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サーダくんはブランケットをはねのけてベッドをおり、こちらへやってくる。おきぬけだからだろう、ふらふらしていた。ほーじくんがネクゼタリーさんの手を、かなり強い力で叩いた。俺の手にもその衝撃が伝わる。
手がはなれ、俺は手をおろす。
サーダくんがあえぎながら、ネクゼタリーさんの腰に両腕をまわした。低声でなにやら訴えている。ネクゼタリーさんは弟達を見て、微笑んで、楽しそうに、返す。
ほーじくんは頭を振った。サーダくんは迷っているみたいに、兄と弟を交互に見て、それからおずおずとほーじくんへ話しかける。ほーじくんはまた、頭を振って、強い口調で答える。
緊張感があった。凄く。なにか、重大な決定が行われようとしている、そんな感じがする。なにが起こっているんだろう?
結局、ティヴァインの兄弟達は、それぞれ頭を振ったり溜め息を吐いたりして、ネクゼタリーさんとサーダくんは俺からはなれていった。残ったほーじくんが、そっと俺の手を握り、なにか云う。理解できないことが悔しい。いらいらする。
天罰の意義はある。これはいやだ。言語:異世界のロック解除できたら、二度とこの状態にならないように、喋ることには気を付けないといけない。
ほーじくんは今日も隣に来ない。俺はひとりで、ひとつのベッドを占領していた。天罰をくらった人間から距離をとっておきたいとか、病気かもしれないからうつらないようにとか、そういうことかもしれない。
そんなことも知らない。
ブランケットにくるまって、ランタンの弱々しい光に照らされた幕屋内を見る。そこに居るひと達は眠っているようだった。俺以外は。
リッターくんと、ネクゼタリーさん、それにユラちゃんは居ない。見張りに立ってくれているのだ。さっき、用足しに出た時にわかった。タスは居なかったから、ユラちゃん達の馬車でじっとしているのだろう。
マルジャンやヤラは幕屋内に居るし、エクシザも幕屋の前で座りこんで周囲に目を光らせている。それなのに、どうしてタスだけは幕屋からとおざけられるのか、まったくもって見当つかない。
うとうとしながら、寝返りを打つ。カルナさんとミエラさんが、抱き合うみたいにして眠っている。ニニくんのまわりにはヤラとヨヨが居る。寝る前にニニくんが、ネクゼタリーさんと話していたのだが、表情が凄く緊張していた。ハイオスタージャ家のことだったのかもしれない。
ニニくんがむくっと体を起こし、杖を持って、外へ出ていった。いつの間にか眠っていたみたいで、なにかの音で目が覚めた。




