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ただ純粋な、  作者: 横山裕奈
チェス編 第三章
28/262

27 3日目にしてツキが!

「お客様、お飲み物はいかがですか?」

 身なりのいい青年に声をかける。見たところ、ルーレットで勝ちまくっているようだ。

「じゃあもらうよ。……ルシアンかい?」

「はい」

 ルシアンって、カクテルだよね? うー、カクテル関係の知識はほとんどないんだけどなー。勉強しとかなきゃ。

「ジェフ」

 歩いていたジェフリィを呼び止める。近くにお客はあまりいない。


「ルシアンって、カクテルだよね? 僕、あまり詳しくないんだけど」

「ああ、そうだ。口当たりがよくて何杯でも飲める。代わりに、アルコール度数は30度を超えていて……まぁ、飲むなよ。厄介だから」

「なんでそんなに詳しいのさ!」

「前に読んだ本に、バーがよく出たから勉強した。……飲んでねぇよ」

 ……嘘はいてないみたいだ。

「僕もカクテルのこと勉強しようかなー」

「……それがいい。将来、失敗しないから」

 なんか意味深だな。なにについて?


「ジョシュ、ジェフ」

「あ、ビレド先輩。なんですか?」

 ヤバイ怒られる、と思いつつ笑顔で応える。

「なんですか、じゃない。こんなとこで喋ってる場合じゃねーぞ。上客だ」

「……それ、誰ですか?」

 ジェフリィが、なにかを予感したように尋ねる。……うん、その可能性が高い。やっとか。3日も待ったよ。


「ギアルギン・セリゾ・チェンバレンだよ!」

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