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第85話 プライド

「ゲヘヘ!!打倒プリンセス!!」


ジャンヌが言った。


『いや倒しちゃ駄目だろ!?』


「いやらしいわね豚足」


『倒すの意味が違ぇよ!?』


「?」


ソラが首を傾げた。


『うっ!?純粋な視線が痛いぜソラ…!!見えないけど』


「?」


「ゲヘヘ!!とりあえず豚足は変態って事よ!!」


「へぇー?」


『変な情報流すな?!』


『いひひっ♪シャーンってやっぱり変態だったのか』


『待てルゥ?!やっぱりって何だよ!?』


『そのままの意味だけど?』


『く…っ!!』


「進むにゃ〜♪」


カチッ


『きゃあ!?』


エリアが突然歩き出す。


「わぁ!お金持ちだねみんな」


『『?』』


ソラが言った。

そう。大画面の右上には、"¥9999999999"って書いてあった。


『『ええ?!』』


『オレの財布をなめんなよ?』


ルゥが言った。


「凄いねルゥ!」


『いひひっ!誰の金だと思ってんだよ?』


「国民の税金ね」


『くっ!?何も言い返せない!?』


「本当にそっくりにゃ…」


『ああん?』


「な、何でもないにゃ?」


とりあえずお城を目指すメンバー。


「?何で城に行くの?」


ソラが問う。


「「そこに城があるからさ!!」」


アミュとジャンヌが言った。


「へぇー?」


ソラは納得しているのかいないのか…










『ちょっとー!!ちゃんと操作してよアミュー!!』


HPがギリギリのエリアが叫んだ。


「エリたん…ここで重大な発表にゃ…」


アミュが静かに言った。


『な、何よ?』


「あたしのプリチーな猫の手じゃ上手く操作出来ないにゃー!!」


・・・



・・・・・・



『ええええええええ?!』


そう。アミュの手は猫っぽいので指が四本しかないのであった。


『初めて聞いたわよ!?』


ふふふ。ごめんなさい。説明不足です。


『兎に角頑張ってよぅ!』


「エリアって確か回復魔法使えたよね?」


ソラが言った。


『そーよ!!そうだったわ!!』


「任せるにゃ〜♪」


カチッ


『トリート!!』


エリアが回復した。


『ありがとうソラ!アミュ!』


エリアが言うと


ドンッ


『わぁ!ソラ兄大砲!!』


「え?わ!本当だ!!」


非常にゆっくりな砲弾がルゥに向かってきた。


「どうしよう?」


『ジャンプだよソラ兄!』


「これ?」


カチッ


ルゥがしゃがんだ。


『逆うぅぅぅぅぅぅ!?』


「わぁ!ごめんルゥ?!」


ドカアアアアアアアアアン


大砲がルゥの顔面に直撃した。


『…』


バタッ


『『ルゥーーーー?!』』


ルゥが倒れた。


『アミュ!!ルゥを回復させるわよ!!』


「はいにゃ!」


カチッ


『ペリッシュオーシャン!!!って馬鹿ぁぁぁ!?』


「にゃあぁぁぁぁぁ?!」


ドカアアアアアアアアアン


エリアの最大魔法がルゥに直撃した。


『殺す気かテメェらあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!?』


『ゴメンなさいルゥ!体が勝手に…』


「ゴメンにゃ〜」


「ごめんルゥ」


『なんか面倒臭がってない?!』


『熱ぅぅぅぅっ!!!?』


シャーンが飛び跳ねた。


「いっけね☆マグマに落ちちゃった!!」


『ざけんな三編み!?』


「ゲヘヘ!!ウェルカ無抵抗!!」


『意味分かんねえよ!?』


「むむっ!あのボタン…激しいわね!!」


『怪しいの間違いか?!』


シャーンが突っ込むと


カチッ


『おわ!!』


シャーンが走りだした。


『ちょっ三編み!?考え直せ!?明らかに髑髏描いてあるじゃねえか?!!!』


「知るか!!」


『知れよ!?』


ポチッ


ドカアアアアアアアアアン


シャーンが爆発した。


『『シャーン!!!?』』


エリアとルゥが叫んだ。と同時に


『『ぶっ!!』』


シャーンがアフロになって出てきた。


『ふざけんなァ―――――――――っ?!!!!!』


