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 バドさん、リーリさんが、はっとして走っていった。

 ダストくんが俺の左腕をとり、セムくんが泣き腫らした目で俺の右側に立つ。俺の少し前に居るナジさんが、なにか云い、俺の顔を見る。

 俺は曖昧に微笑む。

 十秒ほどあって、ぎこちなく、居心地の悪い沈黙を、ユラちゃんが破った。なにか云いながらこちらへやってきて、ナジさんの前に立つ。リッターくんとほーじくんもやってきた。

 ユラちゃんが喋り、ほーじくんが時折口をはさむ。リッターくんは頷いたり頭を振ったりするだけだ。

 ゆっくりと、ニニくん達三人もやってきた。タスの姿はない。ユラちゃんがニニくんに気付いて、そこまで行き、腕を掴んでひっぱってきた。ユラちゃんが命令したみたいで、ニニくんは低声(こごえ)でもそもそと喋る。俯けた顔はくらい。

 ダストくんが俺の腕をはなして、ナジさんの隣に並んだ。険しい表情だ。冷静、というよりも少し冷たいくらいの声で、ユラちゃんに短く、おそらく質問している。

 ユラちゃんは頭を振ったり、ふーっと鼻から長く息を吐いたりしながら、ダストくんに答えている、みたいだ。ダストくんはまた、質問し、ユラちゃんが答えた。

 セムくんが喚く。というか、叫んだ。そのままニニくんに掴みかかろうとし、ダストくんがニニくんをひっぱってリッターくんへ投げ渡してから、セムくんの前にぱっと立ちはだかる。

 ダストくんがなにをしたのかははっきり見えなかった。でも、なにかはした。セムくんが気を失ったからだ。

 ダストくんがその体を抱えて、村のほうへ運んでいく。セムくんが突然ニニくんへ掴みかかろうとしたことにも、ダストくんがセムくんを気絶させたらしいことにも驚いたけれど、そちらを見て、更に驚いた。建物が増えているし、背が低いけど防壁らしきものがつくられている。それに、傭兵が道端に座りこんで、村のひととお喋り中らしかった。

 ダストくんが肩越しにこちらを見る。なにか云うと、ナジさんが返事した。ナジさんは息を吐いてから、微笑みをうかべ、俺を手招いた。

 リッターくんがぱっと両腕を開いた。かたまっていたニニくんが、ぎこちなく振り返って、リッターくんへ頭を下げる。リッターくんはかすかに頭を振った。

 ネクゼタリーさんとサーダくんが走ってやってくる。ふたりとも顔色がよくない。サーダくんはユラちゃんと口論をはじめ、カルナさんとミエラさんが手をとりあってそれを見る。

 ネクゼタリーさんはニニくんの手を掴もうとし、ほーじくんがネクゼタリーさんの手を音が出るくらい叩いて、ニニくんとの間にはいった。

 ほーじくんの顔はこわかった。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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