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 チャタラは地面に丸くなる。俺は近くに行って、様子を見た。

 毛艶は、最初に見た時よりはいい。顔は相変わらず可愛くない。どうせならもっと可愛い魔物がよかったな。「はねてみて。できる範囲で一番高く」

 チャタラは億劫そうに四肢を伸ばし、ぴょんとはねる。だが、どうもジャンプ力が低い。2mくらいしか上がっていない。こいつら、調子いいと5mくらいとぶんだけどな。

 チャタラは律儀に何度もはねるので、休んで、と云って辞めさせた。なんか、元気ないな。

「おなかすいてるの?」

 チャタラはゆっくり、左右に揺れた。「それは、減ってないってこと?」

 チャタラはしゅうと鳴いて、上下に揺れる。

 使役しているので、俺に対してどう振る舞えば通じるか、わかっているのだと思う。会話できなくても、意思の疎通ははかれるようだ。

「じゃあ、なにか不調があるんだ」

 それは質問ではなかったが、チャタラは上下に揺れた。顔が可愛くねえー。


 外傷らしいものはない。一応、収納空間からサローちゃん作の傷薬をとりだして、軽く振りながら必要かどうか訊いてみたが、チャタラは軽く左右に揺れた。怪我を譲ってと云っても体のどこかが痛くなったりはしないので、本当に怪我はないようだ。

 じゃあ、どうして元気がないんだろう。

 魔力薬をとりだすと、チャタラが反応した。しゅるしゅる、と鳴く。魔力の枯渇だったのだろうか。

 だが、丸薬をひと粒あげると、充分だったみたいでそれ以上は()もうとしない。うーん、魔力の枯渇だったら、このくらいでは足りないだろうし、なんだろう。

「状態異常?」

 それはありえないと思いつつも、ためしに口に出してみると、チャタラは頷いた。「え? 全部譲ったんじゃなかった?」

 チャタラは不服そうに、しゅーっと威嚇のような音をたて、頷く。俺に状態異常を譲った後に、もう一度状態異常になってしまった、ということ? いまいちわからない。

「メニュー、ひらけたら、わかるんだけど。メニュー」

 だめもとで云ってみると、目の前にぱっとウィンドウがあらわれた。ええー。


 俺は一分くらい、うずくまっていた。なんかもう、色々とおかしくなっている。意味がわからない。本当に。

 俺がショックをうけているのがわかったのか、チャタラが俺の肩を軽く叩いた。なぐさめてくれているらしい。顔可愛くないけど、いいやつだな。

 気をとりなおし、立ち上がって、メニューをしっかり見た。チャタラの不調の原因は、使役中生物一覧を見ればわかる筈だ。

 その画面にすすもうとして、自分のパラメータになにかおかしな文言が書いてあることに気付いた。

 「封印解除まで:4931346508秒」


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
[良い点] ぬおー!生きてねぇー! と言うか解除なんやな、向こうがデフォなんかなぁ
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