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なので、俺が持っていた木材(薪にする予定で結局木工作業場に行けなかった時、意図せず着服してしまったもの)を数本、周囲に立て、椅子やベッドで倒れないように下部分を支えて、上部に紐を張り巡らせ、布をかぶせて砂よけにしている。
下にもじゅうたんを敷いてあった。俺はその上に寝かされていたのだ。じゅうたんがない少し離れたところでは、エクシザが魔物の死体を傍に確保した状態で砂を浴びている。チャタラ達は、日陰にはいって、でもいつでも動けるような体勢だった。
日よけづくりは、タスが主導してやってくれたそうだ。俺は知らない。俺が気を失っている間に、みんなで協力して完成させたものだ。
気を失う直前、魔力薬をとりだす為に、収納空間の口を開いていた。焦っていた所為か、不必要に大きく。
知らなかったけど、収納空間の口って、放っておいたら基本的には一生閉じないらしい。別のひとが閉じることもできない。死体が還元されたら、収納空間そのものも消滅するのだけれど。
だから、タスでもエクシザでもほーじくんでも、勿論マルジャン達だって、その間は俺の収納空間に好きに干渉できた。それでタスが、このまま風と日光にさらしていたら魔王が干からびると云い、マルジャン達がまっさきに賛成して、幕屋建設がはじまったそうだ。
今は、収納空間の口は閉じている。使役しているみんなに、魔力を譲渡してあるので、もしまたなにかに襲撃されても問題ない。なにより今は、顔色はまだよくないけど、ほーじくんも居る。
恩寵魔法は、大概の魔物に絶大な効力を発揮する。だから、俺がほーじくんに魔力を供給し、ほーじくんが恩寵魔法をつかえば、魔物はすぐに倒れるだろう。それを逃れたやつには俺が偸利をつかえばいい。
タスは、周囲の見回りに行っているそうだ。ついでに、生きものの死体を見付けたら還元しておくと云っていたらしい。還元過多にならないのか心配だったけれど、荒れ地は素が少ない、主の恩恵の乏しい場所だそうで、だから還元はそこまで危険じゃないらしい。タスの還元は、俺達の魔力を安定させる為の行動だそうだ。
そんなことを、ほーじくんは言葉少なに、もそもそと説明してくれた。その間も、俺はめそめそしている。どうしてこんなに泣けるのかわからないけれど、どうにも涙が停まらない。
哀しいのも、ある。ほーじくんの所為じゃない。ほーじくんが、やつれた様子なのが、哀しくて憤ろしい。それで、気分がひたすら悪い。この子は苦しんでたんだと思うと、どうしようもなくなる。
誤字報告ありがとうございます。助かります。
感想ありがとうございます。
たまに読者さまがエスパーなのでは? と疑っているのですが、今朝魔物一覧を作成したところでした。章の最初にはさみこんでおきます。しおりがずれること、ご了承ください。




