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俺にはじゅうたんの善し悪しはわからないので、はたしてロアウールのじゅうたんが売れるかどうかは謎だが、こちらでつかえるお金を手にいれなくてはならないのだ。どうにかするしかない。
タペストリーのほうが望みがあるかもな。あっちでも高いと思ったし、柄は綺麗で、博物館で見たものにも負けていない。
伸びをする。チャタラ達は、お食事を終え、丸くなって寝ているようだった。俺はお皿を洗って、ちょっと心配になって煮沸消毒する。
チャタラ達から状態異常をもらった。こうしないと、死んでしまったら困るし、段々と情が移って、可哀相になってきている。
お皿を十分くらい煮る間、キッチンでスツールに腰掛けて、ケータイでネットサーフィンした。じゅうたんとタペストリーの相場を調べようと思ったが、検索ワードに問題があるらしく、うまくいかない。めちゃくちゃ高いものと、凄く安いものがある、というのはわかった。まあ、俺が持っているじゅうたんの価値がどれくらいかそもそもわからないし、こういう調べかたは不毛だな。
収納空間にあったサンドウィッチでおやつをすませ、ガスの火を落として、さあ、次は貴金属だ。
貴金属の価値は、高い筈だ。俺があちらで手にいれた宝石や金属が、全部偽物、なんてことにならない限り。
プラチナや金の食器類は、重たいんだけどしっかりしてるし、落としても割れないから重宝していた。金だとお料理の味が変質しないし。
それに、いつか、アロさんが俺の収納空間にたたきこんでいた金のペンが、大量に出てきた。あっちでは安価で堅牢で、だから学生さんがお勉強でつかうようなものである。これは絶対に高い。ほんとに金ならだけど。
あとは、多分転移直後くらいに買った、プラチナの燭台や、プラチナのペーパーウェイトなど。これは当時、銀だと思っていた。あちらの世界での銀への憧れを見るに、銀を摸したものではあるのだろう。
宝石類は、俺がいかに買い込んでいたかがわかる量が床に積み上がった。それでも全部じゃない。いやだって、俺こういう小さいものはなくすんだよ。だから予備を沢山持っておきたいんだって。
かがやきが殺人的だ。これは売れるよね? だってどう見ても模造品じゃない。模造品でこのかがやきは無理だろう。
ひとつひとつに偸利をつかっていたら面倒なので、ひと山全部に偸利をかけて綺麗にし、収納して次の山をつくり……と、数回繰り返して、持っているアクセサリはすべて綺麗にできた。ちょっと疲れた。




