表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
キサラギが死ねばいい、と思っていた時期もあったけどとりあえずまだ生きてる  作者: 朝霧


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/60

進捗状況は普通だった、まあまあ進んだ。

 進捗状況は普通だった、まあまあ進んだ。

 大体半分くらいまで進んだ、明日中に山場は超えるはず。

 仕事の方は特に物珍しいことはなかったので割愛。

 夕ご飯に冷凍餃子を食べて、このまま平穏に1日が終わりそうだなって思ってたら、同居人がやべぇの拾ってきた。

 火龍。

 火龍の、幼体。

 大きさ的も見た目もほぼちっちゃめな蛇だったけど、龍、おそらく孵化したて。

 反射的に馬鹿と叫んでしまった、何やってんのあいつ……何やってんのあいつ。

 いやなんか物珍しくて質の良さそうな霊石があるなキサラギへの土産にするかって手に取ったらそれが火龍の卵だったらしくて……取ってまじまじと見てたら孵った、って。

 殻を見せてもらったけど確かにこりゃ間違うわ、見た目がほぼ霊石、というか性質もほぼ霊石だなこれ、キサラギでも見間違うと思う。

 いらないからやるって言われたのでとりあえずもらっておいた。

 それで孵った後、生まれたてだからどこかに高値で売っ払おうと思ったら刷り込み効果で完全に親認識されたらしく、何しても離れなくなっちゃったらしくて……

 それで仕方なく連れ帰った、ということらしい。

 ちなみに本当の親らしきものは見つからなかったらしい、卵があった場所も別に巣になってたわけじゃなくて、岩肌の上にぽつん……って感じだったらしい。

 捨て子なのかうっかり落っことしたのか……

 それにしても龍って精霊と魔物の中間じゃん……しかも超強いじゃん成長したら結構でかいからどうすんのよアパートじゃ手狭だよ……

 契約して陣の中にしまっとけばいいとはいうけどさあ、けどさあ???

 同居人、基本的に実家の影響で基本的に精霊嫌いなんだよなあ、精霊というか『精霊使い』が大嫌いなだけで精霊そのものに関してはどうでもよさげだけど。

 だから精霊とは絶対に契約しないって昔から豪語してたんだけど、ホントどうすんのこれ?

 って、聞いたら同居人は頭を抱え出した、売っ払うのも無理っぽいし、だからといってこんな懐いてるのを〆るのは後味悪すぎるし、でも精霊とは絶対に契約したくないし。

 契約しちゃえばそれが一番収まりがいいんだろうけど、私も精霊と契約したくない人だから奴の苦悩もよくわかる。

 と、いうわけでこのアパートにそのままの形で置いておけるうちに引取先を探して、駄目だったら次の案を考える、という方向で落ち着いた。

 火龍は同居人に滅茶苦茶に懐いていた、キサラギはどうもライバル認識されたらしく威嚇された。

 ちっちゃかったから怖くもなんともなかった、むしろ可愛かった。

 爬虫類は嫌いじゃない、トカゲとかヤモリとか可愛いよね。

 威嚇した直後に同居人に「そいつに手ェ出したら三枚に下ろすぞ」ってどちゃくそドスの入った声で脅されてすっごい涙目になっていた。

 かわいそう。

 ぴーぴー泣きながら同居人に追いすがってた、反省した様子なので同居人はひとまず許したっぽい。

 同居人が夕食を用意している(鯖焼いてた)間、火龍はちょっとおっかなびっくりな感じだったけど同居人に纏わりついていた、同居人鬱陶しそうに「危ねぇからあっちいってろ」って追っ払ってたけど何回追っ払っても無駄だったので最終的に鷲掴みにしてキサラギに「持ってろ」って。

 特にやることもないので持っていることにした、爬虫類のくせに火属性だから暖かかった。

 ぬくいなあってキサラギはぬくぬくしてたけど、よくわからない女に素手で鷲掴みにされてるのは嫌だったらしくて離れようと抵抗していた。

 でもキサラギに怪我させたら三枚に下ろされるから激しい抵抗はできなかったみたいで、ぺちん、ぺちんって動くだけだった。

 嫌がられてるのはわかってたけど、解放したらキサラギが同居人に怒られるのでかわいそうだけど掴んどいた。

 少し待ってたら同居人が夕食持って戻ってきた、火龍のぺちんぺちんが激しくなったので「もういい?」って聞いたら頷かれたので火龍を離した。

 火龍、一目散に同居人の手元に突撃、同居人が鬱陶しそうに肩に乗せたら嬉しそうに鳴きながら首にマフラーみたいにゆるく巻き付いた。

 そういやその子何食べるんだろうって聞いたら「知らん」って、そりゃあそうか。

 精霊って確か基本的な主食は魔力及び魔力を多く含んだ何かだったはず。

 でも基本は雑食でなんでも食べるんだったっけ? よく覚えてない。

 とりあえず食べるかなと思って温泉卵割ってみたら普通に食べた、美味しそうに食べてた。

 蛇って卵食べてるイメージあったからそのイメージであげちゃったけど、後でお腹壊したりしたらどうしよう。

 ってキサラギが今更のように心配したら同居人は「そんなやわな奴じゃないだろう」って。

 でも色々とわからないことだらけなので明日とりあえず大家さんに連絡とってみるって言ってた、少しの間もしくはずっと飼っても大丈夫なのかどうかも含めて聞いてみるってさ。

 同居人が後片付けしたり風呂入ったりしてる間も纏わり付かれると鬱陶しいからってまた押し付けられたので片手で掴んでおきながらネット見て日記を書いてる、ずっとぺちんぺちんしてたけどだんだん疲れたのかおとなしくなった。

 片手がふさがっていると端末の操作がやりにくい。

 風呂場から同居人が戻って来たので放してやると突撃してった、すごい甘えてる。

 刷り込みやばいな、なんであんな懐いてんの。

 同居人はうざったそうにしていた、布団の中に当然のように入り込まれててうげぇって顔してたけど諦めたっぽい。

 今から寝る、おやすみなさい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