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最強騎士の中身はショタです。  作者: ジュンタイラ
紅の魔王編
100/200

温泉旅行

今回はみんなで温泉旅行に行きます!

仕事もらうべくギルドに顔を出した時だった

「・・・ん?」

なにやら不思議な依頼書を発見したのでそれを手に取ってみた

「・・・温泉旅館の立て直し?」

そこに書かれていたのは温泉旅館を立て直して欲しいと書かれていた

(・・・これはギルドの依頼することか?・・・)

あまりの内容に戸惑っていると

「あら?その依頼まだ解決されてなかったの?」

後ろからマスターが依頼書を覗き込んでいた

「・・・それってどういうこと?」

俺は一瞬驚いたが何事もなかったように聞く

「その依頼は正確に言うと源泉にモンスターが出現したから倒して欲しいって依頼なのよ」

するとマスターは顎に手を当てて困ったように言う

「本当ならすぐに解決依頼なのにずっと残ったままだからどうしようかと思っていたの

 はぁ〜・・・誰かこの依頼を受けてくれる人はいないかしら・・・」

そう言ってマスターはチラチラと俺を見てくる

(明らかにその目は俺に行ってこいって言ってるでしょうが!!)

あまりにもチラチラと見られるものだから心の中でツッコんでしまった

「はぁ〜・・・わかったよ・・・受ければいいんだろ・・・」

俺は諦めたようにそう言うと

「ありがとう〜!これでようやくその依頼も解決されるわ!!」

マスターはすごいニコニコ顔で部屋に戻っていった

(しかし・・・なんでこの依頼はずっと貼られたままだったんだ?・・・まぁ・・・いいか・・・)

こうして俺は半強制的にこの依頼を受けることになった



家に戻ってみんなに依頼の内容を説明した

「やったぁぁぁぁぁ!アルくんと温泉旅行だぁぁぁぁぁ!!」

するとすぐにルーブルムが騒ぎ始めた

「あんたね〜・・・一応は依頼でいくのよ・・・そんなに騒ぐんじゃないわよ・・・」

とアウレアがルーブルムを叱るが

(そう言いながらそわそわしているぞ・・・)

内心は嬉しいらしくずっとそわそわしていた

「でもずっとその依頼書は貼られたままだったんですよね・・・大丈夫なのですか?」

プレシカが不安げにそう聞いてきた

確かにただモンスターを倒す依頼ならすぐにでも解決できそうな依頼なはずなのに

ずっと貼られていたとマスターは言っていた

もしかしたらそれだけ厄介なモンスターがいる可能性があるということだ

「もし強いモンスターがいたとしたらなおさら私たちが行かないとな!」

七瀬はそう言ってプレシカを諭す

「そうでござる!なんたって拙者たちにはアルバ殿がついているでござる!!」

しかも咲間に関しては完全に俺頼みだった

「そうだな・・・モンスターのことはアルバに任せて私たちは寛ぐことにしよう・・・」

そしてウインレチアもそれに便乗してしまった

(お前ら・・・本当に自由だな・・・)

俺は普通に俺頼みのこいつらを見て呆れた

「まぁまぁアルバくん・・・私も手伝いますから」

するとカエルラが手伝ってくれると言ってくれた

「・・・私も・・・」

そしてヴィリディも手を上げながらそう言ってくれた

(この子たちだけだよ・・・手伝ってくれるって素直に言ってくれるの・・・)



その後俺たちはその温泉旅館に向かった

「・・・デケェな・・・」

その場所に着くとそこにはかなり大きな古い建物があった

「何か趣がありますね・・・」

プレシカは建物を見てワクワクしていた

すると中から旅館の人が出てきた

「この度は依頼を受けてくれてどうもありがとうございました」

旅館の人はすぐにお礼を言ってきた



・・・みんなに対して・・・



(うん・・・知ってた・・・知ってたけどさ・・・)

俺は膝をから崩れおちた

「えっと・・・大丈夫ですよアルバくん!私たちはアルバくんがどういう人か知っていますから!!」

とカエルラが必死にフォローしてくれているのだが

(やめて!下手なフォローされると逆に傷ついちゃう!!)

そのカエルラのフォーが逆に俺の傷をえぐっていた

「その辺でいいだろう・・・さっさと中に入るぞ・・・」

ウインレチアはそう言って旅館に入っていった

「ここがみなさんの泊まるお部屋になります」

そう言って案内されたのはかなり大きな部屋だった

「すご〜い!いいお部屋じゃん!!」

ルーブルムは部屋を見てはしゃぎだした

「確かに・・・いい部屋ね・・・」

はしゃぎこそしなかったがアウレアもルーブルムの同じ気持ちだったらしい

「それじゃあ俺は別の部屋に・・・」

そう言って部屋を出て行こうとした瞬間だった

「え?みなさん同じ部屋ではないんですか?」



「・・・はい?・・・」



その後で話を聞いたのだがどうやらマスターが前もって連絡しみんな同じ部屋にしたらしい

「・・・ってことはもしかして他の部屋は・・・」

俺は嫌な予感がして他の部屋について聞くと

「他の部屋は改装中と今泊まっている人で満員になっています・・・」

旅館の人は申し訳なさそうにそう答えた

「あのオカマスタァァァァァ!!」

俺は今頃笑っているであろうそいつに対して怒りの叫びをあげた

「まぁまぁいいじゃんアルくん!どうせこうするつもりだったんだし!」

なにやらルーブルムがさらりと怖いことを言っていた気がするが無視した

「もういいよ・・・とりあえず俺はモンスター退治に行ってきます・・・」

俺は諦めて肝心の依頼を受けることにした

「あっ!私たちも行きますよアルバくん!!」

そう言ってカエルラとヴィリディそしてなぜかルーブルムが付いてきた

「お前は部屋でゆっくりしてなくてよかったのか?」

俺は付いてきたルーブルムにそう聞くと

「うん!アルくんと一緒にお風呂入りたいからね!頑張る!!」

そう言って張り切っていた

(頑張るのはいいんだけど・・・なんか違くね?)

