Welcome to the アンダーシティーズ! -47都道府県制覇の旅を終えて①(40位台)-
みなさま、こんにちは。未来屋環と申します。
今日も元気にリーマンしながら、ぽちぽちと文章を書いております。
さて、今年も遂に、何かと話題になる『あのランキング』が先日発表されました。
――その名も、都道府県魅力度ランキング!
毎年上位より最下位争いの話が目立っているような気がしますが笑、発表されるとついつい気になってしまうのが日本に生きる者の性……。
そして、毎年思うのです。
どの都道府県も、素敵なところが沢山あるよねと。
実は昔、思い立って47都道府県を制覇したことがありました。
その時自分に課していたルールは「1都道府県で少なくとも1イベントをこなすこと」。新幹線や車で通過するだけではカウントしないことにして、長期休みの度に色々な土地に出かけ、2017年の頭に無事全制覇を達成することができました。
今は2周目ということで、前回経験できなかったイベントをこなしながら旅を楽しんでおります。
よって折角の機会ですし、私的にこれが素敵でしたよ! と47都道府県分ひたすら書き連ねようとしたところ、すごい量に……ということで本エッセイでは、素晴らしいのに何故だか報われない40位台(アンダーシティーズと勝手に命名)の都道府県に絞り、素敵ポイントをご紹介しようと思います。
なお、第1位~第39位までは下記の通りです(出典:ブランド総合研究所「地域ブランド調査2023」)
■第1位:北海道 ■第21位:山梨県
■第2位:京都府 ■第22位:富山県
■第3位:沖縄県 ■第23位:宮崎県
■第4位:東京都 ■第24位:三重県
■第5位:大阪府 ■第25位:大分県
■第6位:福岡県 ■第26位:新潟県
■第7位:神奈川県 ■第27位:秋田県
■第8位:奈良県 ■第28位:香川県
■第9位:石川県 ■第29位:岩手県
■第10位:長崎県 ■第30位:和歌山県
■第11位:宮城県 ■第31位:山形県
■第12位:千葉県 ■第32位:高知県
■第13位:長野県 ■第33位:福島県
■第14位タイ:兵庫県 ■第34位:愛媛県
■第14位タイ:静岡県 ■第35位:岡山県
■第16位:愛知県 ■第36位:滋賀県
■第17位:広島県 ■第37位:島根県
■第18位:熊本県 ■第38位:福井県
■第19位:鹿児島県 ■第39位タイ:岐阜県
■第20位:青森県 ■第39位タイ:栃木県
個人的なオススメかつもしかしたら今は変わってしまっている場所もあるかも知れませんが、すこしでも楽しんで頂けましたら幸いです。
■第41位:鳥取県【すなば珈琲】
しょっぱなから「え? 砂丘じゃないの?」と言われてしまいそうなチョイスですみません……勿論砂丘も行ったのですが、自分の中ではこのお店の方が思い出深いのです。
県知事の「鳥取にはスタバはないですけれども日本一のスナバ(砂場)があります!」という名言を切っ掛けに生まれたご当地カフェ――それがすなば珈琲。
かわいらしいロゴに一目惚れして入店しました。
まだ時間も早く、そこまでおなかも空いていなかったことから、『すなばプリン』をオーダーした私。早速届いたプリンを一口頂くと……
じゃり
――うん、砂かな?(きっと砂糖)
なお、ご存知の方も多いと思いますが、すなば珈琲オープン(2014年)の翌年にはスターバックスも遂に鳥取に進出し、いまや鳥取県はすなばもスタバも兼ね備えた完璧な布陣となっております。
すなば珈琲、おいしいドリンクとフードは勿論のこと、ホームページも遊び心満載でとても面白いので、是非チェックしてみてください!
■第42位タイ:徳島県【祖谷のかずら橋】
山奥にある長さ45m、幅2mの植物で作られた吊り橋です。
橋の由来については諸説あり、一説によれば源平合戦の最中に平家の落人が追っ手の源氏から逃れるために作ったとか。
何といっても特筆すべきはそのスリル!
一人渡るだけでギシギシ揺れるのは勿論のこと、足元を見てみると広めの橋床の隙間から覗く谷底……。
高所恐怖症の方には絶対におすすめしませんが、冒険心を味わいたい方にはたまらない場所です。
ちなみに入場料がかかるのですが、ホームページを見てみたらPayPay支払い対応になっていました。
あの秘境に「PayPay♪」と軽やかな声が響くと思うと、何だか感慨深いですね……。
■第42位タイ:山口県【『やぶれかぶれ』ふぐの鉄やき】
観光地ではなくお店のメニューという……それくらい衝撃的においしかったのです。
折角山口に来たし、奮発してふぐを食べよう! と友人と二人で下関に行きました。そこで出逢ったのが『やぶれかぶれ』というお店のふぐランチセットです。
ふぐをほぼ食べたことのない私達は、二人で別のメニューを頼んでシェアすることに。王道の刺身をまず選び、次に唐揚げかふぐちりか迷っていたところで、この『鉄やき』を見付けたのでした。
どうやらふぐの身を自分で焼肉のように焼き、タレを付けて食べるそうです。メニュー上の『やぶれかぶれ名物』という言葉にも背中を押され、これを頼んでみたのですが
――まぁ、おいしいこと……!
