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からのお皿を重ねる。「おかわりしてくる」
「ああ」
妹を見送ってから、ちょっと手を停めた。
俺と妹は、國立一族で多分一番食べる。あっちでは、大きな魔法を持ってるひとは、沢山食べてもふとらなかった。ユラちゃんなんかが代表例だ。
彼女に限っては、どれだけ食べても身長がほとんど伸びていなかった。寄付をうけとりに行った時に会ったお兄さんは、結構すらっとしてたから、レフオーブル家が身長低めな一族ってことでもないと思う。リッターくんがユラちゃんの身長のことを云うこともあったし。
もし、レフオーブル家がみんな小柄なら、リッターくんがユラちゃんが背が伸びないみたいなことを云う必要はないと思うんだよね。その場合なら、ユラちゃんが身長伸びたらレフオーブル家にしては背が高いって云う気がする。だから、レフオーブル家は小柄なひとばかりって訳じゃない、と仮定する。
で、俺も妹は、食べる割に背が伸びないと云われてきた。俺は170cmで、平均よりも低い。妹も俺よりだいぶ小柄で、平均よりも低い筈だ。たしかに、沢山食べてきたのに身長にも体重にもあまり反映していない。
それってもしかしたら、俺も妹も魔法一覧に大きな魔法が載っているから、なのかもしれない。
悪しき魂は職業に付随してるものじゃないから、魔法一覧の魔法も職業の所為であるんじゃなくて、ある程度はもとからだろうし……ってことは、こちらのひと達も、実は魔法を持ってるしってことかもしれないな。魔力も、俺こっちに戻ってからあっちのたべものはほとんど食べてないけど、枯渇したりしてないから、魔力そのものがこちらの世界にないってことはないだろう。
ううむ、よくわからん。データ的に魔法と魔力が与えられてても、コマンドがないから実行できないみたいなことかもしれない。こちらにも魔力が存在してるのは間違いないと思うんだけどな。
妹が戻り、店員さんがまたやってきて、からのお皿をひきとってくれた。スペースが生まれたからか、遅れていたかき氷が運ばれてくる。妹が一番大きい器で注文したので、運んでくる店員さんの顔が見えない。足許を確認しながら、そろそろと歩いてくる。
かき氷はマンゴーと練乳、いちごと練乳の、特大サイズだ。それぞれ果肉たっぷりのシロップがかかっていて、おいしそう。
「かき氷でございます」
聴き覚えのある声がして、かき氷の器がテーブルへ置かれた。「ありがとうございます」
「ごゆっくりどうぞ……」
店員さんと目が合って、どちらもちょっとかたまった。かき氷を運んできたのは、この間ティシュ配りをしていたおにいさんだったのだ。
誤字報告ありがとうございます。助かります。




