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異世界に飛ばされたら適職が「魔王」しかない  作者: 弓良 十矢 No War
買いものに行ったら帰り道が異世界につながっていた
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 救いだったのは、トイレにはタンクがついていたことだ。ありがたい。

 服は着替えず、ベッドへ寝ころんだ。部屋の戸には錠を降ろしている。山羊肉での胃もたれはほとんど治まっていて、目を瞑っていたらすぐに眠れた。

 起きるとベッドから落ちていた。てへ。


 身づくろいをして、ベッドへ腰掛け、収納空間へ手を突っ込んだ。下着を変えるか悩んでやめる。まだ何日もかかるらしいし、今日の夜に着替えて洗濯しておこう。

 手を引っ込める時、なにかに触れた。ケータイだ。ああ、忘れてた。壊れたらあれだしと思ってこちらへ移しておいたのだった。

 取り出して眺める。魔法のことでも調べられたらねえ、と埒もないことを考えつつ、なんのきなし起動した。

 ……ん?

「しんちゃくめっせーじ?」

 圏外じゃないの?ええー。


 開いてみた。親からだ。

 どうやら家を訪ねてくれたらしい。どこに出かけてるの? と書いてあった。

 情況が情況だ。心配させた。いきなりひとを異世界へ飛ばすんじゃないわ。

 メッセージは読めたし、送れるようだ。まじでどういうこと?

 とりあえず、送れるんだから送ることにした。捜索願いでも出されたらことだし、マスコミに騒がれたくない。

 異世界転移に巻き込まれましたとは書けないので、旅行に出ていることにした。

 誰にも気付かれないとこでまったりする、とか、そんなようなことを書いて送り、すぐにケータイの電源を落とした。

 ちょっと動揺した。チョコを食べたら落ち着いた。


 朝ご飯は雑穀ご飯と野菜スープとくだものだった。

 食事中、ハーバラムさんがこの町でも仕入れをしていくと聴かされる。

 午前中で終わるらしい。ダストくんと一緒についていくと決まった。傭兵三人は、交代で休んで待っているそう。


 荷物を積み込む必要性があるので、馬車を動かした。といっても、ゆっくりだ。トゥアフェーノは賢いので、横に立って先導するだけでも素直に馬車を引いてくれる。可愛い。

 最初は香辛料のお店だった。この辺だと安いんだよ、と、ハーバラムさんはばんばん買った。ドールさんから教えてもらった香辛料ミックスのもとになるものがあったので、銀貨をつかって買っておく。収納空間は便利だ。ダストくんはハーバラムさんから、いいものと悪いものの見分けかたを教わっていた。

 次は綿を売っているお店。高級な品質のものだそうで、ハーバラムさんは買ったものを収納空間へいれていた。下着にいいかなと思って、自分も一疋買っておいた。銀貨一枚だった。

 次は荒物だ。お鍋は欲しかったからそこでも買い物した。両手鍋ふたつ、片手鍋ひとつ。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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