表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3849/6868

3707


 リッターくんと、ニニくんと一緒にやってきたタスが手伝ってくれて、荷物の大半は収納した(ニニくんはずっと、心配そうにタスの様子を見ていた)。それが終わると、タスとニニくんは馬車から離れる。ニニくんはまだ、リッターくんに苦手意識があるらしい。

 食糧とお薬は収納したけれど、きがえは収納しなかった。それはさすがに、こちらが預かるようなものではないだろう。座席の下にあるから、座るのの邪魔という訳でもなし。


 ヨヨを捕まえるのを諦めたユラちゃんが、強くなってきた日差しに顔に布をまきながらやってきた。俺も、布をまきはじめている。「荷物、収納したよ」

「ありがとう。あんた、仕事がはやいわねえ」

「はは。あ、ふたりの服はそのままだからね」

「わかってるわよ」

 ちょっと苦笑される。

 ちらっと見ると、ちょっとはなれたところでニニくん達三人も頭に布をまいていた。そのすぐ近くにタスが居て、ニニくんが布をまきつけるのに失敗したのでやってあげている。なんだよー、なんだかんだ云って、タス、ニニくんのこと好きじゃん。少なくともきらってはないよね。優しくしてあげてるし、なんていうか、レットゥーフェルって敵対しない限りは紳士的なんだよ。いや、敵対しても約束まもったり、紳士ではあるか。そう考えると相性いいのかもな。

 タスとニニくんを見てにまにまする俺をほうっておいて、ユラちゃんはリャクークを見た。リャクークは、仲間の傍に居たいのか、馬車近くに陣取っているのだ。ユラちゃんが三歩近寄って、リャクークの鼻面を軽く撫でる。「こいつ、どれくらいのせられるの」

「え? あー、いつもふたり、せなかにのせてくれるよ。最初は俺とニニくんがのってて、次はニニくんとミエラさん」

「そ」

 ユラちゃんは振り返って、ニニくん達三人へ云う。「あんた達、ちょっと来なさいよ。そこの三人」

 三人はびくっとしたが、ユラちゃんが別に咎めるような調子でも、険しい目付きでもないとわかったらしく、おずおずとやってくる。タスもついてきた。

 カルナさんが云う。「なんですかしら、レフオーブル嬢」

「命令よ。あんた達は馬車にのんなさい」


 ユラちゃんは恬然としている。おそらく、三人ともユラちゃんよりも歳上だと思うのだが、まったく物怖じしていない。

 ユラちゃんは自分に絶対の自信があるので、ひとに意見を伝える時に遠慮はないし、正しいなら誇って間違いだったなら素直に謝罪するという、なかなかの美徳を持っているのだ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