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本の森に迷い込んだら  作者: 雪時
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夜の日課。


夜の日課、読書の時間だ。これだけは昔から変わらない。変わったのは本を読む場所だ。


両親や弟が出て行ってから、僕は家の中を大幅にリフォームした。もちろん家族の許可はとった


リフォームするお金などは勿体無いので、自分のひよった足腰に鞭打ってほぼセルフリフォームだ。ただ、まあ実際のところは力仕事の得意な弟にも手伝ってもらったところもある


まあ、若干だ、若干!

大学卒業したばかりの元気な若者に手伝ってもらっただけのこと


そして、僕はなんとか僕だけの理想のお家を完成させた


壁一面の本棚、自分の部屋だけでなくリビング、階段にまで、もう壁という壁全部に本棚を設置した。正直その時の弟の顔は引きつっていた


ドン引きされたんだろう。 別に僕はそんなこと気にしない


兎にも角にも、夢だった本の家は完成した


その時、唯一お金をかけて家具職人に頼んで作ってもらった揺り椅子がある


ただの揺り椅子ではない。自分を包み込むような丸みのあるデザインで尚且つ本をしまえるスペース付きだ。座る部分だけでなく頭から足まですっぽりと埋まるようにしてもらった。ふかふかのクッションに包まれるのだ


正直想像以上の出来栄えに、座った瞬間、職人に泣きながら抱きつきたくなるほど感動した。実際には泣いていないし、抱きついてもいないが、それほど、良い出来栄えだった


よく、僕の表現力の乏しい伝え方でこれを再現してくれたものだと思う


なんせ、注文した時は、「本が収納できて、丸くて安心感のある揺り椅子を作ってください」


確かこんな感じだったのだ


そんなわけで、僕の夜の日課はこの揺り椅子で読書をすることになった。


今日も帰って夕食食べて風呂入って、この椅子で読書。それだけが僕の至福の時だ


その日は夜の1時過ぎまで読書に没頭した僕は目覚ましを7時にセットして寝た


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