う通り今更なかったことにはできないのでその場所へ向かうことにした

「そうだな・・・今の時点だと・・・ここから北にある孤島にあるらしい」

ウインレチアがそう言った瞬間にアウレアが目を見開いた

「それって本当?」

アウレアはウインレチアに本当にその場所か聞くと

「ああ・・・」

とウインレチアは静かに頷きその後アウレアは何かを考え込んでいた

「そこに何かあるのか?」

俺はアウレアに何かあるのか聞くと

「・・・そこの周辺海域に最近野良の魔獣が住み着いているらしいのよ・・・もしかしたら行くのは危険かも」

アウレアは水の中で戦う術のないので行くのは危険と言った

(確かにここにいる全員は水の中で戦う方法を持っていないもんな・・・だが・・・)

俺にはその方法を解決する方法を一つだけ持っていた

「それに関しては大丈夫だろ!早速その場所に行こう!」

奥の手がある俺はすぐさまその場所に向かおうと張り切っていた

それに付き合う形でみんなも船に乗りこみすぐさまその場所に向かった



「・・・どうやらあそこらしいな・・・」

ウインレチアは地図で確認しながら目の前にある島だとだと判断した

「そうね・・・そして例の奴も出てきたわよ・・・」

そうアウレアが言った瞬間だった

大きな影が海面に姿を現した

「大きい!あれではすぐに船を沈められてしまいます!!」

その影を見たプレシカはさすがに危険だと判断していた

「さてと・・・それじゃあ行ってきます!」

しかし俺はそんなことは関係ないと言わんばかりに海の中に入っていった

(さっきのやつはどこだ?・・・いた!!)

俺は水中の中でさっきのやつを探すとすぐに見つけることができた

それはまるで貝のような形をした巨大な物体だった

すると貝の中から触手のようなものが伸びてきた

(させるかよ!)

俺は鎧を身に纏いその触手を切り払っていく

(チィ!やっぱり水中だと自由がきかないか!!)

水中で戦っていると改めて動きづらさがわかる

(だったらこうするまでだぁぁぁぁぁ!!)

俺は水中で回転して渦巻きを発生させる

「オラァァァァァ!!」

そして周辺の水ごと魔獣を空に浮上させる

「今だ!みんな!!」

俺は船の上にいるみんなに合図する

「「「「「「「「「ハァァァァァ!!」」」」」」」」」

船にいたみんなは一斉に魔獣に攻撃してそのまま粉々に砕け散った

(・・・さすがにやりすぎじゃね?・・・)

俺はその光景を見て恐怖したことをみんなは知らない



「さて・・・肝心の魔法陣はどこにあるんだ?」

その後何事もなく島に上陸した俺たちはその島で肝心の魔法陣を探した

「見つけたでござる!!」

しばらくみんなで探していると咲間がそれらしきものを発見した

「・・・どうやらこれで間違いないらしいな・・・」

ウインレチアが確認して本物だと確定した

「それで?発動するにはどうすればいいんだ?」

俺はウインレチアに起動方法を聞く

「起動はいたって簡単らしい魔法陣に手を置いて魔力を流しこむだけだ・・・

 だが流しこむ魔力は膨大でなければならない・・・アルバしかできないな」

ウインレチアにそう言われて俺は魔法陣に手を置く

「?!」

そして魔法陣に手を置いて魔力を流し込んだ瞬間に何かが頭の中に流れ込んできた

(誰かが言い争っている?・・・一体何を?・・・)

俺の頭に流れ込んできたのは知らない男二人が言い争っている瞬間だった

「っ?!今のは?!!」

しかしそのすぐ後に俺は現実に引き戻された

「アルくん?!大丈夫?!」

ルーブスムが心配して俺に抱きつく

「ああ・・・でも今の光景は一体?・・・」

俺が先ほどの光景について考えていると

「先ほどの光景?何か見えたのか?」

ウインレチアにそう聞かれて俺は先ほど見た光景について話した



「なるほどな・・・おそらくそれはこの魔法陣を描いた奴の記憶だろう」

ウインレチアは俺の話を聞いてそう分析していた

「記憶って一体誰の記憶なのよ?」

アウレアは一体誰の記憶なのか聞くが

「残念だが私もそこまでは詳しく知らないな・・・

 わかっているのはこの魔法陣が本当に海帝用の結界だったということだけだな・・・」

ウインレチアもさすがに誰の記憶なのかはわからなかった

それもそうだろう

その記憶を実際に見たのはどうやら俺だけらしいのだからそんな中で誰の記憶なのかわからなくても無理はない

「それにこのまま他の場所を回ってみればすぐに誰の記憶なのかわかるはずだ」

ウインレチアはそう言って他の場所を見てみる

「どうやら他の場所はここからだと遠いみたいだな・・・一旦家に帰るのが無難だろう」

しかしここからすぐに行ける場所はなく俺たちは一旦帰ることにした

(しかし本当にあの記憶は一体誰の者だったのだろう・・・もしかして言い争っていた二人のどちらかの記憶か?

 いや・・・だとしたらもう一人の人物は一体誰なんだ?・・・)

俺は帰り際に先ほどの記憶について考えてみるがやはり謎は深まっていくばかりだ

(ダメだな・・・やっぱり魔法陣を巡って行ってそこではっきりさせていくしかないか・・・)

俺は考えるのをやめて魔法陣を巡ることに専念することにした

主人公が見た記憶は一体なんだったのか?!


次回、十二の魔法陣

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