ドーデカテオイの詩
とりあえずのプロローグです。
内容はないよぅ?
すいません、ウザイですよね。
本編は次回からなんで内容はうすっぺらです。
キャラ達の雰囲気を読み取って頂ければ幸いです
ぷろろ〜ぐ
俺、柏 悠斗は困惑している。
今日2月14日は世の中の男共には特別な日だ。
悠斗にとっても別の意味でかなり意識せざるをえない日である。
ちなみに悠斗は同学年の女子に興味はない。
それは年下の女の子に変な感情を抱いたりするロリ思考を持っているというわけじゃない。断言する。と、いうよりわかれ!(「わかる」の命令形)
正直な話をすれば悠斗には恋愛をするほど余裕がなかった。
それに仕事上無理なんだよなあー
はぁ〜と溜息をつきながら一言。実は興味がなかったりするはずがないんだ、これが。俺も立派な16歳の高1なんだ。多分。
そう嘆きながら学校への道を歩いて行く。
「あのー悠斗さんですよね?」
同じ制服を着た可愛らしい女の子に声をかけられる。
「これ、よかったら貰ってくださいっ」
彼女は可愛らしい仕草でキレイに包装された包みを差し出す。
「……ありがと」
小声で礼をいいながらやっぱり可愛くラッピングされている箱を受け取る。
内心、ありがとっありがとっありがと〜う。と土下座をしそうな勢いで喜び、その喜びも行き場を失い脳内爆発。実際にやったら補導されるであろう危ない踊りを脳内で繰り広げ、結局治まらず爆発。
でもそんなことを考えているなんて周りにいる人はわからないだろう。
悠斗は感情が顔にほとんど出ないのだ。
その顔のミリ単位の変化を読み取れるのは中学からの悪友(そんなかっこいいものではない。)ぐらいだ。親でさえ俺の考えがわかることはまずない。そのため悠斗は学校でクールなキャラで通っている。
そんな感情の暴走に気づくこともなくキャーと言って女の子は小走りで去って行った。
「ヤベェ。もうバッグに入んねぇ。どうすっかなー」
バッグには先ほどのような可愛い包みが5つくらい入っている。(もらう度に脳内爆発を起こしている。)
このままでは大惨事となった去年よりもハイペースでチョコは増えていきそうだ。
去年のこの日は悲惨だった。
休み時間に20人くらいに囲まれ、誰のチョコを貰うの?と怖〜い笑顔でチョコを渡された。。ちなみに全員知らない人だ。というよりまずは選ぶ理由をまず述べろ。正直に言うと全部いらないぞ。………と、言えるはずがない。
当然、選べるわけもなく少々パニックを起こした。結局とった行動は全員のチョコを貰い平和に平等にね☆
行動実行。
…………
あれ?なんだこれ?明らかに地雷を踏んだ空気だ。
今までキャーキャーとうるさかった周りの女子の目が…
ヤバイ。なんか変なオーラみたいなのが周りに見える。
誰か助けて……
今にも泣き出しそうな悠斗(誰も気づいてない)が助けを求めて男子グループの方を見た。しかし完全に無視。ってか、なんかみなさん顔が怖いですよ?
