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白いエルフ

めっちゃ早口じゃん!(な人物がいます)

 世界の中心には大空洞があり、その世界は、魔界と呼ばれていた。

 魔界と地上、人間界はつながろうとしている!!


 その大災害を防ぐために、迷宮の現れるだろう予測地点に多くの街、そしてギルドが存在しているのであった。バーン!


 そう街中のギルドで、王様の白いエルフは言ったのだった。


 ◇◇◇◇


 ブルーノさんの御宅へふたたび出向き。


 彼の祖父の住んでいたという、家を見学させて貰った。

 そこで、居なくなったニンフさんが、育ててしまった薬草のところまでみんなで歩いて行く。


「あれほどあったら、いくらになるんだ!? あれで伝説の武器が買えるんじゃないか?」


「ですが、あの薬草はすべてニンフの物です。彼女よしと言わないでしょう」


 そういう金儲けに目の眩んだ人間と、精霊の末路は、悲惨なことにしかならない。伝説の武器と、勇者の絡む事態ならなんとか、といったところだろう。


 僕らは畑を改めて見ると、さすがに広い。

 学校のグランドほどあるだろうか?


 その畑の端で、ニンフは腕組みをして、薬草のこんもりとした……なんだろう? 茶葉の木に野性味を50倍くらいかけた感じだ。


「これが薬草の生える……木か?」

 アレックスもそこには戸惑うようだ。


「これだけ一瞬で生えるのなら、薬草を、次々くれるのもうなづけますね」


「そうだな。味も同じなのか?」

 いつもの研究心からか、アレックスは薬草の葉を1枚ちぎった。


「あっ………………あ!?ぁあぁあ……」


 彼が薬草を取ったところから、一瞬でみるみるうちに黄色くなり、枯れ果てた。


 ボスッ!!

 ニンフはアレックスのお腹に、正拳突きというか、パンチした。


「ニンフ! すまなかった! わざとじゃないんだ!」


 アレックスは戦士なので、全然きいてない。完全に、ご機嫌斜めになった時の、顔をそむけるニンフになってしまっている。


「うーん、アレックスも謝っているし、ニンフも残念だったんだよな。今日は、でも、……パンチは駄目だ。やってはいけません!」


 時価総額とか考えると、なんとも言えないことになってしまうが……。


「ほんとにごめんな……、そうだ! さっきマーストンたちが、武器屋で会計している間に、ビスケットを買ったんだった。食うか?」


 うんうん! ニンフは首をとても振っている。機嫌が直ったみたいだ。


「でも、ニンフ、知らない人から、何をくれると言われても付いて行っては駄目だよ」


 そう言うと彼女はビー玉のような、目で僕を見て来る。

 僕は子どもの頃、彼女に攫われかけていたことを問いたいようだ。


「僕は子どもだったし、攫おうとしたのはニンフさんで、罰せられるならニンフさんのみですよ……」


 そういうと彼女はそ知らぬふりで、鞄の所へいったアレックスを追いかけて行ってしまった。


 僕らも彼らを追い、観察しながら軒先に付く。


 みんなそこに置いてある白いパラソルの下で、ブルーノさんも一緒に、皿あけられたビスケットを食べていた。


「手は、そこの井戸の水を使ってくれ」

「ありがとうございますー」


 井戸の水は手押し式で、出る水は勢いよく、そして冷たい。

 間取りも、衛生面もただで借りられるなかで、これほど良い物件はないだろう。


 ギルドも入るので、契約面も問題ない。


「あのー是非、家を借りたいのだけれど、どうかな? だめなら、理由は問わない。店の近くがいいって人もいるしね」


「俺はいいぜ」

「私もいいです」


 そしてニンフも腕を組んで、うなずいている。


 人間の女の子にそっくりで、金髪にブラウンの瞳の彼女だけど、なんで……匠みたいな感じになっちゃったのかな?


