『現実世界の選択が異世界で試される 〜事なかれ主義の中年、愛する猫耳家族のために独裁者になる〜』
事なかれ主義の50前おじさん、深夜の急ブレーキで「理想の猫耳家族」を確定させるルートに突入した件』冴えない中年キヨタカ。
現実世界での些細な「保身の選択」が、異世界の愛する家族の命を左右するブラックボックスだと知った時、おじさんは現実世界のすべてを敵に回す「独裁者」になる。
(※反響が大きければ、猫たちの可愛さと現実ハック要素を大幅に増量して長編連載化します!)
第一話:深夜の一時、世界がブレた
その夜、俺の人生のハンドルは、確かに一瞬だけブレた。
時計の針は深夜の一時を回っている。
五〇歳を目前に控えたこの不摂生な体には、サービス残業という名のタダ働きは骨の髄まで堪える。
愛嬌だけが取り柄の、締まりのない犬顔を眠気で引きつらせながら、俺――清隆は、くたびれた軽自動車を走らせていた。
街灯のまばらな田舎道。ヘッドライトが照らす暗いアスファルトの先に、突如として黒い影が飛び出してきた。
「うおっ!?」
心臓が跳ね上がり、気がつけばブレーキペダルを床ごと踏み抜く勢いで踏み込んでいた。
タイヤが悲鳴を上げ、激しい衝撃とともに車体が前のめりに突っ込む。
フロントグリルの数センチ先、ヘッドライトの鋭い光の中にいたのは、一匹の黒猫だった。
黒猫は、車のバンパーを掠めるようにして、道路の向こうへと猛スピードで駆け抜けていく。
その去り際、一瞬だけフロントガラス越しに俺をギロリと睨みつけるような、妙に品格のある、鋭い眼光が印象的だった。
「心臓に悪いな……クソッ」
シートベルトに締め付けられた胸をさすりながら、俺は大きくため息をついた。
善意で助けたわけじゃない。こんな夜更けに動物をひいて、警察を呼んだり車を傷つけたりする面倒を避けたかっただけだ。
要するに、ただの事なかれ主義、ただの自己保身だった。
――だが、俺がそうやって胸をなでおろしていたその瞬間。
道路を駆け抜けた黒猫――ユミの方には、文字通り命がけの戦いがあった。
ユミは高魔力を保持する高貴な黒猫の獣人だったが、今は飢えた三人の愛娘たちのために、危険な人間のナワバリまで餌を探しに出ていたのだ。
ふと巣のある方向を見上げた時、ユミの全身の毛が逆立った。
凶悪な大ガラスが、まだ擬人化も未熟で耳としっぽを残した娘たち――美香、小雪、モナの元へ今まさに襲いかかろうとしていた。
『間に合わない――っ!』
巣までの最短ルートは、走ってくる鉄の塊(俺の車)の前を横切る直線しかなかった。
死の恐怖を承知で、ユミは最速のスピードで道路へと飛び込んだ。
結果として、俺が踏んだ必死の急ブレーキが、ユミにコンマ数秒の猶予を与えた。
寸前で車をすり抜けたユミは、そのまま巣へと突撃し、間一髪で大ガラスを激しく撃退。
ミカ、コユキ、モナの三匹の小さな命を守り抜くことに成功したのだ。
そんな裏のドラマなど知る由もない俺は、帰宅してそのまま泥のように眠りにつき、奇妙な白昼夢を見た。
【システムログ:第1イベント判定】
【現実行動:深夜の急ブレーキによる、黒猫(高魔力保持者ユミ)の生命保護】
【動機:自己保身。善意ポイント:0】
【――結果:因果のレバレッジが発生。裏世界にて『三匹の子猫(美香、小雪、モナ)』の生存ルートが確定しました】
【『理想の未来ルート』の確定率:12%】
視界いっぱいに咲き誇る、鮮やかな紫のアジサイ。
その美しい庭の中で、俺はなぜか、あの品のある黒猫の面影を残した美しい女性――ユミと、ピンクの髪に可愛い猫耳を生やした三人の女の子たちに囲まれていた。
「お父さん! おかえりなさい!」
