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木材やじゅうたん、椅子にベッドを収納した。「あ、ほーじくん、これも」
思い出して、装飾品をとりだした。結局、査定に出さなかったものは、かなり残っている。それに、おじさんからもらった銀のアクセサリーもあった。
ほーじくんに似合うのは、うーん、この青いのも素敵だし、緑のも可愛いし、黄色もいいなあ。
たまたま手に掴んだのがおじさんにもらったものだった。宝石部分はがらすだけれど、綺麗は綺麗だ。それに、金具は銀だから、安っぽくは見えないと思う。
細い銀鎖のブレスレットを渡した。ほーじくんはそれを左手首につける。
「もし、なにか悪影響だったら、外してね」
「うん」
ほーじくんがこっくり頷くのが可愛い。
俺はツィーさまのブラックオパールのペンダントと、同期とおそろいの指環を通した鎖を首にかけ、大ぶりな金のわっかを手首にはめた。これは、こちらの世界へ来たばかりの頃、ナジさんにもらったやつ。……だと思う。少なくともそれに似ている。
ほーじくんには、杖も渡してある。リッターくんやユラちゃんの云うとおりで、武器は持っておいて損はない。
俺は徒手空拳である。刃物は自分や仲間を傷付けそうだし、鈍器でもそれはかわらない。鈍いし戦闘に慣れていないから、申し訳ないがタスやエクシザに頼り、俺とマルジャン達は援護にまわる。
具体的には、俺は魔力をみんなに供給し、前線で戦う誰かが怪我をしたらそれをひきとってヤラに治療してもらう。これで、前線で誰かが怪我をした時にいちいち戻ったり、ヤラが危険な場所へつっこんでいったりする必要がなくなる。
俺達は水分補給と用足しをして、その場を出発した。日が高くなるまでは徒歩ですすむ予定だ。途中、運よくトゥアフェーノを見付けたら、使役を試みよう。トゥアフェーノは馬車をひくだけじゃなく、慣れれば人間をせなかにのせてくれるらしいから、それに期待して。
砂は細かくて、一歩すすむごとに体が沈む。
ほーじくんは体力もそれなりにあるし、タスとエクシザは飛んでいる。マルジャン達はあれだけのジャンプ力を持っているだけあって、さすがに脚が強い。
という訳で、俺はみんなの足をひっぱっていた。体が重いし、暑くて汗がだらだら出てくるし、太陽は俺を焼き殺そうとしている。
休憩をちょくちょくはさむので、移動スピードは遅い。段々と、エクシザにも疲れが見えてくる。そもそも、日中活発に動くタイプではないのだろう。不満そうに鳴くことが増え、その度にお水を飲ませる。
みんな暑さと、砂まじりの風でやられていた。目がごろごろする。




