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異世界に飛ばされたら適職が「魔王」しかない  作者: 弓良 十矢 No War
買いものに行ったら帰り道が異世界につながっていた
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 ドールさんが、洗濯物はないか確認に来てくれた。

 洗い髪でぼけっと突っ立っていたので眉をひそめられる。洗濯物は干してくれるそうなので、渡した。

「髪、ちゃんとしてね」

「はい」

 多分叱られたのだろう。

 ドールさんが居なくなり、腕環をつけてから、髪をなんとかしようと頑張ってみる。編み込みは尋常じゃなくむつかしい。出来なかった。

 ピンは、一本足なので、挿してもするんと落ちるだけだ。うぐぐ。

 結局、おもやまで行き、ドールさんにたのんで編んでもらった。

「すみません」

「ううん、気にしないで……はい、出来たわ」

「ありがとうございます」

 ドールさんは含羞んで笑った。


 晩御飯まで本を読んだ。魔法についてだ。ダストくんの説明より、もう少し詳しかった。

 水を出す、とか、火をつける、などの、単純なことは、魔力さえあれば大方ができる。

 それ以外のつかえる魔法は、「井」(で、正しかった。神社か教会のような、宗教施設らしい)で見ることの出来るパラメータに表示される。魔法一覧と同じだろう。

 その魔法名を云うなり、思い浮かべるなりすればつかえる。あとは、自分がやりやすいなら魔法名をかえてもいい。その名前が定着すると、表示がかわることもあるらしい。

 ヤームさんが、湧水、と云っていたが、あれは水を出すきっかけとして云っただけで、魔法名ではないようだ。一覧表に乗っていなかった。

 ひとによって、つかえる魔法つかえない魔法があるのは、属性やなんかが関わる? よう。

 よく解らん。ものによっては、修練を積めば新しくつかえるようになることもある……とか。レベルアップで新しい魔法を覚えた、って感じか。

 とりあえず、今現在判明している魔法は、「恩寵」「冒涜」を除く六種類では、やっつづつ。

 6×8=48だから、多いのか少ないのか、どうなんだろう。それに加えて、新魔法もたまに見つかる。「恩寵」はつかえるひとが少ないし、「冒涜」は資料がほぼないから判断はできないが、おそらく8×10か、8×12あるのではないか、と書いてあった。


 変だなあと感じたのは、恩寵魔法について書いてあるところだ。

 恩寵魔法をつかえるひと達は、半分くらいがほかの魔法をつかえないらしい。魔法一覧に恩寵魔法しか書いていないのだ。少しの水や火を出せない場合もある。

 じゃあ水魔法が得意なひとが熱魔法を苦手としているかというと、そんなことはない。「恩寵」「冒涜」以外全部をつかえるひとはめずらしくない。

 なんか、おかしくない??


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こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
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