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【箱】詩

甘い地獄

作者: FRIDAY
掲載日:2015/09/26

 

 それは何でもない日常


 手も足も思うままに自由に動く

 視界良好 鼻も利く

 耳だってよく聴こえている

 ただ誰もいない


 誰もいない

 私を知る者も 私の知る者も

 誰もいない


 それは痛みではない

 それは重みではない

 それは苦みではない

 それは痒みではない


 それは傷みでもない

 それは重荷でもない

 それは辛さでもない

 それは震えでもない


 ただそれは確かに存在していて

 触れることも

 掴むこともできないのに

 ゆっくりと締め上げてくる


 首を

 締め上げてくる


 胸を

 締め付けてくる


 形無いのに強く 強く

 息を詰まらせる


 痛くなんかないのに


 酷く 酷く

 耐え難くて仕方がない


 ずっと平気だったのに

 これからも平気なはずだったのに


 誰もいないここでは 決して満たされることはない



 どうやらそれは寂しさだった

 


 

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