『『あはははははははははははははははははははははははははははは!!!』』


『笑うなァ―――――――――――っ?!!!!!』


「あらあら可哀想ね?」


「あはは〜可哀想〜」


「にゃは♪面白いにゃ♪」


『表出ろテメェらァ―――――――――っ!!!?』


「あ。扉があるよ?」


ソラが言った。


『?』


『!あ!本当だわ!』


『でもあんな高いとこ、どうやって行くのさ?』


ルゥが言った。


「!にゃ♪あれにゃ♪」


カチッ


『きゃあ!?』


エリアが走り出した。


『何?何?何!?アミュ?!』


「ジャンプ台にゃー!!」


『ええええええええ?!』


エリアが楕円形の台に上ると


びょーーーーーーーーーん


『きゃああああああ!?』


エリアが物凄い高く跳んだ。

そのまま扉の前に立つエリア。


『す…スゲェ…!!』


ルゥが言った。


『ソラ兄っ!オレもだよ!!』


「はぁい」


カチッ


『逆うぅぅぅぅぅぅ!?』


ルゥは逆方向に走っていった。


『た、頼むぜ三編み?』


「まっかせい!!」


カチッ


『よかったよかった!その調子だ三編み!!』


シャーンは台に上ると


びょーーーーーーーーーん


跳んだ。そのまま扉の前に―…


スカッ


「あら残念。足の長さが足りないわ」


『畜生ォォ―――――――――――――っ!!!!』


シャーンは降り立つ事なく落ちていった。


『シャーン!!頑張って!!』


エリアが言った。


『くっそ…!!ソラ兄!』


「う、うん!」


カチッ


『わあああああああ!?』


ルゥは素晴らしい速さでジャンプ台に歩副前進し始めた。


『そそそそソラ兄!??』


「わあ!凄い凄い!」


『感心してる場合かァ!?ぶーつーかーるー!!!』


ドカアアアアアアアアアン


ルゥがジャンプ台に激突した。

その上


『退けルゥぅ―――――――――っ!!!!!!?』


『ええええええええ?!』


どっしィィィィィィィんっ


シャーンが降ってきた。


「ゲヘヘ!!クリスタル!!」


「大丈夫?ルゥ」


「痛そうにゃー…」


『『もう嫌ァ―――――――――――っ!!!!』』









『ここがラスボスの部屋ね…!』


エリアが言った。


「ふにゃー…長かったにゃー」


『…本っっ当だよ』


ルゥが言った。


「ごめんねルゥ?」


『もう…謝んなくていいよソラ兄…』


「?」


『ふふふ…謝ったとこで…何も変わらないんだ…』


ルゥからネガティブオーラが発生した。


『いいよもう…いじめたいなら好きなだけいじめればいいさ…!!』


「ルゥ…うん分かった!」


『ふはっ…ふははははははははははははははははは』


『お、落ち着けルゥ?!!ってソラ!?ワザとなの!?』


シャーンが言った。


「さあ行くわよ!」


ジャンヌが言うと扉が開いた。


『キェキェキェキェキェキェ!!愚か者どもめ!この魔王を倒しにきたのか?』


『そうね』


エリアが言うと


『いい度胸じゃねぇか…?』


魔王が剣を取り出した。


「行くわよ短足!!」


『おう!!』


ぶわんっ


『燃える赤…β!!』


[またまた登場〜♪]


[はぁ…面倒臭…]


[抹茶プリンがいいなぁ]


三つ頭のβが現れた。


『びくっ!!な、なんだよ!?化け物じゃん!?怖っ!?』


『『『…!?』』』


魔王はβに滅茶苦茶ビビっている。


『閉まってよ!!早く閉まって!!』


魔王が叫んだ。


『…ええ?!』


『随分ヘタレな魔王だな…』


エリアとルゥの調子が狂ってしまった。


『おい三編み…可哀想じゃ―…』


「ウェルカ無抵抗!!」


『ちょっ―…』


「やっちまいなキモイラ!!」


ジャンヌが言った。


『はは おいおい?βは俺の言うことしか―…』


[[[了解姐さん!]]]


『ええええええええ?!』


[[[トリプル火炎放射!!]]]


『ぎゃああああああ!?』


魔王が黒焦げになっていく。


『あ…ああ…』


シャーンが魔王を哀れんだ。


「もっともっと!!」


[[[火事場の馬鹿力!!]]]


ドカアアアアアアアアアン


『あ…あぁあ…』


「十分ね!!戻りなさいキモイラ!!」


[[[イエッサ!!]]]


