表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
CODE: FANTASISTA(コード:ファンタジスタ)  作者: ZONO


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
22/33

第6話:隔離病棟の亡霊(1/4)――「再調整の聖域」

1. 敗者の行方

黒瀬リアとの死闘から数時間。勝利の余韻はなく、学園内には不気味な静寂が漂っていた。敗北したリア、風間、九条の3名は、直ちに「医療班」を自称する黒服の集団によって連れ去られ、一般生徒の接触が禁じられた。


「あいつらは『再調整リフォーマット』に行かされた。システムの正解から外れた個体は、中枢にある**『特異点隔離病棟シンギュラリティ・ウォル』**でデータを書き換えられる」


神代は地下の廃材置き場で、レイジの灰色の右腕に抑制剤を打ち込みながら告げた。

「書き換えられるって……別の人間になっちまうってことか?」

「ああ。敗北の記憶を消し、よりシステムに従順な『部品』として再定義される。……手遅れになる前に、あいつらを奪い返すぞ」


2. 深部への潜入

レイジと神代、そして情報支援を担当するロジの3人は、学園のメインサーバー直下に位置する地下施設への侵入を試みる。

ロジが旧世代の物理回線をジャックし、監視カメラに「静止画のループ」を流し込む。


「今のうちに! 第3ダクトから深層階へ。そこから先は、ナノマシンの密度が濃すぎて僕のハッキングも届かない!」


3. 亡霊の守護者

隔離病棟の入り口、白磁の壁に囲まれた通路で、彼らの前に一人の男が立ちはだかる。

白衣を纏い、感情の欠落した瞳をした男。かつて十傑の一員でありながら、過度な再調整によって個を失った「亡霊」、序列外・ゼロ


「……九十九黎士。君の右腕のデータは、既に検体として登録されている。ここで君を解体し、オラクル・ゼロの肥やしとするのが、現在の最適解だ」


零が手をかざすと、通路の壁面から無数の「医療用ナノメス」が形成される。それは九条の幻覚でも、リアの熱でもない。物理的な物質を自在に再構築する、最もシンプルで回避困難な権限攻撃だった。


4. 灰色の共鳴

レイジの右腕が、抑制剤を突き破って激しく脈動する。

「あいつらを『部品』なんて呼ばせねえ。……俺が壊したのは、あいつらのプライドだ。あんたらのシステムじゃねえ!」


レイジの灰色の霧が、迫り来るナノメスの群れを「未定義の塵」へと変えていく。しかし、零の背後の扉からは、さらに禍々しい演算圧が漏れ出していた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