学園案内?
昼休みにて
拓真
「そう言えば由美と由奈は学園内の教室や、施設を覚えたか?」
由美
「まだです」
由奈
「同じく」
2人とも首を横に降った
光希
「なら案内しよっか?」
拓真
「始業式のときは教務棟に直行したからな、改めて案内するから放課後は大丈夫か?」
由奈
「もちろん大丈夫だよ」
由美
「はい大丈夫です」
光希
「あの2人は誘わない方がいいよね」
光希がちょっと離れた位置にいる亮助と大介を指した
拓真
「あいつらはあいつらで忙しいみたいだからな」
光希
「そうだね」
拓真
「ところで光希は用事とかないのか?お前も行く話になっているが」
光希
「うん、私は大丈夫だよ」
拓真
「そうか、なら放課後、たぶん中等部の方まで行くから待ってろよ」
由美
「はい」
由奈
「は〜い」
2人とも嬉しそうに返事をした
拓真
「終わった〜」
光希
「今日は由美ちゃんと由奈ちゃんを案内するんだから、ダレてないで行くよ」
拓真
「わかった……なんか見られてる気がする」
席を立つとき視線を感じた
光希
「ん?誰も教室には残ってないよ」
拓真
「気のせいか?」
光希
「早く行こ、2人を待たせたら悪いよ」
拓真
「それもそうだな」
光希のあとを追いかけて教室を出た
拓真
「………」
光希
「どうしたの?さっきから難しい顔になってるよ」
拓真
「光希、後ろを見るなよ……誰か付いて来てる」
光希
「え!」
拓真
「こっちだ」
光希の手を掴み階段まで走った
光希
「拓真、速い」
拓真
「光希が遅いんだよ……よっと」
光希
「う、うぇぇぇ!」
光希の手を引っ張り、そのまま抱えて、階段を飛んで一気に下まで降りた
さすがに足が痺れた
拓真
「このまま行くか」
光希
「ちょっ、降ろしてぇぇぇぇ」
俺は叫んでいる光希に構わず、抱えたまま中等部に入った
拓真
「おい…泣くなよ」
光希
「うぐ…えぐ…、こんな恥ずかしいことされたの初めてよ」
拓真
「悪かったって」
泣いている光希を説得していると…
由美
「叔父さんどうかしたんですか?」
由奈
「うわ、花沢先輩が泣いているよ」
拓真
「これはだな…」
光希
「…拓真が私を汚した」
由美、由奈
「叔父さん!」
拓真
「こ…これには訳が…」
由美、由奈
「正座!」
拓真
「はい…」
中等部渡り廊下の近くで、正座をして娘2人に説教をされた
藍那
「ここにいたのね……って何この状況?」
拓真
「あ、藍那?」
由美
「お父さん!」
由奈
「パパ!」
由美、由奈
「まだ説教は終わってないよ」
拓真
「由美、由奈間違えてる」
由美
「あ、叔父さん!」
由奈
「ありゃ、叔父さん!」
藍那
「いいわよ隠さなくても、知ってるから」
光希
「なんのこと?てか誰?」
拓真
「昨日の挑戦状を出した人」
光希
「え!この子が!」
藍那
「拓真、それよりなんで逃げたの?」
拓真
「逃げた…って、ああ、付いて来てたのは藍那だったのか」
由美、由奈
「なんのこと?」
状況に付いて来れない2人は首を傾げている
拓真
「だから何度も言っただろ、誰かにあとを付けられていたから光希を抱えて逃げたって」
由美、由奈
「ああ〜なるほど」
光希
「で拓真、この人誰?」
拓真
「笹神藍那、学園長の孫」
藍那
「ふふ、笹神藍那よ、あなた達の事は知っているから自己紹介はしなくていいわよ」
光希
「…、拓真!何で学園長の孫と知り合いなの?」
拓真
「だから、昨日の挑戦状を出した人は藍那なんだよ」
藍那
「挑戦状?ラブレターの間違いでしょ」
拓真
「いやあれはラブレターって言えないだろ」
藍那
「なんでよ!ちゃんとラブレターだったでしょ」
拓真
「なら確かめるか?」
藍那
「いいわよ」
拓真
「由美、由奈、今から言う文章はラブレターの内容として相応しいか判断してくれ」
由美
「はい」
由奈
「わかった」
拓真
「『屋上に来い!』」
由美、由奈
「アウトーーー!」
由美
「全然ダメです、これじゃ気もちは伝わりません」
由奈
「そうだよ、これじゃあ叔父さんが挑戦状って間違えるのもわかるよ」
藍那
「そんなにダメなのかしら…」
光希
「それより、さっき言った『いいわよ隠さなくても、知っているから』てどうゆうこと?」
藍那
「あなた知らないの?」
光希
「だから何を」
藍那
「…」
藍那が俺を見た、俺は首を横に降った
藍那
「…拓真から聞きなさい」
え、俺に振るのかよ!?
