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 なにかがどこかにつながったみたいな感覚がある。これは、使役のあれ。

「……ヨヨ」

 ニーバグがもしょもしょっと喋った。「ヨヨ、おねむ……」

 かわいい。


「使役したの?」

 ユラちゃんがヨヨを小突き、ヨヨは這うようにしてリッターくんの膝の上に逃れた。リッターくんが両腕でそれを迎える。

 俺はユラちゃんにうんと返事しながら、メニューを開き、使役中生物一覧を見た。リッターくんはヨヨをしっかりと抱え、ほーじくんがヨヨの頭を撫でている。「ユラ、いじめちゃだめだよ」

「いじめてなんかないわよ、ひとぎきの悪いことを云わないで頂戴」

「こわがっているのだから、いじめと同じだ。辞めてやれ」

「なによふたりして、わたしを悪者にしたい訳? 可愛いんだからちょっとくらい触ったっていいでしょ」

 ヨヨを発端にして、リッターくんとほーじくんの連合軍VSユラさまの抗争が勃発してしまった。俺は使役中生物一覧をスライドさせながら、あいた手をひらひらさせる。

「ユラちゃん、いやがってるんだからだめだよ。触りたいのはわかるけど。リッターくんとほーじくんは、あんまりユラちゃんを責めないで。ヨヨ、可愛いから、仕方ないよ」

「ヨヨっていうの?」

 ほーじくんがヨヨの顔を覗きこむ。ヨヨはちょっと笑い、頷いた。ユラちゃんが鼻に皺を寄せる。「わたしには愛想ないわね、そいつ」

 ふむふむ。「ヨヨ:ニーバグ 名称変更可new」とある。これだな。

 タップすると、ヨヨのパラメータが表示された。体力も魔力もそこそこで、かわった特殊能力はない。あ、収納空間があるな。でも、レベル低い。

 で、やっぱり毒状態だった。なので、ひきとっておく。あとは、特筆すべきことはない。ごく標準的なニーバグ、だと思う。強い魔法も持ってないし、恩寵魔法や冒瀆魔法もつかえない。レベルは高くない。

 うん?


 ヨヨのパラメータから顔を上げた。「ほーじくん、さっきの聴こえなかったの?」

「え?」

 ヨヨがリッターくんの膝の上ではねる。毒がなくなって嬉しい様子だ。よかった。

 じゃ、なくて。

「いや、さっき、ヨヨが云ってたじゃない。ヨヨ、おねむ、って」

「え……」ほーじくんは戸惑った様子だ。「そうなの?」

「そんなの聴こえなかったわよ」

 ユラちゃんが髪をいじりながら云った。リッターくんに目を向けると、彼はヨヨに抱き付かれながら頷いている。

 あー……じゃあ、使役している人間にしか聴こえない、とか、そういうことなのかな。


感想ありがとうございます。はげみになります。

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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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