三毛猫の美香、白猫の小雪、速度を上げて白黒のパンダみたいなモナが、一斉に俺の足元に抱きついてくる。
「お母さんから、お父さんの格好いいお話、いっぱいきいてたの!」
「ずっと会いたかった!」
まだ見ぬ俺を、お母さんの言葉だけを信じて心から大好きだと慕ってくれる娘たちの温もり。
胸を満たす圧倒的な幸福感に、夢の中の俺はボロボロと涙を流していた。
これまで孤独で冴えない人生を送ってきた俺にとって、それはあまりにも出来すぎた「理想の生活」の疑似体験だった。
だが、目が覚めれば、ただのさえない中年男の朝が始まる。
「いい夢見たな、現実なら最高なのに」
その程度で終わるはずだった。
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■第二章:グラウンドの代理戦争
しかし、異変は次の休日に起こる。
会社の付き合いで、最悪なことに草野球の助っ人に駆り出されたのだ。
まともに動ける体型でもない俺は、一番楽そうな「球審(審判)」を任されることになった。
ただの親睦会の試合だと思っていた。だが、グラウンドの空気は異常に殺気立っていた。
それもそのはず、集まった両チームは、社内で激しく対立する二大派閥の面々だったのだ。
しかもこの試合は、会社の運命を左右する次期巨大プロジェクトの主導権をどちらが握るかという、社内政治の「代理戦争」の側面を孕んでいた。
普通なら草野球ごときで目くじらを立てるはずもない大人たちが、互いのプライドと出世を賭けて、一球ごとに泥臭い睨み合いを続けている。
「早く終わって帰りたい」
「どっちのチームにも恨まれたくない」
そんな一触即発の空気の中で、俺の脳内を占めていたのは、やはりその程度の独善的な保身だった。
だから俺は、きわめて「無難」に立ち回った。
きわどい球はすべて大人の事情を汲んだ曖昧なジャッジで流し、どちらにも有利にせず、どちらにも不利にせず、どっちつかずのまま試合を終わらせた。
俺としては「どっちの面子も潰さずに無難にこなしたな」と自負していた。
だが、現実は違った。
必死に勝利を掴もうとしていた両派閥にとって、俺の曖昧なジャッジは「敵の味方をしたのではないか」「こちらの決定機を潰された」という、双方への激しい不信感とモヤモヤだけを残す最悪の結果だったのだ。
社内の空気は、試合前よりもさらに険悪になっていた。
【システムログ:第2イベント判定】
【現実行動:草野球(社内代理戦争)における、事なかれ主義の曖昧なジャッジ】
【動機:自分の評価と平穏を守るための、不誠実な立ち回り】
【――結果:裏世界の中立境界線が完全崩壊。両派閥の双方に激しい不信感を植え付けました】
【固有スキル【調停者】が強制解放。称号『不和を呼ぶ日和見の調停者』が付与されました】
【警告:裏世界にて、プレイヤーの生命危機が検知されました】
そんな現実の「ドロドロしたモヤモヤ」を抱えたまま、ビールを飲んで泥のように眠った、その夜のことだ。
再び、あの世界へ落ちた。
だが今度は、アジサイの庭ではなかった。
耳を劈くような怒号と罵声。そこは緊迫した血臭の漂う、クーデターの真っ最中の宮廷だった。
なぜか俺は、全身を鎖で縛り上げられ、怒り狂う武装した兵士たちに囲まれて処刑台へと吊るし上げられていた。
「お前はどっちの味方んだ!」
「曖昧な態度で我々を翻弄しおって、この卑劣な二枚舌が!」
兵士たちが剣を突きつけてくる。
現実の俺が、代理戦争のグラウンドで「双方に不信感を与えるずる賢い立ち回り」をしたせいで、裏の世界では、国を揺るがすクーデターの最中に「どちらの派閥の味方か分からない、不穏な日和見の権力者」として、両陣営から同時にヘイトを買って吊るし上げを喰らう羽目になったのだ。
