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ただ純粋な、  作者: 横山裕奈
チェス編 第三章
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20  変装する?

 会議室、もとい男子部屋に全員集まる。なんとなくの目星はついてる。まぁ、私が出るだろうね。

「イア、情報を」

「性格とかは知らないけど、標的はよくスラムに来るらしいよ。パーシー、ナタリーの耳塞いで」

「おう」

 パーシーは、すぐに動いた。ナタリーが若干騒ぐから、静かにとジェスチャーをする。


 純真無垢なナタリーにはなにも聞こえないようにして、続きを話す。

「花街じゃなく、スラムで女を買うのが好きみたい。安いし、不都合があれば消せるし」

 つまり、万が一妊娠させたら殺せる。あとで脅されちゃ困るから、殺すのが一番いいってこと。

「相手はいつも違ってるって。あと目撃情報では、相手はいつもボロボロ。ハードな遊びが好きみたいだね」

 リィの顔が険しくなる。嫌いだもんね、リィ。こういうの。


「もういいよ、パーシー」

 やれやれとばかりに、手を放す。すぐにまた騒ぎ始めた。……パーシー相手に。あーあ、ご愁傷さま。

「ねぇなんの話? ねぇ」

 たじたじしてるパーシーは放っておいて、リィを見ながら話を進める。

「変装が一番いいと思うんだけど、どう?」

「……安全ならな」

 安全とは思えないが、という心の声が透けて見える。くすくすと笑って、口を開く。

「大丈夫だって。まぁ、フォローお願いするよ。もし私が危険なら助けて」


 しばらくの間、リィは押し黙った。そして、立ち上がりつつ口を開いた。

「それなら、いい」

 みんなも異論はないみたいだから、これで決定。さてどんな顔にしようかな。

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