表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
220/6711

215

 

 うう、服んでみたい。味が気になる。

 ……とりあえず、匂いだけたしかめてみよう。

 栓を抜く。壜の口を鼻先へもっていき、嗅いでみた。……無臭。

「え~……」

 匂いしないのか。……ああ、トゥアフェーノ用みたいだし、あんまり変な香りがしたらいやがって服まないのかも。

 あじ。きになる。

「……」

 栓をした。壜を収納する。

 ……。

「……あっ、そうだ、マルメラーダちゃんとできてるかなー」

 戸棚に仕舞っておいたお鍋をとりだす。今朝がた市場で買いこんだマルメロを、大きめに切ってお砂糖と煮込んでおいたのだ。

 お、いい具合にできてる。ちょっと煮詰めすぎたかな。でもおいしそう。バターが手にはいったら、パンデローでも焼いて、マルメラーダを添えて食べたい。

「……な、ナッツバターつくろー」

 市場ではナッツ類も豊富に売られている。特に、アーモンドは尋常じゃなく安い。

 ローストされたものを沢山買っておいたので、砕けばアーモンドバターだ。薄皮?あの渋み結構好きだし取らん。

 アーモンドをまないたへのせ、地道に刻む。ミキサーほしい。粗く刻めたら、半分くらいは崩潰で潰す。この魔法まじ便利。すり鉢もあったけど、器用なほうではない。時間がかかるだろう。温度が高くなったら香りが飛んでしまう。

 崩潰なら、香りが飛ぶこともなく、滑らかにできる。手にべっちゃりアーモンドバターがついてしまうが、食べたらいいのだ。

「よし、できた。とりのソテーにこれがベースのソースおいしいんだよな~、……」

 アーモンドバターを収納した。手を洗う。とりのソテー! 今夜はそれにしよう。

 フォークで穴をぶすぶす開けたとりにくをボウルへいれる。胸肉だ。そこへ、お塩、お醤油、ねぎのみじん切り、生姜のすりおろし、りんごのすりおろしもいれてもみこむ。

 手をよく洗って、放置している間に平鍋用意。火をおこしておく。

 ……。

 はっ。「スープはなににするかな?! そうだ、おとうふっ」

 きのこを引き裂いてお鍋へいれ、お水を注いで火にかける。お塩をぱらぱら。沸騰したら、大きめに切ったお豆腐をいれてひと煮立ちさせればいい。

「あと、ロール白菜もつくろーっ」

 白菜をゆがいて……あ、とりにく焼こ。トングではさんで平鍋へいれ、じゅわじゅわ焼く。

 さっとゆがいた白菜で、とりひき肉、たまご、片栗粉、ちょっぴりのお味噌をよく混ぜたものを巻く。細い葱(浅葱?)でしばって、白菜をゆがいたお鍋へ戻す。ふたをして煮る。

「……と、とりにく焼けたかな~?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
こちらも宜しくお願いします。 ループ、あの日の流星群
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