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旅立ち

オレは寝起きのねこ。

いや、「寝起きのねこだった」というべきだろうか。

今は、アキトだ。

どうしてこうなったのかというとまず、学校から帰ってくる途中にある廃墟がある。

そこでどうやらヤクザ同士のイザコザがあったらしい。

それで、拳銃まで持ち出すようなレベルまで発展したらしい。

そんなことを知らないオレは廃墟の前を通ったときに

流れ弾に見事にヘッドショットしたらしい。

昔から運は悪い方だと思うが、まさかこんなことになるとは思わなかった。

そして、さっきの説明で「らしい」というのを頻繁に使ってるのは、目の前に自称「女神様(笑)」と名乗る神?なのかな、がいるからだ。

彼女曰く、女神ではなく「世界ができたときからその流れを見てきたもの」らしい。

そして件の「世界ができたときからその流れを見てきたもの」に「アキト」という名前をもらい、どこか別の世界に飛ばされるらしい。

(なぜ「世界ができたときからその流れを見てきたもの」がそんな能力を使えるかは謎のままだ。そんな能力を持っているなら神を名乗ってもいいと思うのだが。)

この世界にはいくつかの時間軸と次元があり、その一つがオレが今まで生きてきた世界だ。

そこからどうやら別の世界軸に転送されるらしい。

転送といったのは生まれ変わるわけじゃなく、文字通り体を向こうで複製してそこに魂を宿らせるからだそう。

異世界転生というよりは異世界転送の方が正しいらしい。

「あの」

「ん?どうかした?」

「そんな能力が使えるのなら元の世界に戻ることはできないんですか?」

「残念ながら君の体はもう死亡判定されててもう火葬されてるんだよ。私は『時間を操る〇〇の能力』は持ってないからね。時間を戻して君が死ぬのを防ぐことはできないんだよ。」

この神様実は結構オタクなんじゃないだろうか。

某シューティングゲームのネタを持ってきた。

詳しい説明などは転送してから頭に放り込んでおくらしい。

本当になんで神を名乗らないのかが疑問だ。

「じゃ、Let's enjoy the 異世界!」

「え?」

「定期的に異世界の報告をしてね!」

やり方がわからないことを伝えようとしたその瞬間、

オレはその意識を手放した。

こうしてオレは見ず知らずの異世界で生きていくことになった。

そういえば、どんな世界なのかを聞くのを忘れたな…。

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