光希
「拓真…教えないと…わかっているよね…?」
あはは…光希の顔が怖い!てか黒いオーラを出してませんか!?
拓真
「み、光希、と、取り合えず落ち着け、その前に出している両手をーー」
ギュゥゥゥと光希に首を締められた
光希
「話す気になった?」
拓真
「…はい」
断ったら本当に殺される
拓真
「由美、由奈」
俺は2人を手招きした
そして2人が俺の前に並び、俺は2人の頭に手を乗せて
拓真
「俺の娘達だ」
光希
「え?」
拓真
「だから、実は2人は俺の娘なんだ」
俺は周りに人がいないからハッキリ言った
光希
「え、えぇぇ!」
拓真
「驚きすぎ」
由美
「ねぇお父さん、もう叔父さんって呼ばなくていいの?」
拓真
「う〜ん、さすがにそれはな〜」
藍那
「いいじゃない、呼ばせてあげなよ」
拓真
「他の連中は秘密にしているんだよ、てか何で藍那は知ってたんだよ」
藍那
「簡単よ、戸籍を見たのよ」
拓真
「あれか…あのシステムどうにかならんのかな」
一般の家系とは何かしら違う家系、つまり能力を持つ家系の人間の戸籍は、能力を持つ人、あるいはそれなりに権力を持つ人は金を払えば戸籍を見ることができる
金額は本人、あるいは親が設定できるんだけど
藍那
「無理でしょうね」
拓真
「てかあの金額を払うとは…」
俺の設定金額はそれなりに高く設定していたはずなんだけど…
藍那
「まぁね、小遣いの三分の二くらい減ったけど」
拓真
「そこまでして見るのかよ」
藍那
「おかげであなたがどんな能力を持っているのかわかったし、私的には満足よ」
拓真
「本当にあのシステムどうにかならんのか」
権力者の発言により出来たこのシステム、自分の家系に能力者を向かい入れたいと言うバカげたものから始まった
最初は反発だらけだったらしい、けど能力者も閲覧可能にすると言う発言により反発は揺らいだ
いくら強力な能力でも代を重ねるごとにその血は薄くなり、能力も低下する
その為、他の能力者の居どころなどを知れるのは美味しい話だった
そしてシステムは完成、一般戸籍と能力者戸籍の二種類の戸籍が出来上がった
藍那
「まぁいいじゃない、結婚する人が増えてるみたいだし」
拓真
「正しくは、政略結婚だけどな」
そう能力の低下した家系の間だで自分の子を結婚させるところが増えた
拓真
「はぁ…、それより由美、由奈、光希、そろそろ行くぞ」
由美
「はい」
由奈
「わかった」
光希
「…拓真に娘が…拓真に…」
拓真
「オーイ光希ー大丈夫かー」
光希を揺さぶりながら言った
光希
「はっ!拓真!相手…相手は誰なの!」
拓真
「だから…く…び…」
我にかえったと思うと、すぐさま俺の首を締めた
必死にタップして、手を離してもらい
拓真
「げほ…いくら俺のことが嫌いだからって、手加減ぐらいはしてくれ」
光希
「うっ…ごめん」
拓真
「たく…由美と由奈は養子だ、本当の両親は…」
俺は由美と由奈が近くにいるから、そこで口を紡いだ
光希
「なんか悪い事聞いた?」
拓真
「気にするな」
光希
「そう…ならよかった」
由奈
「ねぇパパ、早く行こう」
由美
「そうですお父さん、帰りが遅くなります」
拓真
「すまんな2人とも、よし行くか」
俺は2人を案内する為に歩き出した
藍那
「私も一緒に行くわ」
藍那が後から付いてきた
光希
「え?ちょっとあなたは関係ないでしょー」
光希が慌てて歩き出した
後ろで光希と藍那が言い合っているが気にせず2人にこれから行く棟について軽く説明した