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地上と城の上での戦い!!!

今年もよろしくお願いします!


そして戦いの場なので、今回も口が悪いです。

申し訳ありません。

種族間の、問題もあるかもしれません。(遠い目)


 大空洞、アゾトの城の屋上。


 ラドルは、床で走る魔法のペンをつかみ取る。

 そして素早く呪文を詠唱し、ベランダの柵の先、何も無い空間に、ペンをクルクルと弄ぶようにしてから叩きつける。


 するとすぐさま、魔法のペンは何もない空間を机として、自動筆記を行い始めた。


「そのペンをクルクルする演出は必要なのか? お前の呪文を解読してみたが、そのクルクルに全く意味を見だせん」


 眼下の様子を見ていたはずのアゾトが、世間話の様にそう言って来る。


「かっ、解読って何やってるんですか、あんた!?」

「自分以外の者が使う魔法を、解読、分解、自分好みに組み直す。それが一番、魔法を覚えやすいだろう?」

「あぁ――、早く帰りたい!?」


「事務員くん」

 ホワイトだった。

「事務員くんのその絶叫は、劇には必要ないかな?」


 そう、さもわかっています顔の白髪(はくはつ)のエルフ、くそが!?

 この魔法の自動筆記を生み出すために、何世代の時間と、どれくらいの天才という名の人材がかかわっていると思っているんだ!?


「まぁ、それは同意見だな。弱い人間は、どんな現状でも、落ち着き分析しなければ、いざという時……、死ぬぞ?」

 こっちの魔族も、魔族で、俺に教えをのべて来る。


「薄々感じていたのですが、人の心が読めるのですか……?」

「いや、そこまでは、魔族も便利に出来ていない。お前の心拍数、目線、発汗、そして何より(かん)だな? だいたい当たっているだ。うんうん、便利なものだな」


 そういうのを、心読むと言うんですよ……。


「おっ、我が娘と、あの戦士の相談が終わったようだ。そろそろ攻撃にうってでるな。あ……なんとなく、体温を感じ取る事ができる。まぁ感なんだが……」


 この距離で!? どんな高性能ヘビなんですか……。


 大空洞にいる魔族の分析も、行く機会があれば残す。

 そう決まりになっているが……ここまでくると、アゾトが特別の様に思える。


 そういった場合、一部の人間だけがその秘密を抱え漏らさない。

 もう……、そこまでアゾトの記録にこだわらなくても、いいだろう……、もう、この魔族めんどくさい。


 そう思い、ラドルはアゾトに向かっていつもの笑顔で、にっこり微笑んだ。

 そしてアゾトも同じ様に、にっこり微笑む。


 この魔族こわ!? もう帰りたい!


「事務員くーん、ラドルー、ちゃんと記入しているの? あのダークエルフと、戦士くんが、執事を挟んで両側から飛び出して来たよ!」

「本当ですか!?」


 やるきなさげな、ホワイトの言葉を聞き、ラドルは双眼鏡をのぞき込む。


「はぁ……不便だな……人間は」

 そういうと、アゾトが空いっぱいに、魔法の覗き鏡を映し出した。

 傍でみるような大迫力に、またもやラドルは頭痛がしてくる。


 ◇◇◇


 クリスティーヌとアレックスが、執事に接触するまで――。


 ―― 3


 ―― 2、執事に動きはない。


 ―― 1


 クリスティーヌの水の刃が執事を襲う。

 執事は鞭で、彼女の刃の動きと、彼女ごと弾き飛ばす。


 彼女の魔法の攻撃の水が無かったら、彼女の剣の刃が確実に折れていた。

 だが、そうならかったのは、執事が優秀だったからだ。


 背後にまわったアレックスの、氷の刃の最大ダメージを返す鞭で、殺した!


 ――だが


 ――だが


 ――だが


 クリスティーヌの水は、執事にスキを作る。


 アレックスの氷は、彼に僅かなながら傷を負わせ、そして何より、クリスティーヌの水をも凍らせ、彼の足を封じた。


「ヘルモンド! 今です! 全力で彼を押しつぶして!!」

「わかっておる」


 1撃目の彼の魔法の岩石の上に立つ、歴戦のノームが腕を組み静かに言った。

 その時にはすでに、執事は数多くの、岩石の下に埋もれるように、ヘルモンドの魔法を受けていた。


 だが――。

 見えてはいけないものが、見えた。


 ――高速で、動く鞭。


 それがいくつもの岩石を叩き壊し、切り刻んでいる。


「駄目です!? もっと魔法の攻撃魔法の強化を!?」

 僕に悲鳴にも似た声は、僕の油断だった。


 気付けば、僕の目前に鞭が迫る。


 目は閉じては駄目だ。そう思った。



 だが、次の瞬間、少女が手を広げ立っていた。



 ――このままでは。



「ニンフ、目の前のそれを打ち落とせ!!」


 彼女は一瞬、僕を見た。

 次の瞬間、彼女から大量の緑の葉の付いた、ツタが飛び出す!


 執事の鞭、彼女のツタの力と、力のぶつかり合い!


 それは互角、それた力が、狙う相手をそれぞれ打った。

 2人は後ろへと飛ばされ、僕はニンフの体をを受けとめる。


「ニンフ!?」

「絶対に許さない!? まーちゃん絶対、仇をとって」


 そう、ニンフは歯をぎりぎりいわせてるかの様に、食いしばり気を失った。

 血は出てなかったが、体は鞭で大きくダメージを負うほど、打ち付けられたようだ。


 彼女を抱え後方へと走る。

 セラティーがやって来て、僕はニンフを地面に寝かせる。


「任せて、この近さの治療なら、早々には魔法感知にひっかからないかいから」

「ありがとう、ニンフをよろしく」


 場所を変え、この場の様子が見通せる場所へ移る。

 僕らの考えていた切り札ともいうべき攻撃は、失敗に終わった。


 今まで、あの執事ほどの敵を想定していないが、練習はしてきたはずだ。

 執事の裏をかく方法を考えろ……。


 ◇◇


「ねぇーあの執事は、回復は出来るの?」


「俺が知っている奴はできない。あいつはそもそも攻撃を受けない。クリスティーヌの母と、あいつが出会ったのも、あいつに傷を治す能力がなく、どざえもんになってたからだ」


「うーん、学習能力がないエルフか、ハハハとんだ面汚しだな。ここで成敗して貰わないとね」

「お前、そんな事言っているから、エルフの聖域から追い出されたのだろう?」

「僕は進んで人間界へ下りたの、追い出されていません!」

「いや、どうだか?」


 ラドルは呆れて、2人の様子を見ていた。

 そして魔法のペンの書いた記述を読んでみる。


「記入しちゃっているな……」


 【世界樹の葉】と、執事の戦いは今は動いていない。


 だから、ここでの様子を記入するのだが、貴重な大空洞の原本となる書類がこれでいいのだろうか?

 そう思い終わらない内に……。


「ラドル、今の会話は2本線で消しちゃおう。いいね? ギルドで提出する前に、ス―だよ? なんなら僕が行って、監修するのもやぶさかではない」


「やっぱー妻と、娘以外のエルフは駄目だ」


「駄目なのは、君の所の執事だろう。どんだけ迷惑を被っているのか、わかっているのかな」


 そんなエルフと魔族の様子を、ラドルは見ていた。

 冬のお弁当のデザートは、何がいいのだろうか……?


 続く


読んでいただき、ありがとうございます。


またどこかで!

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