そう思ったがあえて口には出さないでおこう

こうして旅館の人に源泉がある場所を教えてもらいその場所に向かった

「結構な数がいるな・・・」

その場所にいたのは結構な数のイノシシたちだった

「とにかく源泉に向かうのが先ですからここは無視して一気に突破しましょう!」

カエルラがそう言って俺たちはイノシシを無視してまっすぐにその場所を突っ切った

そして肝心の源泉で待ち構えていたのは



「・・・何・・・これ・・・」



そこでは何と巨大なイノシシが源泉の穴に詰まっていた

「・・・どうやらみなさんがこの問題を解決できなかった理由らしいですね・・・」

カエルラはそう言って依頼が解決されなかった理由に納得していた

確かにここまで見事に詰まっていたら倒しても死体が残ってしまって結局依頼を達成できなくなってしまう

「となると引っこ抜くしかないわけだが・・・」

そう思ってその詰まってしまったイノシシの方を見るのだが

「・・・どこを掴めばいいんだ?・・・」

引っ張ろうにも掴む場所が見当たらずどうしようかという状態になっていた

「でしたらここは!」

そう言ってカエルラと

「・・・私たち・・・任せる・・・」

ヴィリディが前に出る

(・・・なんだろう・・・すごい嫌な予感がする・・・)

そう俺の心に不安がよぎったが時すでに遅し

「「ハァ!!」」

カエルラとヴィリディが源泉の床を破壊しようと亀裂を入れてしまった

「馬鹿野郎!そんなことしたら・・・!」

俺の不安は的中してすぐに床は崩れ始めて穴から源泉が噴出される

「どわぁぁぁぁぁ?!!」

そして案の定俺たちはその温泉に飲み込まれてしまった



「お前らは考えなしに行動しすぎだろうが!!」

脱出した俺たちは先ほどのイノシシを連れて先ほどの道まで戻っていた

「普通は亀裂を入れたら温泉が出てくるってわかるだろうが!!なんでそこら辺を考えないの!!」

そして俺は元凶であるカエルラとヴィリディに説教をしていた

「まぁまぁアルくん・・・結果としてはちゃんと依頼は解決したわけだし・・・」

とルーブルムが二人をフォローするが

「いいや!ちゃんと叱っておかないと絶対にまたやりかねないからな!!」

俺の怒りが収まるはずもなく再び説教に戻ろうとすると

「ん?」

先ほど俺たちが見たイノシシの群れだった

すぐに三人が戦闘態勢に入るが

「待て!」

俺はそれを止めた

すると先ほど助けた巨大なイノシシの方へみんな向かっていく

「なるほど・・・あの子は彼らの仲間だったのですね・・・」

カエルラはその光景を見てようやく理解した

「だからずっとここで見ていたんだ・・・身動きが取れない仲間を守るために・・・」

そう言ってルーブルムは感動していた

その後巨大なイノシシを連れてその群れは去っていった

「家族愛ですか・・・いいものですね・・・」

三人はその光景に感動しているが

「・・・旅館に戻ったら説教再開だからな・・・」



「「ぎくっ!」」



その後旅館に戻り事の次第を説明無事に依頼は達成された

「・・・・・」

そして俺はゆっくりと温泉に浸かるつもりだったのだが

「・・・お風呂・・・深いな・・・」

大浴場というだけあってそのお風呂は大人が全身を浸かれるぐらい深かったのだ

つまり俺のとっては深すぎるので実質俺は中腰状態で入っていた

(温泉で疲れを取るつもりだったけど・・・むしろ疲れがたまらないか?・・・これ)

そう思って仕方なく温泉を出ようとすると

「・・・なんで毎回みんな入ってくるの?・・・」

そこにはルーブルムたちが待ち構えていた

「何言ってるのアルくん!私たちの今回の目的はアルくんと一緒に温泉に入ることなんだよ!!」

と何やらルーブルムが熱く便宜しているが

(いや目的は旅館の立て直しのはずなんだが・・・しかも解決してるし・・・)

そう思ったがルーブルムのあまりの必死さに黙っておいた

するとルーブルムが急に俺を抱っこして

「これならアルくんもちゃんと湯船に浸かれるでしょ?」

そう言ってルーブルムは俺を膝に乗せて一緒にお風呂に入った

(ハァ・・・まぁいいか・・・)

俺は温泉にゆっくり浸かれたので特に何かを言うのはやめた

それと後で知ったことなのだが実はこの温泉にはちゃんとした効能があったらしい

何でも女性が浸かると若々しくすごく元気になるらしい

つまりどういうことか

みんなが夜に獣の目になっていた

「もう絶対にここには来ねぇぞぉぉぉぉぉ!!」

そんな叫びごえが夜の星空に響き渡ったとさ

次回からは新章をやりたいと思います!


次回、新たなる脅威

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