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 ニニくんの可愛い言動に癒されていると、カルナさんの声がした。「準備、整えました」

 そちらを見る。カルナさんとミエラさんは、お互いの裾をちょちょっと払って、砂を落としていた。くつは、というか服もだけれど、俺が自分の為に買い集めていたものだから、男ものだ。けれど、それで我慢してくれるよう。

 ちょっと安心する。この暑さで、熱せられた砂を裸足で踏んで歩くことはできない。それに、三人がはいていた(おそらく荒れ地おくり用の)くつは粗雑なつくりだったし、誰のものか不明だが底がぬけていた。

 ふたりとも、下に着ているチュニックのスリットを半分くらい縫って、それで身支度は終わったらしい。完全に閉じてしまったら、歩くのに不便だからな。あしがちょこまか、ペンギンみたいな動きになってしまう。


 裁縫道具を返してもらって、収納した。三人に塩飴を配り、ミエラさんとカルナさんの職業や能力値、特殊能力を聴いた。ああ、能力値や特殊能力は、ニニくんのも。

 三人とも、小さな火を出したりお水を出す程度の魔法はつかえるそうだ。さっき、頭を洗ったみたいだったのも、魔法でお水を出して、魔法でそれをお湯にして、だ。

 恩寵魔法はつかえないという、あのおなじみの言葉も聴けた。勿論、翻訳すると、恩寵魔法と冒瀆魔法はつかえない、なんだけれど、冒瀆魔法なんてものの数にいれていないのだ。

 戻ってきたなって感じ、する。なんだろう、とても懐かしい。冒瀆魔法が無視されてて、悪いものっていう扱いの証拠なんだけど、ああ戻ったんだあ、って気がして、嬉しいような気分になってる。変だな、俺。


 ええと、ミエラさんが収納空間持ちだった。ただし、時間は停まらないし、容量は少ないし、魔力を持続的に消耗する。冷蔵庫タイプと俺が勝手に命名しているやつ。

 いや冷蔵庫と違って冷えはしないけど、電力を常に消費するっていうのが似てるって意味で家電に近いなあって思って。それに、ものを保管しておくっていう用途が冷蔵庫っぽい。

 ミエラさんの収納空間は、常に魔力を消費するだけでなく、その魔力消費がそこそこ多めだそう。なのでミエラさんは、もしもの時のために小さめのお財布と魔力薬を持っていたくらいで、そもそも活用してはいない。

 そのお財布や魔力薬も、拘束された時に兵に没収された。荒れ地に遺棄されてからは、荒れ地おくりの馬車が見えなくなったあと、西へ向かって三人で協力しながら歩いている途中、虫をあぶって食べ、あぶったものを収納しておいたけれど、それも食べ尽くしちゃったって。


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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