夏の残夢
好きだよとお前を抱き締め
2人離れないことを誓い合いたかった
今度君が結婚すること
噂で聞いたよ
もう会えなくなってしまうだろう
おれがこんなに好きでいても
もうすべてが遅すぎたこと
君を奪い去ることはできない
逆光の中を君が去ってゆく
キラキラと光る髪が綺麗で
俺はいつまでも見ていた
笑った顔が魅力的だった
なぜか幸せにさせてくれた
もう二度と見ないだろう
愛する人に向けて今は微笑んでいる
その笑顔を
俺はどうすればいい
君を失って
君の幸せを素直に喜べないよ
忘れることさえもできない
冷たくなっていく風に
心まで凍えそうで
道行く恋人たちが
歯がゆくて
明日を夢見ることもできない
幸せなんて遠いものだと
枝から離れた葉はもう元には戻らない
ひらひらと落ちていくしかない
君から離れた俺のように
吹く風に身をゆだねながら
ゆっくりと落ちていく
お読み下さりありがとうございました。
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