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 ラトさんがなにか云って、ルルさんがそちらへ行き、ラトさんを優しくひっぱたいた。ラトさんはにやにやしている。仲好しだ。

 ラトさんとルルさんにひっぱられ、丁稚さんがまくりあげた布をくぐって、寄り合い所へ這入った。空気が体感、二度くらい違う。屋内は涼しくて、外が暑かったことを思い出す。


 みんな、俺がぼーっと歩いている間に、そこへいれられていたようだ。

 ほーじくんが目を白黒させて、ダストくんの手からマグをうけとっている。ダストくんは恭しく、でもちょっとふざけた表情で、ほーじくんにお辞儀した。ほーじくんが目をきょときょとさせ、ダストくんはほーじくんの肩に親友みたいに腕をまわして、マグを奪いとり、お茶を飲ませている。

 ユラちゃんと、カルナさんミエラさんには、ドールさんバドさんリーリさんからマグがさしだされた。カルナさんとミエラさんはぎこちない動きでそれをうけとるが、ユラちゃんは片手でひったくるようにもらって、ぐいっとマグをあおった。カルナさんが口を半開きにしてそれを見る。供した三人は、嬉しそうにころころ笑う。

 サーダくんには、シアナンさんが丁寧に、マグをさしだししていた。サーダくんは歓待に慣れているのだろう、丁稚さんが来て杖を両手でとっていっても、微笑んでお礼を云っているらしい。そのあとシアナンさんへ微笑みを向けて、なにか云いながらマグをうけとっていた。

 ルルさんがアーチをくぐって奥の部屋へ行った。ラトさんがついていく。そちらからは、いい香りがしている。なにか食べものが用意されているのだ。きっと。


 そういえばタスはどうしたんだろう?

 ふいっと周囲を見た。タスは居ない。どこにも。それにヨヨも、エクシザも、マルジャン達も、リャクークも居なかった。村へいれてもらえなかったんだろうか。

 たしかに、ホートリットはこわいものだし、忌避されるのはわかる。レットゥーフェルも、見たことがなくてもおそらくユラちゃん達が説明しているだろうから、村に這入ることを拒まれるのは、わからなくはない。あんまり、気持ちのいい話じゃないが。でも、ヨヨはニーバグだ。

 あの子、リャクークを気にいっているみたいだったから、その傍に残ることにしたのかもしれない。あ、もしかしたら、駐車場に一緒に居るのかもしれないな。この村では馬車をつかっているけど、どこからか馬車がやってくることがあるから、多分駐車場はある。

 使役しているといえ、魔物は村にすぐにはいれないのが普通なのかもしれなかった。俺にはこちらの常識はない。


感想ありがとうございます、はげみになります。

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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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