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恥ずかしい…

「あ…あ…」

「ふふ…勝手に逃げようとした悪い子には、オシオキが必要ね…」

「待っ!」


静止を聞かず、そのまま床に押し倒されてしまった。


「本当…なんでもするんで…貞操だけは…貞操だけはぁ!」

「…は?」

「…え?」


話がかみ合わなくなったところで、ようやくその手が止まった。



「…つまり、君はその別世界とやらから来た…というか、()()してきたんだね」

「あ…あ…」


なぜおれが狼狽えてるかって?君たちに、手渡された鏡を見ると、エルフのように長くとがった耳に、30後半とは思えないピチピチ肌の好青年になっていた気持ちがわかるかい?


「お、俺か?これ…」

「まあ、すまなかった。君みたいな人にあんなに急に求められると思わなくてな…」


この世界でステータスを見ることは一般的に見てありえないことらしい。

現実世界で言う、白昼堂々と街中で大声で求めるのと同じことらしい。めちゃくちゃに恥ずかしい。


「本当に…何といえばいいか…」

「いや、謝らなくってもいい。そりゃあ、何も知らない赤子がそうしてくるのと大差ないことでもあるからな」


なんかその例え俺のこと馬鹿にしてない?

まあ、とにかくなぜあんなことになったかの訳が分かったところで、だ。


「ヴァルキリーさん」

「なんだ?」

「俺、とりあえずこの世界でも生きていかなければいけないんで、なんか稼げそうな仕事ってありますか?」

「仕事の進め…それなら、その筋の専門の場所もあるが…無一文なんだろ?」


そういわれコクリとうなずく。


「君のスキルは、冒険者や騎士団と言った戦闘系の職が合うと思うのだが…一つ、提案があるんだが」

「提案?」


急にそんな話題を持ち上げられ反復する。


「実は、私は冒険者をやっているんだが…まだソロ活動中でな。そこで、君と一緒にパーティを組みたいと思っている。どうだい?組んでみる気はないか?」


その提案を自分なりに損得を少し考えてみた。

確かに職が今現在ない中、彼女とパーティを組めば職も金も手に入る。

だが一方で。

金がなくいく当てもない俺が今この提案を飲めば、これから先の人生をきっと彼女に縛られることになる。そうすればマイホームどころか外に自由な行き来すら制限されるかもしれない。


「…う~ん…」

「どうだ?衣食住も金も職も。安定した人生は…」


「いや、結構です。お気持ちだけ、ありがたく受け取っておきます」

「え?い、いやしかし…」

「ソロ、と言ってもあの人気…おそらく、何らかの会社…ギルドのようなものがあるんですよね?」


いくら人気者とはいえ、あれだけの支持を一般人から自力で獲得したとは思えない。

となれば。その後ろにはなんらかの組織がいるはずだ。そして、彼女が冒険者を進めたということは…。


「…君は前の世界では相当仕事が出来たのかな」

「?。いえ、別にフツー…」

「ああ。私は、ヴァルキリー・セレスはギルド『鯨』のギルドメンバーよ」


やっぱり、か。


「なら、ヴァルキリーさん。そこのギルドメンバーに僕も入れてください」

「え?い、いやそれが出来るならすぐにそうさせてもらうけど…」

「なにか、不都合でも?」


苦い顔をしながら俯く彼女に疑問を投げてみた。


「…ああ。一応、推薦状は出せる。しかし、そのあとの()()()()が君にとっては難題なんだ」

「と、言いますと?」

「合格試験は主に1,戦闘能力2,戦闘時の頭の回転。そして3,忍耐力を見られるの」

「に、忍耐力?」


俺には到底ないものを要求された。


「ああ。しかし、君のHPは1しかない。そこらへんにいる蚊と何ら変わりないほどに」

「Ou…辛辣…」


そ、そんなずぱっと斬る必要ないじゃん…。


「そこで。推薦を出す前に私が防具や武器をそろえてあげよう。費用は私が持つよ」

「え⁉本当ですか?」

「あなたには急に襲った借りがありますからね。これに代えさせてもらいます」


やった!絶対買えないと思ってたものが費用0で手に入りそうだ!


「しかし。今日はもう遅いです。早く寝て、明日の朝に宿を出ましょうか」

「は、はい!」


そうして。俺はヴァルキリーさんと一緒のベットで寝た。



フワッと香るシャンプーのようなさわやかなにおいがいつ顔にかかるか。

そう考えていたらいつの間にか朝になっていた。グッバイ、俺の安眠。おはよう、地獄の眠気の1日。

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