処刑台の下、群衆の影からは、ユミ、そしてミカ、コユキ、モナが涙を流して俺を見上げているのが見えた。
「往生際の悪い男だ。その冴えない風体で、我々を欺こうとした罪、白日の下に晒してやる! こいつの『ステータス』を開示させろ!」
審問官の魔法の光とともに、俺の目の前に巨大なウインドウが出現した。
***
【現在の称号】
・『黒猫の救世主(因果度:大)』
・『不和を呼ぶ日和見の調停者(因果度:中)』
【現在のステータス・バフ】
・不名誉バフ:『両派閥からの指名手配(好感度:最悪)』
***
「やはりな! 万死に値する裏切り者だ! 吊るせ!」
処刑人がレバーに手をかける。首に食い込む縄のザラついた感触、リアルな息苦しさ。
分かれという方が無茶だろ。猫の事情も、草野球の裏事情も、そんなの分かるわけがない。
だが、この理不尽な画面こそが、現実とこの世界が繋がっている決定的な証拠だった。
このままなぁなぁで殺されれば、この選択肢の世界は消滅し、ユミたち家族も巻き添えになる。
死に物狂いになった俺は、不摂生な腹の底から、グラウンドで両派閥の大人たちを見て感じた「すべて」を怒鳴り散らした。
「――おい待てよ、お前らァ!!」
その一喝に、処刑場がビクッと静まり返る。
「お前ら双方、本当は言いたいことややりたいことが山ほどあって、それがまとまらねえから、戦争直前にまでなって収拾がつかなくなってんだろ!? それを、自分たちの話し合いが下手くそなのを棚に上げて、俺を魔女裁判にかけ、生贄にして、なぁなぁで誤魔化してんじゃねえよ!!」
現実の草野球で、上司たちの顔色を伺いながら「こいつら本当はプロジェクトの主導権が欲しいだけだ」と見抜いていた俺だからこそ吐き出せる、魂のド正論だった。
『固有スキル【泥沼の代弁】が発動。対象者全員に【行動不能】を付与』
「うっ……」「そ、それは……」と、審問官も兵士たちも、自分たちの卑怯な本音を見透かされて顔を真っ赤にし、完全に動きが止まる。
俺が自力でこじ開けたそのコンマ数秒の隙を、妻のユミが見逃すはずがなかった。
「今です!!」
ユミの凄まじい魔法が処刑台を爆破し、縄を切り裂く。
ガレキの中に落下する俺を、ミカ、コユキ、モナの三人が小さな体で受け止めてくれた。
「お父さんすごーーい!!」「やっぱり私たちのヒーローだ!」
娘たちの温もりを腕に抱きしめた瞬間――俺は激しく跳ね起きるようにして、現実のベッドの上で目を覚ました。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ! 夢……じゃねえ」
体中から冷や汗が吹き出ていた。
ノートを開き、忘れないうちに夢の内容を書き殴る。俺の手は微かに震えていた。
「安易な綺麗事じゃダメだ。俺が現実でサボったり、無難に逃げたりすると、あの子たちが危険に晒される。……なら、現実をハックして、あの子たちのいる未来を絶対に掴み取る」
さえない中年キヨタカの、泥臭い手探りの大ギャンブルが始まろうとしていた。
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■第三章:羽虫たちの戦場
草野球のあの日以来、社内の空気は最悪だった。
一応は課長クラスの役職を与えられている俺、清隆は、週明けのプロジェクト重要会議の席に座っていた。
いつも通り、だらしなくボタンを留めたスーツに、締まりのない犬顔。
だが、俺の心臓は、かつてないほどに静まり返っていた。
「それでは、今回の新規プロジェクトの主導権についてですが……」
