表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
834/6868

794

 

 リッターくんがユラちゃん達のところへ戻り、飛び付いてきたお父さんを抱きしめる。……リッターくんって色々特殊すぎない?

 リオちゃんがちょっと離れたところから俺に手を振った。「マオさん、迎えが来たからリオは帰るわね!」

「うん。ありがとー!またね!」

 手を振り返した。リオちゃんはにこにこで、お迎えのひとらしい男性ふたりと出て行く。

 リッターくんが俺に目礼し、ユラちゃんは尊大に顎を上げる。

「マオ、またご飯食べに行ってあげるから、沢山お菓子用意しとくのよ」

「うん。待ってるね」

 ユラちゃんは、何故だかふんと鼻を鳴らして、跫高く出ていった。お父さんと手をつないだリッターくんが続く。リッターくんがお兄さんにしか見えないんだけどな-。あれくらいの身長の小学生居るでしょ?小学生の時は一番大きかったのに、中学でどんどん追い抜かれるパターンのやつ。

 けもみみさん達が、ユラちゃんの侍女達に促され、一緒に出て行った。正式にロヴィオダーリ家が身許を預かることになったみたいだ。


 傭兵のおにいさん達に崇め奉られながら、ミューくんが居心地悪そうにやってきた。「ミューくん、治療してあげたの?」

「あ、はい。後遺症が残ってるかたが居たので、銀貨1枚で全部治しておきました。そしたらなんか、組んでほしいとか、協会にはいってほしいとか、色々と」

 相当ラブコールされたみたい。優秀なヒーラは誰だってほしいよな。ミューくんの優秀さは折り紙付きだし。なにしろ、一次試験で合格だ。

「……マオさんは元気ですね」

「うん?ああ、ご飯食べたから」

 胸を張る俺に、ミューくんはくすっとした。


 ミューくんは笑顔をひっこめる。「もうそろそろ、グエンさんのご家族が来るみたいです。そしたら一緒にお宅へ伺って、妹さんの治療をしてきます」

「あ……なんとかなりそう?」

「多分」

 ミューくんは優しい目をした。「チェスが病になって、それを治せなかったら、俺だってばかなことしますよ。グエンさんの気持ちは解るつもりです」

「うん。俺も、解るよ。妹が居るから」

「そうなんですね。……俺でだめだったら、両親や、知り合いの癒し手に頼んでみます」

 ジーナちゃんが侍女達をひきつれてやってきた。侍女達はミューくんへ、丁寧に頭を下げる。俺にも一応会釈はくれた。会釈を返す。

「わたしはもう帰らないといけないわ」

「解った。エンバーダート邸かい?チェルノーラ邸?」

「ううん。銀の海亭よ。お母さまのやっている……中央二番区のほう」

「ああ、あの。解ったよ。こっちの用事が済んだら行ってもいいかい」

「来てくれるの?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