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 出発すると、トゥアフェーノのせなかは快適だとよくわかった。リャクークは体がひんやりしている。

 前傾姿勢でとぼとぼ歩くリャクークのせなかで、俺とニニくんは横に並び、割座状態でせなかをまるめ、リャクークのたるんだ皮を両手掴んでいる。どうしてなのか、太陽が照りつけているのだけれど、リャクークの体はあまり熱くならない。もしかして、なにか魔法でもつかっているのかな。

 ほーじくんとタスがなにか話しながら、斜め前方を歩いている。ちょっと、距離が近いんだよね、あのふたり。なんかフクザツな気分になる。なんだろうなあ。

 カルナさんとミエラさんは、たまにとびはねるマルジャン達にその度驚き、そのあとちょっと笑う。マルジャン達が申し訳なそうに頭を下げるのが面白いみたいだ。別に、マルジャン達は驚かそうとしてやっている訳ではない。普段森や林に住んでいる彼らには、砂地は移動しづらく、体が沈み込んでしまう。だから、たまにぽんととびはねて砂から脱出する必要があるのだ。

 エクシザはというと、ついーっと飛んで西方向へ行き、着地してしばらく俺達を待ち、またついーっと飛んで、の繰り返しだ。昨日まではたまに歩いていたが、今日は歩きたくないらしい。それのほうが体力を温存できるのなら、俺は停めない。

 リャクークのせなかでさえあたたかくなってきたところで、休憩にした。さいわい、午前中は魔物に会わないですんだ。


 簡易の幕屋をたてての一時間程度の休憩中に、水分塩分補給、きがえもこなす。俺は頭にお水を被って、頭皮がじりじり痛いのをなんとかしようとした。どうにもならないので、ヤラに治療してもらう。

 ヤラとニニくんは、八面六臂の大活躍だった。ふたりでみんなを恢復(かいふく)してくれたのだ。頭を覆っていようが長袖長ずぼんだろうが、それくらいは太陽には通用しないのである。簡単な火傷みたいな状態だ。

 なるたけ、色の濃い服を着ているから、紫外線はある程度カットできると思う。ただ、色が濃いから暑い。夏場に外に居ると髪の毛だけ燃えたみたいになってくる、あれに近い。

 なので、ヤラとニニくんの魔法はありがたかった。それに、マルジャンのつくってくれる氷も。

 経口補水液にうかべた氷を口へ含み、かじった。たらいの氷水に足をひたしている。ニニくんとほーじくんも一緒だ。女性陣には別のたらいを用意した。タスも誘ったのだけれどいやがるので、魔物達用のたらいも出してある。みんな、少しでも体をひやして、午后の移動に備えようとしている。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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