1/1
私の秘密
私は台所にいた。まずは冷蔵庫を漁る。卵、肉、チーズ、スナック菓子、プリン、ヨーグルト、ソーセージ……。それら全てを机の上に置く。次に炊飯ジャー。よし、ばっちり。あ、あとアイスも。
「死にたい……」
そう言いながら、私は食べ始める。もちろん全部だ。ひたすらに食べる。1人で。
「麺食いてぇぇ」
まるでおっさんのような言葉。私らしくない。
うどん発見、食べる。無になってひたすら詰める。
「うう……」
もう腹パン状態だ。決して『お腹いっぱい』ではない。
水を飲む。2リットル。ただ、飲む。
さあ、ダッシュだ。どこへ? トイレに決まっている。今食べたものを全部吐き出すのだ。
「苦しい。もう食べたくない。なのに、どうしてこんなに食べたいの……」
泣きながら、私はまた食べ物を漁っていた。
異常だ。異常でしかない。そう、これ私はおかしいのだ。食べて吐くをただ繰り返す。普通に食べようとしても食べ過ぎて、吐いてしまう。
私は摂食障害だ。