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タイトルは面白い テーマは舞踏会

作者: 押倉 千兵衛
掲載日:2025/12/20

一年に一度、大みそかに開かれる星たちの舞踏会。

星たちがどれほどそれを楽しみにしているか、その時間を楽しんでいるかを描いています。

日が暮れると星たちは忙しくなります。

みんな夜に向けて準備に余念がありません。

少しでも美しく光るために身支度を整えるのです。

特に一番星は張り切っています。

「あっ! 一番星 みっけ!!」

そんな声がどこからか必ず聞こえてくるからです。

自分を見つけて喜んでくれた人ががっかりしないように身ぎれいにするのです。


空が暗くなるにつれて次々と星たちは光を放ちながら姿を現します。

それそれに決められた色の衣装を身にまとって光り輝くのです。


夜が明けると星たちの出番は終わります。

ほっと一息、みんなのんびり過ごします。

集まって話す星、お昼寝をする星、ダンスや歌を楽しむ星。

それぞれが好きなことをして明るい時間を目いっぱい楽しむのです。

かといって『星型維持』には気を使います。

大きくなっても小さくなってもいけません。

星を眺める人はともかく観測する人たちにはその違いが分かるからです。

星の姿かたちが変わると大騒ぎになることを星たちは理解しているのです。


たまには違う色の衣装を身に着けたいとか、

決められた場所とは違うところに行ってみたいとか、

星たちにも不満はあります。

その不満を解消するのが大みそかに開かれる夜空での舞踏会です。

だから大みそかが近づくと星たちはワクワクが止まりません。

てるてる坊主も必要ありません。

この日ばかりは雨が降ろうと雪が降ろうと舞踏会は開かれるのですから。


さあ、大みそかがやってきました。

朝から星たちはみんなワクワクウキウキしています。

夜になりました。

天の川はオーケストラとなって静かに演奏を始めます。


星座はするりと星座を抜け出します。

そして華やかで艶やかな衣装を纏います。

星たちは集まって一つになって、中にはオーケストラに入るものも見受けます。

星の光は少し鈍りますが誰も気に留めることもありません。


曲はワルツ、ジャズ、マーチと何でもありです。

そのy国に合わせて激しくしなやかに、優雅にたおやかに踊ります。

時には立場を入れ替えて、時には相手を替えながら一晩中楽しむのです。


夜が明けて空は白み新年を迎えました。

明けの明星をきっかけにみんなは星に戻ります。

星たちは新しい年を新たな気持ちで迎えます。

そして大みそかの舞踏会を楽しみに待ちながら輝くのです。









舞踏会が終わって新年を迎えた星たちが新たな気持ちで新しい一年を迎える気持ち、

それは人間に通じるものがあると思います。


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