崩れた日常
物凄く短い…です(^_^;)
独房で三日過ごして、俺は開放された。
俺が暴れた原因が妖魔の血によるものだと解ったからだ。
俺が殺した。部隊の人たちの親族には、妖魔に殺られたと伝えてあるらしい。
拓真
「はぁ…」
気が重い。学校に行くのに抵抗がある。
拓真
「ちゃんとしないとな」
由美と由奈は先に行っており、久しぶりに一人で登校している。
拓真
「……」
教室に着くと、みんな俺を避けるような行動をした。
俺は自分の席を見て、驚いた。
拓真
「…『バケモノ』か」
机に大きく『バケモノ』と書かれていた。他にも『人殺し』や『怪物』なんかもあった。
拓真
「…まぁいいか」
俺は気にせず席に座った。
拓真
「あ、ヤベ寝てた…」
授業が終わったのに気づかず寝ていた。
拓真
「ここは居づらいな」
俺は鞄とバックを持って移動した。
拓真
「久しぶりに来たな…」
俺は屋上に来た。
ここに来る生徒はいないため周りには誰もいない。
適当な場所に座り、鞄から弁当箱を取り出した。
拓真
「…一人で食べるのも久しぶりだな」
中等部の始めは一人で食べていたが、光希たちとつるむようになってからは一緒に食べていた。
彩夏
「ここに居たのね。探したわよ」
後ろから彩夏に話かけられた。
拓真
「彩夏?どうかした?」
俺は彩夏の方を向かなかった。
彩夏
「この子たちが探していたわよ」
由美
「お父さん!」
由奈
「パパ!」
声で分かった。由美と由奈だ。
拓真
「2人とも、どうした?」
由美
「お父さんの教室に行ったらお父さんと荷物が無かったので探したのですよ!」
由奈
「それにパパの机に酷いラクガキしてあるし…」
拓真
「あの程度なら気にならないから」
彩夏
「けどあれは酷すぎよ!」
拓真
「俺の事より、アイツらが心配だ」
俺の周りの人に危害がいってないといいけど…
彩夏
「光希たちなら大丈夫じゃない?」
拓真
「何で?」
彩夏
「さっき廊下で見たから」
拓真
「ふ〜ん。彩夏は何か光希から聞いていないのか?」
彩夏
「何も」
彩夏は首を横に振った。
拓真
「白河さんは朝から見て無いし…」
白河さんは朝から学校には来てなかった。
彼女は俺の許嫁って言ってたから標的になってないだろうか…
拓真
「今はどうにも出来ないか…」
俺は空を眺めて途方にくれた。