きつねのきょんの感想文 『ぼのぼの』いがらしみきお著
きつねのきょんのキャラクター、きょんの感想文その二です
みなさま、ごきげんうるわしゅう。
きつねのきょんでありまする。
このたびは、不思議なしまに住む、ぼのぼのという名のらっこの子どものお話にてございまする。
いがらしみきお様の描かれたお話、『ぼのぼの』。
ぼのぼのの住むしまにはたくさんの生き物が住んでおりまするが、
なんとも変わったものたちばかりにてございまする。
わたくしめが『もりのへなそうる』を楽しげに見ているのを、
にゃん丸くんが通りしなに見かけ、
「きょんちゃん、これ読んでみて。好きだよ、きっと」
そのように申して、わたくしめに薦めてくれましたる本にございまする。
なんと申しましょうか。
島の住人たちは、けもののような、人のような生き物たちにてごさいまするが、
けものでも人でもなく、さりとて我らのようなあやかしともまた違う、おとぎ話か夏の夜の夢のごときものたちにございまする。
それが、やることなすこと、理にかなっているような、いないような、
ゆうもらすというのでございましょうか、珍妙なことばかりするのでございまする。
なんともはや、これが不条理ともうすものでございましょうか。
見ていて飽きず、また考えさせられることもあるお話なのでございまする。
いじめられるシマリスくん、いじめるアライグマくん。
そしてふたりを取りなすぼのぼの。
そのように喧々囂々としながらも、
ぼのぼのとかれらの三人は、周りのどうぶつたちを巻き込みつつ、共にお話を続けてゆくのでありまする。
まったくもって、奇妙な三人の仲なのでございまする。
仲の良いわるいをこえた仲。
なんなれば、
それが友と申すものでございましょう。
仲良きばかりではない、けれどもそのつながりが切れることなく続いてゆく縁。
人同士、あやかし同士の縁もそのようなものに思えまする。
猫又、たまさまでありましたらば、「腐れ縁(笑)」と申したことでございましょう。
ねえさまとたまさまとは、思い返しますと、そのような縁にてございました(笑顔)
わたくしめとにゃん丸くん、そして友ぱいろんも、そのように続いてゆくのでありましょうか。
−感想と解説−
ぼのぼの、当時すごいウケてましたね(笑)
当時、晴海のコミケ会場でパロディがいろいろ出ていて、夢中で買いあさった気がします。
ぼのぼの銀英伝、ぼのぼのFSS(ぼのぼのだけでなく、ムーミンFSSも買いました)、そしてげのげの(ある同人作家さんが、自分とサークルの仲間をパロディにしたぼのぼのマンガ)
↑ぼのぼのオープニング、「森は楽しい…」のパロディ。
うろ覚えですが、
「修羅場は楽しい、修羅場は楽しい。
「原稿を書く音が聞こえる、原稿を書く音が聞こえる。
「原稿を破る音も聞こえる。
「原稿を破る音はどうするんだろう。これからどうするんだろう。
「修羅場は楽しい、修羅場は楽しいったら。
「そんなわけ、ねえべが!!」
こんな感じの創作活動の修羅場をちゃかしたセリフ、
これが好きでねぇ(笑)
当時、自分が同人原稿書いてる修羅場の時には、このセリフが頭を駆け巡ってましたね(苦笑)
ぼのぼの…、自分が読んでいた頃から何十年も経ちましたが、
未だに人気があるお話のようですね(笑)
まだ同人誌のパロディネタとして使われていることを、最近になって知りました(苦笑)