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もっとこう、可愛いのがよかったな。スライム編成してたからさ。アンデッド編成もいいけど。ドラゴントゥースとか。ゾンビ系がみんなじゃがいもっぽいからじゃがいもの品種名つけてた思い出。
って、どうでもいいわ。とにかくエクシザに話を聴かなくちゃ。
「エクシザ、話せる? えーっと、人間みたいな言葉をつかえるかって意味だけど」
エクシザは唸った。喋れないらしい。この点もついてないな。喋れる魔物にあたらない。ニーバグとかエラフィーブは喋れるらしいのに。
人間みたいに喋ることのできる魔物だったら、封印されたとして、その細かい情況や、どんな人物が封印したのか、具体的にどこで封印されたのかなど、わかる。それなのにこれでは、ききだすのに相当な時間がかかってしまう。
いや、時間がかかってもある程度はわかるから、よしとすべきなのかなあ。でも、人間みたいに喋れるなら、もっとしっかり、状況がわかるのに。
エクシザは何枚も重ねた布の上でもぞもぞして、まるくなった。鳥が座っているのと格好が同じだ。ヤラはそれを見ながら、距離をとって、ゆっくりと俺の傍まで移動してくる。エクシザをかなり警戒している。
俺はその場にあぐらをかいて、ヤラの頭を軽く撫でた。ヤラは心配げに、しゅるうる、と鳴く。俺は苦笑する。「エクシザも使役したんだ。仲間だよ」
ヤラは凄くいやそうにした。
ヤラを呼び出したのは、あたらしい仲間がはいったよと伝える為だけではない。胸をかきむしったあとのあるエクシザを、治療してもらいたいのだ。
俺がエクシザの治療を頼むと、ヤラは凄くいやそうにしたけれど、渋々頷いた。かすかにその体が光り、一秒遅れてエクシザもぼんやり光る。その光が弱まり、ヤラは頭を垂れる。
「ありがとう。ヤラ、魔力を少しあげる」
ヤラはちょっと上下した。
使役している魔物、三頭全員から、状態異常をもらった。エクシザの怪我は完全に治ったみたいで、喜んでいるのが雰囲気でわかる。ただエクシザはチャタラ達のように素直ではなく、子犬の鳴き声のような声を小さく出しただけだった。
座っていると、まるまっているエクシザよりも目線が低くなる。俺はエクシザを仰ぐようにした。ほんと、でかいな、ホートリット。
「エクシザ、まず確認なんだけど、人間を襲ったり、食べたりしてない?」
エクシザは顎(そんなものはないかもしれないが、頭部の下部分)を上げ、ばかにしたみたいに俺を見た。見た目もだけど、態度も可愛くないなあもう。