勿論ふぐのお刺身もモチモチさっぱりしていておいしいんですけど、鉄やきは身を軽く焼くことで弾力もうまみも更に増して、本当に驚きました。甘辛なタレもおいしいです!
高級食材のふぐですが、ランチだと一人3,000円でセットが食べられるので、山口に行かれた際には是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。
■第44位:群馬県【白根山の湯釜】
白根山の山頂にある火口湖なのですが、白い岩肌にエメラルドグリーンの湖水が映えるとても綺麗な場所です。
その独特な色は、火山ガスが水に溶け込んで硫黄に変化することで生まれるんだとか。ちなみに世界有数の酸性度を誇り、釘を一日入れておくと全部溶けてしまうそうです。
ガイドブックなどでは『月世界』とも評されており、それこそ異世界に来たような気分になれます。
――なのですが、現時点で火山活動の影響で入山規制がかかっており、見学ができません……ざんねん。。。
私が行ったのは2010年前後だったと思います。またあの美しい景色が見られるようになることを祈っています。
■第45位:埼玉県【鉄道博物館】
日本各地には幾つか鉄道博物館が存在しますが、やはり日本最大級のこちらがおすすめ。
とにかく会場中に多くの車両たちが並ぶ姿は圧巻の一言です。
教科書や映画の世界でしか見たことのない蒸気機関車や、天皇が乗った御召列車、新旧の新幹線からかつて通勤・通学で乗ったような身近な車両まで……。
ちなみに私はボタン式の券売機が懐かし過ぎて、それに釘付けになっておりました。子どものボタンの所がカバーで隠してあるやつ……幼稚園の頃か小学生の頃か覚えていませんが、いつの間にかあの券売機も駅から姿を消していました。
思えば、駅員さんの切符切りも気付けば自動改札機になっていましたね。
Suicaが導入された時には、どこまでちゃんと読み取れるかチキンレースをしている友達がいたり(鞄の底に入れたままその鞄をSuicaマークの所に押し付けても、難なく改札を通過できて皆で感動した記憶があります……)、身近な乗り物だからこそ、ノスタルジーを味わえる素敵なスポットだと思います。
■第46位:佐賀県【呼子のいか】
実はリベンジして2回食べに行ったのが、この呼子のいかです。
1回目は佐賀で働いている先輩に逢いに行った時に頂いたのですが、お店に至るまでの道中で車酔いしてしまってあまり楽しめず……そんなわけで未カウントとし、2017年のお正月に改めて伺って47都道府県制覇を達成した思い出の場所でもあります。
佐賀県の呼子といえばいかが有名、ということで、いか尽くしのコースを頂きました。
透明にキラキラと輝きながらまだ動いているいかの活造り、ホクホクに揚がったいかの天ぷら、風味豊かないかまんじゅうなどなど……人生でこんなにいかばかり食べることってないなぁと思ったような。
活造りのお刺身を食べきったあとはゲソの部分をまた天ぷらにしてもらったり。
動いているいかさんを見ていると何だか申し訳ない気持ちにもなりますが、新鮮ないかは歯がさくっと通り、何よりほのかに甘いのです。
いか好きの方は是非一度訪れてみてください。
■第47位:茨城県【千波湖の鳥たち】
そして今年は茨城県が最下位に返り咲きました……。
去年最下位を脱出したということでニュースになっていましたが、或る意味中途半端じゃなく振り切っている方が格好良いと思う私です!
茨城県、実は一時期住んでいたんですよね。
なので、素敵な所が沢山あり過ぎて挙げきれないのですが、インパクトという意味で今回は千波湖の鳥たちをご紹介します。
千波湖は日本三名園の一つである偕楽園の下に広がる淡水湖です。
近隣住民の方々がウォーキングしたり、お弁当を食べたり、読書したり……と思い思いにリラックスして過ごされている風景はとても穏やかなものです。
そう、大量にいる白鳥&黒鳥たちの存在を除けば――。
世の中には多くの鳥たちがいますが、大抵は人間が近寄っていくと飛び立っていきますよね。
しかし、ここにいる白鳥&黒鳥たちは肝が据わっているのか、遊歩道にまで出てきて人間たちに寄ってきます。
――そして、距離感がとにかく近い……。
あまりに堂々とした立ち居振舞いに、思わず人間の方がたじろいでしまう――そんな貫禄のある鳥たちに出逢いたい方は是非千波湖へ!
(私は迫力負けして、こそこそ距離を取っています……笑)
――と、ここまで取り留めもなく書いてきましたが、本作では紹介しきれないくらい日本には本当に素敵な場所が沢山ありますよね。
もしまだ訪れたことのない都道府県がありましたら、是非ご旅行などご検討されてみてはいかがでしょうか。
そして、どこかおすすめの素敵ポイントがあれば、是非是非教えてください。
特においしいもの情報(その地で食べるものでも、おみやげでも)、大歓迎です!
それではみなさま、素敵なジャパンライフをお過ごしください。
(了)
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
いつか47都道府県ネタでエッセイを書こうかなぁと漠然と思っていたところ、今回『集まれエッセイ企画』に背中を押して頂き、感謝感謝です。
ひだまりのねこさん、企画主催ありがとうございました!
作品内にも書かせて頂きましたが、みなさまおすすめの素敵ポイントがあれば、是非そちらも感想欄等で教えて頂けますと幸いです(´ω`*)
特においしいもの大歓迎です……じゅるり。
お忙しい中あとがきまでお読み頂きまして、ありがとうございました。