表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされたら適職が「魔王」しかない  作者: 弓良 十矢 No War
買いものに行ったら帰り道が異世界につながっていた
77/6797

74

 

 食事が終わり、部屋へ行った。ベッドと洗面台に、書き物机もついてる。都会に近い程調度も充実してくるのだなあ。

 ちょっと心配になってトイレへ行ってみるが、タンクはついていた。ほっとする。

 タンク、と云っても、トイレの傍に大き目の水槽みたいなのがあって、手桶をつかって水を汲み、流すのだ。水洗なだけありがたい。……水を魔法で出せたら便利なんだろう。


 寝る準備をしてベッドへ寝ころんだ。

 考えてみれば、井へ行ったのはよかった。収納空間に、制限なしなんて文言がついているのを見られたから。

 多分、沢山はいる、みたいなことだろう。制限なしだから、文字通りどれだけでもはいる?

 それはないかあ。

 でも、多分普通よりは沢山はいるな。イルクさんの収納空間にはそういう文言はついてないみたいだし。傭兵許可証に書いてなかったから。

 ダストくんや、ハーバラムさんはどうなんだろう。どれくらいはいるのかな。


 翌日、ハーバラムさんとダストくんと、三人でまちへ出た。

 今までのまちとは規模が違う。服装もなんとなく違った。マントのひとが少ない。お店も、屋台みたいなのは四割くらい。それにこれまで見たことがなかった美容室があった。

 16・7歳くらいの女の子が、面差しのよく似た女のひとに手を握られながら、長い髪をうなじまで短くしている。結婚できる年齢になった、ということか。なんか、いやだなあ。自分だったらやだ。

 女の子の不安そうな顔と窓越しに目が合った。

 女の子は、なんだかほっとしたらしい。通り過ぎてしまったからその後どうなったかは解らない。

 髪を短くしてるのが自分だけじゃなくってほっとした、とか?


 ハーバラムさんは香木を買い取ってくれるお店へ這入って行った。ダストくんを連れていきたいが、先方が気難しいので今回は見送る、とのこと。すぐに商談をまとめてくるから、次の文房具屋さんは一緒に行こうね、じっとして待ってるんだよ、と心配げだった。

 ダストくんはトゥアフェーノの顎の下を撫で、餌をあげている。

「それ、なに?」

「干したくだもの。こいつらほんとはさぼてんが好きなんだけど、今は手にはいらないからさ」

 ふーんと頷く。

 往来にはほかにも馬車はあり、トゥアフェーノもいっぱいいる。ろばっぽいの、牛、どう見ても熊がひいている車もある。馬も居るが、肢が太くて頑丈そうだった。

「トゥアフェーノ以外は少ないね」

「牛は、肉とか牛乳目当てで飼われてるのがほとんどだし。あとは、魔につかれた場合を考えるとな。トゥアフェーノは魔につかれても弱っちいもん」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