「あっ……」
気付くのが遅すぎた。
男子達のあの顔はそういうことだったのか。(比率的にはチョコ貰いまくってる方が確実に大。)
気付いた時には女子はなぜか豹変していた。な、何故だ。
女子はみんな引きつり気味の笑顔でチョコのアピール(このチョコうんぬんカンヌン←理解できなかった)と他人のチョコのけなし(そのチョコ…………じゃないの?笑←やっぱりわからない)合いだった。
「こ、恐いいっ」
その中心に立っている悠斗はあまりの恐怖に半放心状態。男子グループ(モテない同盟とやらのメンバーらしい)のざまぁみろ、という微笑の横から一人男が近づいてきた。
「やっほ〜。朝からハーレムはどんな気分かな〜。」
別府だ。こいつはとにかくめんどくさい。だが逃げようにも周りをヒステリックガールズ(総勢約20人に囲まれていて動けない。
「ゆぅ〜く〜ん今日の約束覚えてる〜?」
途端、女子が一斉に止まる。
あ、あぁ。
この空気を唯一抜け出せそうな別府がやって来た。こいつに助けられるのか……と思う少し抵抗がある。何を要求されるのだろうか。
そう考えているとこの場を打破しただろう別府は近づいてくる。そして別府は俺の耳元でこう言った。
「この間の可愛い子とのデ・エ・ト(はあと)」
え?なんだそれ?と、思った瞬間周りの空気が変わった。何処を視てもカオスだ。
「そんなの聞いてないよ……」
という周りの声に圧倒される。
別府は「ATフィールド〜」とかなんとか言って腕をクロスさせスキップをするように去って行った。
「俺も知らねえよ。」
と小声で呟いた。ほぼ0距離にいる女子(という名の対人類精神破壊ヒューマノイド)の顔がクッと変わる今度は何なんだ(泣)
悠斗もすでにヒステリック起こし気味だ。というよりもうヒステリックを起こしていた。それに気づいたのは遠くでこっちを見て大爆笑しているあの野郎だけのようだ。
だが一線を越える瞬間には気づかなかったようだ。頭の中で何かがはじけ飛ぶような音がした。
「はは。ははははははははははっ。」
大声で笑い出した。女子達は本能的に悠斗から離れる。
「怖いよ。みんな怖いよう?そうだよねバレンタインだよね。みんなチョコ渡さなきゃねえ?でもさあ、もうバッグに入らないからさぁ(笑)」
ククッと笑う悠斗は完全に目がイっている。別府雅樹は慌てて俺のそばに駆け寄ってきた。
……それから俺は覚えてない。クラスの人たちはその後1か月くらい話を聞いてくれなかった。俺は何をやったのだろうか。別府は知らない方がいいと言っている。
あえて説明するなら目の前に死神がやって来てお命頂戴的な感じで襲われたところをロリっ子美少女があなたを守るためにやって来ました、と言って目の前で非日常バトルが始まる。
くらいのレベルでヤバかった。らしい。
それってもうほとんどっていうか完全にありえない状況だろ。
去年を思い出しながら率直に感想を述べたのが失敗だった。これを聞いた別府は待ってましたと言わんばかりに語りだした。
「でもアニメや漫画の中では日常茶飯事なのである。俺的イベント遭遇頻度はかなり高いのだ。」
でもそんな出来事に遭遇してる人を知らないし聞いたこともない。
「ふっ、甘いな。狭い、世界が狭すぎるぞ。俺は3人位知ってるのさ。」
お前は何者だよ……
「ただの高校生だぜぃ。アニメをこよなく愛する…世界の味方。そう、別府雅樹だあっ!」
こうなると、こいつはとにかくめんどくさい。シカト決定な方向で。
「!!!っ。やめて。シカトはやめて。すごく虚しい感じになるからやめておくれ〜〜〜」
………
「だからこの空気がだめなんだ〜…………あれ?なんかこの空気が気持ちいぞ。やったぞ。別府君レベルアップです!」
俺としてはただでさえめんどい、キモいこいつがM属性に目覚めるなんてごめんなんだけどな。というよりそれってマジでキモいぞ。
「はぁ〜悠斗の一言が体に沁みていく。悠斗、今夜俺の家に…」
ドスっと鈍い音が聞こえたと思ったら別府がその場に倒れ込む。そして俺は右手を強く握っている。無意識の内に俺自身がコイツを拒絶したようだ。きっと衝動的な殺人もこんな感じなのだろうか。背筋に悪寒が走る。きっとこのままでは別府を空の彼方へと送ってしまうだろう。無意識に。
別府、悪いがこれ以上俺に関わらないでくれ。そうしないと俺は将来刑務所ライフを満喫することになるだろう。
どうでしたか?
次回からはキャラ達にはマジで動いてもらいます
少しでも惹かれるところがあったら次もお願いしますね