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第十九戦 『千万思考、王の質』



 私が帰った後、、王城では


 今後どうすべきか、王と宰相が話し合っていた



 「んんん〜 わからん! 宰相、お主はどう見る」


 「そ、そうですね 例えば『投げて寄こした』そして、それを『受け取った』ということを考えますると 『決闘』や『一騎打ち』などでは無いでしょうか」




 「なに? 決闘? 一騎打ちじゃと? 誰と誰がじゃ」


 「え、いや、ですから、、陛下とドヴェルグの王がです」




 「なななに!? なんでワシが」


 「仕掛けているのは、、陛下でいらっしゃいますので、、」




 「待て待て待て! たしかにそうじゃが 、、他に、別の意味は無いのか!」


 「他は、、『戦争行為の停止並びに、賠償を支払え』とか、、いやそれでは、あまりにも相手に不釣り合いな申し出、、『皆殺し』なども考えられますが、、、ここはやはり一騎打ちが妥当かと存じます、、」




 「いやいやいやいや! 『皆殺し』と『一騎打ち』は置いといてだな! 例えば! 賠償とはどの程度になるのじゃ!?」


 「はぁ、、かれこれ数百年、伝承によりますれば、約千年近く攻めてまいりましたので、、その、、この国1つ渡した程度では足りぬかと思われます、、」




 「そそそそそんなに!? たかが千年で!?、、いや千年はさすがに長いか、、ん〜、、どうすれば良いのだ!」


 「あのぉ 陛下、ここはやはり 一騎打ちで」




 「一騎打ち以外を考えろ!!」


 「で、では 改めて国交を結び直し『不平等条約』を締結する流れを作るとか、、」




 「何を言う ドワーフが不平等条約など呑むわけなかろう」


 「いえ、、不利になるのはこちら側です陛下」




 「なに!? そんな! いやそうか、、んん して内容は?」


 「はあ、、不可侵条約と領土の返還、及び今後の長期に渡る賠償、、、しかし、この程度で相手が納得するとは思えませんが、、」




 「領土を返す!? 返すとはどういう事じゃ!」


 「はあ、、ここからドヴェルグまでの領土が、丁度、、聖戦前のドヴェルグ領土ですので、、」




 「ななな、、なんじゃと!?」


 「やはり、一騎打ちを、、」




 「一騎打ち言うのやめえ!!」


 「では、どうなされますか、、陛下」




 「ええい仕方ない! たしか使者は3日ほどこの地におるのだったな あの使者を呼んで、どうにか話を、、良い方向に持って行こうではないか」


 「はあ、、どういう流れでございますか?」




 「それをお前が考えるのではないか」


 「え、、あはい、、では客間にお通しして、持て成してですね 機嫌を取りつつ、良い雰囲気を作るなどしては」




 「おお もてなしか! して、ドワーフの好みはなんなのだ」


 「いえ、存じません」




 「なんでじゃ」


 「今までは、ただの動物程度の認識でしたので、持て成すなど考えた事もありません」




 「お主、良い所の出ではなかったのか、何も知らんのか」


 「陛下も良い所の出でございます」




 「揚げ足を取るでないわ!」


 「そう言えば! 妖精などは花の蜜などを飲むと聞いた事がございます!」




 「おお! 花の蜜か! すぐ取り寄せろ!」


 「あとは、、オーガなどは干し肉を食べます」




 「おお! それじゃ! いかにもドワーフが好きそうじゃ!」


 「それとドラゴニュートは魚や小動物、、あと果物です」




 「おーおー! 出て来るではないか! やるなお主!」


 「えっと、、あとは、、竜は鉱石を食らうとか」




 「おお! ドワーフも鉱山に住んでおったな! 食うやも知れん食うやも知れん!」


 「私が知るのはこれくらいでございます、、はい」




 「ん! それで行こう! すぐに取り寄せろ! うんと食わせて気分良く帰って貰おう!」


 「そうですね! 気分良く帰って頂いてっ! 今回の件を忘れて頂きましょう!」




 「そうじゃそうじゃ! 気分さえ良ければ 友好な関係も築けようと言うものじゃ!」


 「では! 明日は最上級のお持て成しを致しましょう!」




 「んっ! よしっ! 絶対にしくじるでないぞ!」


 「はぁい! お任せください 陛下!」




 そして、王城ではおもてなしの準備が


 大至急行われたのであった





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