会議室の長机を挟み、社内の二大派閥(A派閥・B派閥)の人間たちが、互いに視線で火花を散らしている。
お互いがお互いの足を引っ張り合い、手柄を奪おうとねちねちとした言葉の刃を突きつけ合っている。
以前の俺なら、このピリついた空気に胃を痛め、どっちの派閥の機嫌も損ねないよう、へらへらと愛想笑いを浮かべて気配を消していただろう。
――だが、今の俺にとっては、彼らのドロドロした嫉妬も、醜い足の引っ張り合いも、すべてがどうでもよかった。
目を閉じれば、昨夜首に食い込んだ麻縄のザラついた痛みと、冷たい鉄の剣の感触が今でも生々しく蘇る。
(ふざけるな……こいつらのやってることは、ただの茶番だ)
本物の命のやり取りを、あの血生臭い処刑台で体感してきたのだ。
ここで俺がいつものように「事なかれ主義」で逃げ出せば、現実のプロジェクトは迷走し、俺は「名ばかりの責任者」という名の雑用係として生贄にされ、すべての失敗を押し付けられて破滅する。
それだけならまだいい。俺の弱腰のせいで、あの裏の世界の確定率がゼロになり、ユミも、ミカも、コユキも、モナも、全員が処刑台の露と消える。
(あの子たちの笑顔を、こんな羽虫どものおままごとで消されてたまるかよ)
会議が膠着状態に陥ったその時、上層部の役員が、意地の悪い笑みを浮かべて俺にキラーパスを放ってきた。
「なぁ、キヨタカくん。君は中立の立場だ。君なら、このプロジェクトをどちらの派閥に任せるのが正解だと思う?」
責任転嫁。失敗した時のための保険。
会議室の全員の視線が、俺を吊るし上げようと一斉に集中する。
俺は、ゆっくりと息を吐き出し、椅子の背もたれから背を離した。
これまで五〇年近くの人生で一度も見せたことのない、堂々とした、冷徹な佇まいで全員を見据えた。
「その前に、確認と前提を」
低く、よく通る俺の声に、会議室の空気がピキリと凍りついた。
「このプロジェクトの本当の成功とは何を指すのか。目指すべき最高の目標と、最低限達成しなければならない妥協ラインはどこだ。……そして、それを最も冷徹にこなせそうなのは、一体どちらの派閥んだ?」
「な、何を聞いているんだキヨタカくん、それは――」
慌てて遮ろうとする上司を、俺は鋭い眼光だけで黙らせた。
怯える理由は、もう現実世界のどこにも転がっていなかった。
「お前ら双方、本当は言いたいことややりたいことが山ほどあって、それがまとまらないから、プロジェクト開始直前になって収拾がつかなくなってんだろ。自分たちの話し合いが下手くそなのを棚に上げて、俺をなぁなぁの生贄にするんじゃねえよ」
それは、異世界の処刑台で叫んだあのド正論と、完全にシンクロしていた。
俺は手元の端末を操作し、これまで冴えないなりに社内で黙々と蓄積してきた膨大な過去のデータを開示した。
「A派閥の強みは企画力だが、現場の運用コストを舐めすぎている。B派閥は堅実だが、頭が固くて新規の顧客を掴めない。結論を言います。片方だけでは、このプロジェクトは確実に潰れる」
静まり返る会議室。
誰もが、目の前の不摂生なおじさんの圧倒的な覇気に圧倒されていた。
俺は席から立ち上がり、全員を見下ろしながら言い放った。
「合同でやらせます。互いの弱みをデータで補い合え。――ただし、その泥舟の頭(全責任者)には俺が立つ。文句があるなら、今この場で言え」
それは、半ば独裁政権のごとき、強引で圧倒的な独裁の宣言だった。
誰も口を開かない。開けるはずがなかった。そこには、すべての泥をかぶる覚悟を決めた、本物のリーダーの姿があったからだ。
不平不満を抱えていた両派閥の人間たちは、ただただ、キヨタカという男の覚悟に気圧され、黙って従うしかなかった。
