タイトルの最適解
今回のエッセイはいつも活動報告の方で書いていた愚痴をこっちで書いてしまおうという魂胆の元、作成された物です。
長い活動報告なんか見ていても嫌でしょうし、だったら長くても問題なさそうなエッセイで書いてしまおうということです。
短絡的で、特に深い意味がない物です。
もっと分かりやすく言い換えてしまえば、いつも通りのそれです。
ご病気ですね。
許してください。
一種の依存とも言えます。
パチンコや競馬とかよりはマシかもしれません。
それで、今回のエッセイの内容はタイトルの最適解について語りたいと思います。
語るって言うか、別に成功者でもない奴の話を一体誰が聞きたいのか謎ですが、ご静聴いただけたら幸いです。
さくっと本題にいきましょう。
なろうにとってのタイトルの最適解というのは、考えなくても分かると思いますが長いタイトルです。
まずかっこいい名前を付けた後に、後ろに『~』を付けて普通の文章を並べます。
『最強』とか『ざまぁ』とか『異世界』とかですね。
単語以外を取り上げるとなると、『もう遅い』とかが当てはまります。
それがどうして最適解なのか、もしもなろうで一発当てたいと考えている人がいれば、ここだけ読んで小説のタイトルを考え始めましょう。
包み隠さずにいってしまえば、それらの単語を入れてタイトルを作ることによって『内容』が分かる。
また『自分の求めている物がそこにあるかが分かる』からです。
極端な例でいけば、人間には性癖があります。
Aを許容できても、Bを許容できないとか十人十色です。
その時に許容できるAを何で判断するか、タイトルです。
あらすじとか、キーワードとか、数話読んでみるとか。
そんなことしません。
そんな時間はありません。
ながーいタイトルで自分の好き嫌いを見極めるわけです。
無名の内はそんなテーブルに乗せられます。
料理(自分の小説)を見た目で判断されるわけです。
この小説面白いよ、なんて宣伝誰もしてくれません。
これ面白いよと、プライドを捨てて自らを褒め称えなければ少なくとも無名は誰も見向きもしません。
人の興味を惹かせなければなりません。
例を挙げるのなら、お笑い芸人が売れるのは面白いからではなく珍しいからです。
無名の発掘がされるグランプリなので優勝できるのは、ネタが面白いと言うよりも珍しい人ほど採用されやすいと最近は思います。
見たことないから、その笑いのツボを刺激されたことがないから人気になります。
そして、見慣れてきたから捨てられます。
M─1などで優勝した芸人が、今どれほど番組に出れていますか。
地方ではありません、全国放送の番組です。
ほとんどいませんよね。
でも、芸風で注目されたから一瞬人気に火が付きました。
それを狙って、長文にするわけです。
ちょっと話が逸れた気がしますが、少なくとも人に注目されれば自然とファンは出来ます。
記憶には残ります。
自分も含め、まだまだ底辺な人間は。
まず、どこかで人目に付く必要があります。
評価がもらえない、ブックマークがない。
そんなもの当たり前です。ランキングを見てください、あれを参考にするから少なく見えるわけです。
一万越えのポイントなんか夢に見るよりも、新しい読者を夢見るべきなのです。
人気作家な訳でもない自分たちは、文学小説のようなかっこいいタイトルではなく、誰かが興味を持つタイトルを作る必要があります。
まあ、内容が圧倒的に面白いという方は別ですが……。
(というか、そんなすごい人はこんなものを見に来る訳がないのですが……)
とりあえず、名が知られてないうちは0から1をコツコツと積んでいく必要があります。
ながいながい1に向けて、努力する必要があります。
その第一歩がタイトルです。
万人受けする作品などこの世に存在しません。
だから、自分の作品が刺さる一部目掛けて全力で宣伝してください。
まず、見に来た人を増やしてください。
内容なんか二の次です(あくまで表現です)。
誰も見ない作品に、面白さなんかありません。
誰かが見るから面白いという感情が生まれるわけです。
自分の面白いと思う作品を書くもよし、流行に乗った作品を書くもよし。
まずは、タイトルで他の作品と差を付けてください。
名を売ってください。
そこが底辺のスタートラインであり。
中堅に向けての努力です。
その結果。
なろうは長いタイトルで溢れるわけです。
なろう発の作品に長いタイトルが多いのは、なろうではそうやって成り上がったからです。
一昔前の文学小説のようなタイトルが廃れたのではなく、そうやって人気を得た作品がタイトルを変えることなくそのまま日の目を浴びた結果ああなったわけです。
長いタイトルを嫌うのは別に良いです(伏線がタイトルで張れないのは自分的に辛くて嫌いです)。
でも、それがなろうで生き残ってきた理由というのを読者、もしくは今から小説を書く作者の皆さんには知ってもらいたい。
堕ちたと罵倒しても、気持ち悪いと思うのは人の感情です。自由です。
でも、そうなければ生き残れない世界だったということを知ってください。
なろうとは、小賢しい人間ほど勝てる世界です。
いってしまえば現実世界と一緒です。
ただの競争社会です。
一歩先を歩み、ありとあらゆる手を使うから人気になるわけです。
長文タイトルというのは、作者の努力の結晶というわけです。
少しでも、少しだけでも作品を見てもらおうとする。
作者の汗と血と涙が入ったものと思ってください。
ここまで語る事がなくなってきました。
もう終わりですね。
底辺の戯れ言に過ぎない言葉を、最後までありがとうございました。
これを読んでくださった方々に幸福が訪れますように。