変種
バイトと車高が忙しくて、更新が遅れました。m(__)m
支部長
「これは…。」
拓真たちが部屋から出たあと、本部から届いた資料の中に、驚くべきことが書かれていた。
机の上にある無線機で4人に連絡した。
支部長
「私だ。今すぐに支部長室まで来てくれ。」
拓真
「…さっき行ったばかりなのに…。」
突然の支部長からの呼び出し。銃の弾薬を買い終わって、帰ろうとした矢先に呼び出された。
拓真
「彩夏、支部長室に呼び出されたから、行って来る。」
彩夏
「わかった。じゃあ私は帰るね。」
彩夏と別れて、俺は支部長室まで行った。
拓真
「まさか一日に二回ここに入るなんてな…。」
ノックして中に入った。
中には俺の他に3人いた。たぶんコイツらも呼び出されたんだろう。
支部長
「よし、全員そろったな。今から話すことは、チームの仲間にも伝えろ。」
俺を含め全員頷いた。
???
「狼さんは頷く必要性無いじゃん。」
声を発したのは俺の隣にいる男だった。
拓真
「別にいいだろ。」
隣の男
「おお、怖い怖い。」
狼と呼ばれたのにムカついて、睨みながら言葉をぶつけた。
支部長
「止めんか!」
支部長の一喝が飛んだ。
俺は視線を支部長に戻した。
支部長
「一回しか言わないからよく聞けよ。」
支部長は少し間を置いて。
支部長
「新種が現れた。そいつは中型と小型だけみたいたが、新種の特徴としては、昼間に現れる以上だ。」
妖魔が昼間に現れる。それってつまり…。
支部長
「被害が今まで以上に拡大するかもしれん。もちろん犠牲者も増えるだろう。」
夜と違って昼間は人が多い。それに俺は昼間は学生だか動くに動けない。
支部長
「連絡は以上だ。各自の健闘を祈る。」
話が終わるとそれぞれ解散した。
支部長
「拓真、ちょっとこっちに来い。」
拓真
「何ですか?」
部屋を出ようとしたら呼び止められた。
支部長
「お前のチームは2人とも学生だから、これをもって行け。」
支部長からW.O.Kのマークが付いているカードを二枚受け取った。
拓真
「何ですか?このカード。」
支部長
「これからは最小限の武装をして学校に通え。そのカードを使えば武器を持ち込めるように話をつけておいた。」
拓真
「わかりました。ありがとうございます。」
俺は一礼してから部屋を出た。
俺はインカムで彩夏に連絡を入れた。
拓真
「彩夏か?渡す物があるから支部まで戻って来てくれ。」
彩夏
『えぇ〜、今家に着いたのに〜。』
拓真
「なら別の近い場所にするか?」
彩夏
『なら喫茶店がいいんじゃない?支部からも近いし。』
拓真
「わかった。」
俺は喫茶店まで行った。
彩夏
「ふ〜ん、これがね〜。」
喫茶店に着いたら、彩夏が先にいて、カードを渡してから一通りの説明はした。
彩夏
「明日からは昼間も武装か〜。」
拓真
「俺たちは自分の学校の近くに現れたら各自で撃破、らしいですよ。」
彩夏
「いや、拓真と私は同じ学校だし。」
拓真
「え?」
彩夏
「私は笹神学園高等部2年生、拓真は高等部1年生でしょ?」
拓真
「マジかよ…。」
彩夏
「と言うことだから、ミーティングは学園でやりましょー。」
彩夏は言い終わるとすぐに帰って行った。
拓真
「…金払わずに行きやがった。」
彩夏の分も俺が払い、家に帰った。
拓真
「由美、裁縫箱ってどこに置いてたっけ?」
由美
「それならここに置いてます。え〜と、あった。どうぞお父さん。」
由美が棚の中から裁縫箱を取り出して、俺に渡した。
拓真
「ありがとう。」
俺は裁縫箱を受け取り自分の部屋に行った。
拓真
「さてと始めますかね。」
俺は制服の上着とナイフのホルダーを二個取り出して、ホルダーを上着の背中の内部分に二個とも取り付けた。そしてナイフを二本同時に抜けるか試した。
拓真
「まあ大丈夫か。」
ホルダーを完全に取り付けて、ナイフの仕込みは終わった。
拓真
「あとはこれだな。」
俺は机の上に置いているハンドガン二丁を見た。
ハンドガン自体は問題ないが、マガジンを入れる場所が限られている。
拓真
「ま、いいか。」
俺は上着の全部のポケットにマガジンを入れれるだけ入れた。
拓真
「流石にこの二つは持って行けないな。」
大剣とサブマシンガンは大きくて制服に隠れないから、置いて行くことにした。
拓真
「やっぱり重くなるな。」
試しにハンドガンを入れたホルスター二個を両脇にそれぞれつけて、改造した上着を着てみた。
ナイフ二本とハンドガンのマガジンが十六個入っているから、それなりに重かった。
拓真
「制服の強度を上げとこうかな〜。」
俺は制服の強度を上げて、武器のメンテナンスをしてから寝た。