20 変装する?
会議室、もとい男子部屋に全員集まる。なんとなくの目星はついてる。まぁ、私が出るだろうね。
「イア、情報を」
「性格とかは知らないけど、標的はよくスラムに来るらしいよ。パーシー、ナタリーの耳塞いで」
「おう」
パーシーは、すぐに動いた。ナタリーが若干騒ぐから、静かにとジェスチャーをする。
純真無垢なナタリーにはなにも聞こえないようにして、続きを話す。
「花街じゃなく、スラムで女を買うのが好きみたい。安いし、不都合があれば消せるし」
つまり、万が一妊娠させたら殺せる。あとで脅されちゃ困るから、殺すのが一番いいってこと。
「相手はいつも違ってるって。あと目撃情報では、相手はいつもボロボロ。ハードな遊びが好きみたいだね」
リィの顔が険しくなる。嫌いだもんね、リィ。こういうの。
「もういいよ、パーシー」
やれやれとばかりに、手を放す。すぐにまた騒ぎ始めた。……パーシー相手に。あーあ、ご愁傷さま。
「ねぇなんの話? ねぇ」
たじたじしてるパーシーは放っておいて、リィを見ながら話を進める。
「変装が一番いいと思うんだけど、どう?」
「……安全ならな」
安全とは思えないが、という心の声が透けて見える。くすくすと笑って、口を開く。
「大丈夫だって。まぁ、フォローお願いするよ。もし私が危険なら助けて」
しばらくの間、リィは押し黙った。そして、立ち上がりつつ口を開いた。
「それなら、いい」
みんなも異論はないみたいだから、これで決定。さてどんな顔にしようかな。




