表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に飛ばされたら適職が「魔王」しかない  作者: 弓良 十矢 No War
買いものに行ったら帰り道が異世界につながっていた
23/6794

22

 

「ナジ長老……あれ、いない?」

 セムくん達がはいってきた。「マオだー」

 駈け寄ってくる数人へダストくんがクッションを投げつけた。こちらもおばさんのおかげか、カラフルな毛糸で編まれたカバーがかかっている。

 セムくんがクッションをキャッチした。口を尖らせている。「なにすんだよ」

「ばか。あんまりマオに馴れ馴れしくするな」

「自分はどうなんだダスト?」

「俺は父さんに頼まれたの」

 ああ、そういえば、迷い子と思われているんだっけ。

 ぽりぽりさくさくとクッキーを噛む。これ、レシピ教えてほしい。うまーい。

 セムくん達とダストくんはなにやらもめていたが、結局和解したのか、仲好く座る。セムくんがにこにこ顔で訊いてきた。「さっき話が途中だったろ。マオって幾つなんだ?」

「にじゅうよんさい」

 クッキーを食べながら答えた。まじで停まらん。

 一拍あって大笑いされた。だから何故。

 それから男の子達のお喋りが始まった。ダストくんがそれぞれに給仕し、収納空間から取り出したクッキーを配る。お喋りが好きなのか、みんなひっきりなしに喋り、お茶がどんどん消費されてゆく。

 トレーが空になった。未練がましく見詰めていると、ダストくんに頭を撫でられる。「マオ、晩飯もあるから」

「……このおかしおいしい」

「おいしくても食べすぎるとヤームさんみたいになるぞ」

「ヤームさんは結婚してから肥ったんだって、本当かセム?」

「らしい。父さんは甘いものが好きだから」

 喋る速度も量も凄い。

 お手洗い借りていい?と訊くと、ダストくんが案内してくれた。裏口からでて暫く歩くと公衆トイレみたいなのがある。洋式で水洗だった。水はどうしているのか訊く。

「溜めてあるけど、マオは水出せないのか?」

「やーむさんみたいに?」

「うん」

「やったことない」

 魔法って、そんなにぽんぽんつかえるものなのか?

 ダストくんが水を出してくれた。ヤームさんほどの勢いはない。「こんな感じ。大体誰でもできるよ。収穫中は、無駄に魔力をつかわないようにって、係を決めてあるけど」

「水以外も出せるの?」

「火は出せる。風も」

 ダストくんの指先から火が出た。ライターくらい。ダストくんはそれを消す。「ヤームさんは「深潭の魂」を持ってるんだ。だから水の魔法の適性が高い。職業は「氾濫士」」

 ……頭がぐるぐるしてきた。情報量が多すぎる。

 用を足した。柔らかめのわら半紙みたいなので拭くらしい。痛かった。

 庭の小川で手を洗いつつ、ダストくんに魔法について教えてもらった。


ややこしいので忘れないうちに書いてしまいたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