しゅぱんっ


βが消えた。


『俺って…一体…?』


召喚獣の主導権を奪われ悲しむシャーン。


『流石に…可哀想ね…』


『その辺にしとけよパー子?』


三人が言った。


「何言ってるの?ゲヘヘ」


「そうにゃー!!これからにゃー!!」


「うんそだね」


『『『!?』』』


驚く三人。


『ちょっと!?何言ってるのみんな!?』


『そうだぞ!?アイツ哀れすぎるぞ!?』


『ソラまで…どうしたの?!』


エリアが聞いた。


「どんなに哀れでも…倒さなきゃ駄目だよみんな」


ソラが答えた。


『そっそん―…』


「だってそうしないとそこから出れないよ?」


・・・



・・・・・・



『『『あ』』』


「「あ」」


「ええ?!みんな忘れてたの!?」


ソラが驚いた。


「そ、そうだったにゃ…」


「メルヘンの果てでシャルウィ☆ダンス!!」


『そうだったわね!!』


『じゃあ決まりだな!!』


『おう!!』


三人が魔王に向き直った。


『ひっ!!』


魔王は後退りした。


『『『殺ス』』』


『ぎゃあああああ!!?』


ドカアアアアアアアアアン







「おかえりみんな!」


「にゃー♪楽しかったにゃー♪」


「ゲヘヘ!!レインボゥ!!」


「もう絶対…ゲームなんかやんねぇ…!!」


「その前に…」


「ええ…そうね…」


エリアが言った。

そしてエリアとルゥとシャーンが向き直った。


「…へ?」


「な、なんにゃー…?」


「ゲヘヘ!!」


「三編みィィィィィ!!」


「ア〜ミュぅぅぅぅ!!」


「ソラ兄ぃぃぃぃぃ!!」


シャーンとエリアとルゥが唸った。


「始まりの白、α!!」


「ペリッシュオーシャン!!」


「ファスチネイションサンダー!!」


「「ぎゃあああああ!?」」


「そうはさせないわ!!」


「「「まだまだぁ!!」」」


ドカアアアアアアアアアン


喧嘩する程仲がいいって事ですネ。









「みんなぁ!!見つけたよぉ!!」


クロレカが走ってきた。


「本当?!」


「早かったわね!!ゲヘヘ」


「緊張するわ…」


「いよいよだね!」


「行くか!」


「行くにゃー!!」


メンバーが言うと


「秘密の通路はセルくんのお部屋にあったみたい!!」


クロレカが言った。


「「「「「え」」」」」


「?…どうしたの?行こう?」


クロレカがメンバーを促した。









「ちょっとぉ?開けなさいよぉ?」


「そうだぞー?セルシオー出てこーい」


ヴェルナとカーフェイがセルシオの部屋の前で扉を叩いていた。


「どうしたの?」


そこへメンバーがやってきた。


「シャイ男が中に入れてくんないのぉ」


溜め息混じりにヴェルナが言った。


「本っっ当!シャイ男ね」


『黙れ露出魔』


セルシオが部屋の中から言った。


「セルシオー?お部屋見せるぐらいいいじゃないか」


カーフェイが言った。


『ふざけるな。そんなの俺のプライドが許さねぇ』


「そんなプライド棄ててまえよー?」


カーフェイが言った。


「ご、ごめんねみんな…セルくんがお部屋に入れてくれないみたい…」


クロレカが言った。

すると


「おーいセルシオー?」


ルゥが扉の向こうのセルシオに話し掛けた。


『…』


「入れろよ?」


『煩い』


「…恥ずかしい物でも置いてあんのか?」


数秒の間。


『馬鹿が。そんな物ないに決まってるだろ』


セルシオが言った。


「はぁん?なんださっきの間は?」


ルゥが続ける。


『う、煩い!黙れ!!』


「そっかそっか。何も無いのか」


ルゥが言った。


「…なら、入れてくれるよな?」


『く…!!』


セルシオが何も言えなくなった。


(((す、凄い…!!)))


感心するトナカイ。


『そ…掃除するから待ってろ…!!』


「「ぶっ!!」」


カーフェイとヴェルナが吹き出した。


「しゃあねぇな。早くしろよ?」


『く…!!』


そして返事が返ってこなくなった。

代わりにガサガサと何かを片付けている音が聞こえてきた。


「…恥ずかしい物?」


「ソラ…気にするな…」


「?」


「仮面パラダイスかしら?」


『…』


「ええ?!悪趣味な部屋ね!?」


『…』


「きっとゴ○ブリでもいたのにゃー!!」


『…』


「ええ?!ちょっとぉシャイ男?!ゴ○ブリは勘弁してよねぇ!?」


『…』


「ヴェルナちゃんは私が守るよ!!」


「コモい」


「いひひっ大変そうだな?」


『…っ』


ルゥが笑いながら言った。


「きっと可愛いいお人形さんがいっぱいいるんだよ〜♪」


『クロ!?』


クロレカが言った。


「「「「「「「「ぶっ!!!!」」」」」」」」


一斉に吹き出した。


「「「ギャハハハハハハハハハハハハハハ!!」」」


「キモーっ!!シャイ男にそんな趣味が!?」


「人間見た目によらないもんにゃー…」


「か…可愛いいお人形…」


「え?え?セルくん持ってないの?」


「セルシオって…変わってるね?」


『黙れテメェらァ――――――――っっ!!!?』


セルシオが叫んだ。

最近可哀想ですね。この子。













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