「決まりだな、これからよろしく!」


「はい、よろしくお願いします。では、これからエルフの領事館へ行くついでに、契約してきます。今日からよろしくお願いします」


「もう3時のティータイム時になれば、領事館はやってないんですよ。とりあえず今日から祖父の家を使っていいんで、白いエルフをつかまえてください。何百年も生きていて、あれだけ美しければモデルとして生きていけてしまうので、道楽の塊みたいな人なんです」


 そんな謎の警告があった。


 その晩、僕らは買いこんであった、新しい食料で、その日を過ごした。


 ◇◇◇◇



 次の日、全員走って街へ行ったので、今の所、アオハジは15分のところにあることがわかった。

 ただ、アレックスはニンフさんを背負って、ダークエルフさんの訓練に付き合ってたから、ニンフさんが歩けば2倍の時間はかかるかもしれない。


 まずギルドでは、朝ごはんを食べる人と、朝ギルドの受付に向かう人がフォーク並びに並んでいる。


 そして、15分くらい並んだだろうか? アレックスが突然、「あっ、王様……」と言った。


 見ると、王冠戴く、白いエルフの王様がフォークでウインナーを食べている。

 そして、彼は立ち上がり言った。


 世界の中心には大空洞があり、その世界は、魔界と呼ばれていた。

 魔界と地上、人間界はつながろうとしている!!


 その大災害を防ぐために、迷宮の現れるだろう予測地点に多くの街、そしてギルドが存在しているのであった。バーン!


 そう、バーン! と、楽器のマンドリンの裏側を叩き歌いだした。


「これは一筋なわじゃいかないぞ……」


 そうアレックスが言う。それはそうだが、エルフ、知的生命体に、その言葉を使ったのを初めて聞いた。


 一通り、歌い終わると、「広場で、王様役やっているから来てねー!」と、言って普通にウィンナーをまた食べだした。


 人類には、まだ……早いかもしれない。


「じゃー捕まえるか」

 うんうんと、アレックスとニンフ……。


 アレックスはともかく、幼馴染の精霊は……。まぁ、そうだろう。人知を超える存在だし。


 そして僕らは順番が来たので、彼の席へ相席をする。


 彼は机の上に肘をつき、手を重ね、そして口元を隠す。


「来ると思っていたよ。握手か、サインか。……もしかして、こちらのダークエルフのお嬢さんの用かい? 残念ながら、領事館を開ける気分じゃない。今は、王だから、王の気分じゃないとダメなんだ!」


「陛下、この国民は困っております。彼女に住民権をお与えください。付きましてはこちらにサインなど頂きたいのですが」


 そう言ってアレックスは、ナフキンを差し出し、さっき口頭で言った事をある程度、公式の文章として成立する文章にしてしたためた。


「これじゃだめだ。使えないよ。いいかい。エルフと違い、ダークエルフは僕らの仲間とは認められていない。だが、人間は混同して考えるようだ。ダークエルフって存在を認めない、エルフを薄情だと捉える。そうすると、ダークエルフを認めないうるさがたの老人が、また騒ぎ立てる。だが、森の外へ出たエルフもおいそれとは認められない。だから、人間に丸投げだよ。ボランティアをしておいでよ。報酬は少しだけ、そして人間が善良だと認められれば僕らも認める。だからダークエルフを見やまったのは人間のせいだ。それらの書類はそうだな……一週間以内にはギルドへ送っとく。初回に関しては、僕の名前はホワイトと言えば大抵通る。それだけ貢献したし、いい加減にやりもした。さぁーいけ! 冒険者たちよ!…………残念ながらダークエルフと一緒に食事をする趣味はないんでね。いつか、認められたら、一緒に食事をとろう。グッバーイ」


 そう、軽くあしらわれた。


 そして僕らの前にはやはり、長いフォーク並びが立ちふさがるのだった。


 続く







見ていただきありがとうございます。


またどこかで~。

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