表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3874/6869

3732


 俺が魔力薬をたまに()んでいても、ニニくんもミエラさんも、不思議には思わないみたいだ。

 昨日の気絶は、魔力の枯渇と思われているのかもしれないな。だとしたら、魔力を補充しているのは変ではない。そこまで長時間枯渇が続くのか、そういうのは知らないが、魔力の枯渇を起こしたら二・三日は安静に、魔力を失うような行為は控えめに、というのが普通だ。

 あ、そっか。俺、収納空間で魔力を大量に消費してると思われてるんだ。ほーじくん達は慣れてるけど、ニニくん達は俺が収納空間をつかいまくっても疲れないことを知らない。

 無理をして収納空間をつかったから、その所為で魔力の枯渇を起こして、様子がおかしくなった……というふうに、見えているのか。でも、ほーじくん達はどう考えているだろう? 俺が非常識な収納空間のつかいかたをしているのは、みんな知っている。俺が黙っているのは、なんだと思っているんだろう。


 馬車はそれなりの速度ですすんだ。たまに停まって、外からタスの声がする。昨日もあったけれど、馬車には邪魔になるものを、タスが還元しているのだ。植物は少ない荒れ地だが、大きないきものの死骸、骨などが転がっていることは多々ある。そういう場合、迂回するか、それをどけるか、還元するか、だ。タスが居るので、還元が一番はやい。

 還元する、とか、少し待っていろ、とか、云ってるんだろう。昨日はそんなふうに云っていたから。でも、それがわからない。

 相当複雑な言語だ。今まで聴いたことがないタイプである。なんというか、再現が難しい、多分同じことを喋っているのだろうが、音が違ったりする。声の調子なんかは一緒なので、抑揚がかなり大事なんだろう。真似しようとしても無理だと思う。誤解されるのもこわいし、やっぱり黙っているのが無難だ。

 お(ひる)くらいに、馬車が停まって、ミエラさんが降りていった。ニニくんが俺を促すような仕種をする。俺は馬車から降り、ヨヨが走ってついてきて、俺の脚にまといついた。


 簡易の幕屋を建てて、なかへ這入る。サンドウィッチやくだものを出した。ニニくん達は相変わらずおかゆだが、ニニくんだけは食欲がないようで、お塩とお砂糖いりのホットミルクを飲むだけだ。ヤラとタスと、また話し合っている。それに、ユラちゃんも加わった。深刻な雰囲気だし、実際ユラちゃんとニニくんはかなり深刻そうな表情をうかべている。

 廟へつれていこうか、と話し合っていたりしたら、どうしよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