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■第四章:アジサイの咲き誇る庭で
その夜。
すべての責任を己の双肩に背負うと決め、クタクタになって帰宅した俺は、吸い込まれるように深い眠りへと落ちた。
最後となる、白昼夢の境界線を越える。
【システムログ:最終イベント・ジャッジ完了】
【現実行動:不平不満を抱える両派閥を、半ば独裁政権のごとき圧倒的な覇気で掌握。すべての泥をかぶる覚悟で、組織の全責任者へ君臨した】
【思考:保身の完全なる全廃。ただ一つの理想の未来を死守せんとする、狂気的なまでの執念とエゴの結実】
【――判定:これ以上の試行錯誤、および混沌の調整の必要性を認めません。固有スキル【調停者】、および称号『不和を呼ぶ日和見の調停者』は消滅(昇華)します】
【おめでとうございます。あなたの『独裁(覚悟の選択)』により、因果が一本に収束しました】
【『理想の未来ルート:アジサイの庭で家族と笑うルート』の確定率:100%】
目を開けると、そこはもう、あの血生臭い宮廷の処刑台ではなかった。
耳を劈く怒号も、首を絞めつける麻縄の不快な感触もない。
ただ、初夏の爽やかな風が吹き抜け、みずみずしい光に照らされた、鮮やかな紫のアジサイが庭一面に優しく揺れていた。
チカチカと点滅していたシステム画面の光が完全に消え去り、俺の体から禍々しい魔力のオーラも消失した。
残されたのは、ただの「愛嬌のある犬顔の、ちょっと不摂生なお腹の出た、けれどやりきった顔をしたおじさん」だ。
「……終わった、のか」
ぽつりと呟いた俺の耳に、ガサガサと草むらを揺らす、愛おしい音が聞こえた。
「あ! お父さん! おかえりなさい!」
アジサイの陰から飛び出してきたのは、三毛猫の美香、白猫の小雪、そしてパンダ模様のモナの三姉妹だった。
未熟な擬人化の証である耳としっぽをパタパタと激しく揺らしながら、小さな女の子たちが全力で俺の足元へと飛び込んでくる。
「お父さんすごーーい! あんなに怖かった兵隊さんたち、みんなお父さんにびっくりして逃げちゃったんだよ!」
「お父さん、もうお仕事がんばらなくていいの?」
俺はしゃがみ込み、不摂生な太い腕で、壊れ物を扱うように愛おしい三人の娘たちを力いっぱい抱きしめた。
その温もりは、もう消えることのない、確かな現実の質量を持っていた。
「ああ、もう頑張らなくていい。もう、どこにも行かないよ」
庭の奥からは、品のある黒猫の面影を残した美しい妻・ユミが、慈愛に満ちた穏やかな笑みを浮かべて歩み寄ってくる。
彼女は俺の前にそっとひざまずくと、その泥臭く戦い抜いた手を優しく包み込んだ。
「本当に、よく頑張ってくれましたね。おかえりなさい、私たちの……世界一わがままで、世界一格好いいヒーロー」
現実世界で「独裁」という名の最大の責任を背負い、戦い抜いたさえない中年男。
周りからどう思われようが、独裁者だと罵られようが、この家族の笑顔さえ守れればそれでいい。
俺は無数にある並行世界の中から、己の執念の力で、この上ない幸福な現実を、自らの手で完全に掴み取ったのだ。
ご一読ありがとうございました!今回はプロットを兼ねた短編版として投稿させていただきました。
もし連載化が決まれば、「三毛猫の美香のボディーガードっぷり」や「白猫・小雪の肉球マッサージ」「パンダ模様のモナのお腹ダイブ」、そして「妻・ユミの激重な愛」といった、猫たちの可愛さと深い愛の日常エピソードをこれでもかと詰め込む予定です!
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