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外への冒険 その4

「カタッ…!」


俺が言葉を放った瞬間、百足は途端に動きをとめた。


「…“俺に通じるように話せ”」

「…く…なんだ、これは…」


地べたに体をくっつけながら、彼は話を始めた。


「…まさか小僧風情にこうしてやられるとはな」

「無駄な話をするな。あの子を、どこにやった」

「……あの子は、な」


無駄に話そうしない彼に苛立ち、俺は太刀で足を10本程度切り落とした。


「ぅぐっ!」

「無駄に生きながらを得ようとするな。質問にはなるべく早く答えろ」



「…あの子は、村八分されてたんだ」



衝撃的なことを、耳にした。


「…いや、だからって、殺していい理由にはならな…」

「あの子は、親にも何も言われずに、われへの()()()()()()んだ」


親に、何も…?


「…なんで、それを知ってて殺した」

「それを知ったのは、()()()()()()()

「!?」


腕に力が入る。

仕方なくはない。ただ、仕方ない。

許せない思いが分割される。


「…まあ、確かに。われもそろそろ、子どもの肉では修復しきれぬほど、弱っておるしな」

「…なに」


その一言に、俺の冷めかけた腹の底は再び煮えた。


「ああ。子の肉はいい。底知れぬ力があふれんばかりに…」

「もういい。“鎧を剥がせ”」


言葉に代償を乗せそういう。その言葉と共に百足を囲んでいた鎧のような皮膚がすべてはじけるようにして消えた。


「うっ!な、なぜ!?」

「覚悟しろ。どんな理由があったとしても」


太刀を大きく振りかぶる。剣先は縦に割れ、少しばかり火が漏れていた。



「俺は、人を。ましてや守らなければならない子供をそういう風に見るやつを許さない」

「…そうか。すまないな」


そんな声をかき消すように最大威力の攻撃を叩き込んだ。辺りには火が蔓延し、その火を変換された暴風が更に大きくさせた。

火だるまになった百足に叩き込まれたダメージは


「“今のダメージを写せ”」

“10000000ダメージ”


10000000だった。

怒りで我を無くすのは前の世界でもあった。ただ、この世界ではあまりにも顕著にも出てしまっている。


なぜなら、俺はもう一つ、なさねばならないことがあった。


“クエストクリア 報告次第、報酬獲得”

“ストーリークエスト 許せざる行為発生”

“獲得 残虐な片足×1”


一気に3つのウィンドウが映し出された。ウィンドウが消えた後、もう一つウィンドウが表示された。


“ストーリークエスト この世界に住む人々の人生の分岐点の際に発生するクエストです。自分の選択肢によってクエストのそのあとの生活が大きく変わるクエストです”


…分岐点だろうが。なんだろうが


俺は、この町を…この虫どもを許せなかった。だからこそ、俺は街へと急いだ。

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